ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは遠距離航海を準備する
- カテゴリ:ロケット巡洋艦スラヴァ型
『イズベスチヤ』より
2021年5月23日21時10分配信
【1等の「アトラント」:ロケット巡洋艦「モスクワ」は遠距離航海を準備する】
黒海艦隊旗艦は、既に修理後全ての試験を経て、大洋ゾーンで行動する許可を得ている。

プロジェクト1164「アトラント」親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、長期修理後の最初の遠距離航海を準備している。
『イズベスチヤ』はロシア連邦国防省の情報提供者より伝えられた。
黒海艦隊旗艦はロシア海軍で大きな艦の1隻であり、2016年から2020年まで工場で修理に在り、一時は復帰しないなどと考えられた事さえあった。
しかし、結果として巡洋艦を勤務へ戻す決定が下された。
専門家は、このようなランクの艦は、地中海(特にシリア及び北アフリカ沖)及び大洋ゾーンで国の利益を保護する為に必要である事を指摘した。
[航海の準備]
艦とその乗組員は、既に遠海ゾーンへの航海の許可を得ていると『イズベスチヤ』は軍当局の情報提供者より伝えられた。
現在、艦隊司令部は、今後の黒海艦隊旗艦の遠距離航海の「旅行」ルートを検討している。
しかしながら、具体的な時期とルートは未だ決まっていないと対談者は説明した。
4月末に親衛ロケット巡洋艦は黒海で有翼対艦ミサイル「ヴルカーン」の射撃を実施し、距離30キロメートルの標的を撃破した。
「モスクワ」の射撃には、有翼ミサイル「カリブル」を搭載するプロジェクト11356フリゲート「アドミラル・マカロフ」が同行していた。
黒海艦隊司令官イーゴリ・オシポフ中将が言ったように、実施された射撃は「有効」だった。
その結果、旗艦は常時準備部隊へ加わり、指示された任務を遂行する準備を整えていると認識された。
[『イズベスチヤ』参照]
「モスクワ」は、ロシア海軍で最も大きな艦の1隻であり、黒海艦隊最大の艦である。
巡洋艦は、少なくとも半径700キロメートルの対艦ミサイル複合体P-1000「ヴルカーン」を16基搭載する。
それは、組み合わされた飛翔方式を使用する:最初は、より高い高度で距離の大半を進み、目標へ近付くと降下し、後のルートは高度15~20メートルで進む。
艦は高射複合体S-300F「フォルト」とM-4「オサーM」、6銃身30mm自動砲AK-630、130mm速射連装砲を装備する。
対潜防衛は、533mm5連装魚雷発射管、噴射推進爆撃装置とヘリコプター-Ka-27が担当する。
「これは、今日のロシア艦隊に在る数少ない1等艦の内の1隻です」
軍事専門家アンドレイ・フロロフは『イズベスチヤ』へ話した。

「それに加え、敵の大型水上艦との戦闘の観点で著しい打撃能力を持っています。
さらに重要な特性として、このタイプの巡洋艦の強力な対空防衛複合体S-300Fの存在は、艦がそこに居る場合、艦船連合部隊や、あらゆる陸上施設の空中のからのカバーを可能にします。
我々が大洋への影響を認めさせ、潜在的な敵の力を抑える課題を解決する場合、このようなランクのモスクワや他の巡洋艦は必要です」
専門家は、親衛ロケット巡洋艦は、地中海でのロシアの存在を保障する際に重要な役割を果たせる事を指摘した。
「シリアを忘れてはなりません:我々のグループへの補給の為のロシアとシリアの間の交通線の安全を保障し、カバーする任務は何処にも行ってません」
アンドレイ・フロロフは説明した。
「また、ロシアと友好関係に在るこの地域の国が存在し、その支援が必要です~例えば、エジプトやアルジェリア。
加えて、ロシアはリビアに一定の関心を持っており、従って我々が地中海へ存在する事は重要です。
より耐航性の有る艦は、このような任務を、より効果的に遂行できます。
それらは港へ寄港する事無く、より大きな自立性と海上滞在期間を有しております。
従いまして、この方向性へのモスクワの登場は、とても時宣を得ており、必要な事です」
[勤続年数]
遠距離航海へ向かう「モスクワ」は、数ヶ月間地中海に滞在し、その後に大西洋或いはインド洋へ行く事が出来ると軍事歴史家ドミトリー・ボルテンコフは提示した。

何れの場合も、その存在は「パートナー」へ大きな影響を及ぼすと専門家は考える。
「2016年から2020年に艦は、技術的準備状態を回復する為にセヴァストーポリで修理されました。
重要な地域でロシア海軍の存在を世界へ示す時が過ぎました」
ドミトリー・ボルテンコフは言った。
「プロジェクト1164ロケット巡洋艦は、ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを除けば最大の水上艦の1つです。
モスクワは強力な武装の艦であり、艦船グループと戦う事が可能です。
その外部に見える多数のミサイルが故に、それは『歯を剥き出した社会主義者の獣』のニックネームを受けました。
ロシアの造船所は、このような大きな寸法の巡洋艦を建造したソヴィエト連邦の成功を未だ再現できませんが、我々は遺産を保持し続けています」
ソヴィエト社会主義共和国連邦及びロシアの海軍の為、合計で3隻のプロジェクト1164「アトラント」ロケット巡洋艦が建造され、今日も勤務している。
「モスクワ」に加え、太平洋艦隊の旗艦「ワリャーグ」(旧「チェルヴォナ・ウクライナ」)と北方艦隊の「マルシャル・ウスチーノフ」(旧「アドミラル・フロータ・ロボフ」)が在る。
2011~2018年にこれらの艦は近代化が行なわれた。
同プロジェクトの第4の巡洋艦「ウクライナ」は、ソヴィエト社会主義共和国連邦時代に起工され、95パーセントの準備状態に在り、1990年代にキエフへ移管された。
2017年にウクライナ政府は、機器を取り外し、巡洋艦をスクラップとして売却する決定を下した。
巡洋艦「モスクワ」(当初は「スラヴァ」の名を受けて建造された)は1979年に進水した。
1989年に艦はソヴィエト社会主義共和国連邦とアメリカ合衆国のトップ、ミハイル・ゴルバチョフとジョージ・ブッシュ・シニアのマルタでの会談の安全を保障した。
1991年3月、それはウクライナのニコラエフで大規模修理を開始した。
その作業は、慢性的な資金不足の負債が絶えず膨張していたが故に8年掛かった。
この時、ロシア政府が艦の後援へ動き出したお陰により、それは保持する事が出来た。
その結果、「スラヴァ」は新たな名「モスクワ」を受けた。
1999年、造船所への全ての負債が支払われ、艦はセヴァストーポリへ戻り、黒海艦隊旗艦となった。
その後、巡洋艦は積極的に運用され、2015年9月から2016年1月まで、地中海東部のロシア海軍常設作戦連合部隊を率いた。

プロジェクト1164「アトラント」ロケット巡洋艦の1番艦「スラヴァ」は、1976年11月5日にウクライナのニコラエフ市の『61コムーナ記念造船工場』で起工され、1979年7月27日に進水し、1982年12月13日にソ連海軍へ納入されました。
進水する「スラヴァ」(1979年7月27日)

1982年秋に洋上試験を行なう「スラヴァ」

1983年1月30日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式に海軍へ就役しました。
就役後は黒海艦隊へ編入され、何度も地中海へ派遣されました。
1983年9月に地中海で行動中の「スラヴァ」

1989年12月初頭にマルタ島で行なわれたソ連とアメリカの首脳のマルタ会談にも同行しました。
[ソ連海軍ロケット巡洋艦スラヴァが見た東西冷戦終結(1989年)]
1991年3月21日から建造元の『61コムーナ記念造船工場』で大規模なオーバーホールを開始しました。
しかし、オーバーホール中にソヴィエト連邦は解体され、ウクライナは独立した為、ニコラエフ市のドックに居た「スラヴァ」は宙に浮く事になりました。
ソ連邦解体後の財政難により「スラヴァ」のオーバーホールの資金は捻出できず、おまけにロシアとウクライナの黒海艦隊帰属・分割問題により、「スラヴァ」もロシアとウクライナの所有権争いに巻き込まれました。
(ウクライナは、自国のドックに居る「スラヴァ」の所有権を主張した)
1995年6月22日、「スラヴァ」は、除籍されるプロジェクト1123対潜巡洋艦の名前を受け継ぎ、「モスクワ」と改名されました。

1998年5月13日、除籍される親衛警備艦「クラースヌイ・カフカース」の親衛旗を受け継ぎ、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」となりました。

この間、「スラヴァ」改め「モスクワ」のオーバーホールが資金不足により進まない事に業を煮やしたモスクワ市は、2000万ドルを寄付しました。
「モスクワ」のオーバーホールは1999年8月に完了し、黒海艦隊旗艦として復帰しました。

オーバーホール期間中に「モスクワ」の対艦ミサイルは、「バザーリト」から「ヴルカーン」へ換装されました。
2003年4月~5月にはインド洋への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍、インド洋遠征(2003年4~5月):その2・黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦モスクワ]
2004年9月には地中海でイタリア海軍との合同演習『IONIEKS-2004』へ参加しました。
2007年12月初頭から2008年2月初頭まで行なわれた北方艦隊の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の地中海遠征に参加しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第2次地中海遠征(2007年12月~2008年2月)]
[スラヴァ級ミサイル巡洋艦「モスクワ」、大西洋上で戦闘訓練(2008年1月21日)]
2008年8月上旬のロシア・グルジア戦争(南オセチア紛争)の際、黒海東部へ派遣されました。
[南オセチア紛争(2008年8月)]
2009年1月末にイタリアのメッシナ港を訪問しました。
[巡洋艦「モスクワ」は、シチリア島を訪問する]
2010年5月には北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共に極東へ派遣され、戦略演習『ヴォストーク-2010』へ参加しました。

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
【セヴァストーポリから沿海地方まで】2010年4月9日~5月26日
【沿海地方からセヴァストーポリまで】2010年7月22日~9月7日
『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【実地戦略演習「ヴォストーク-2010」纏め】
2012年2月下旬にはモスクワ市から100万ルーブルを寄贈されました。
[親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は100万ルーブルを寄付された]
2013年初頭には衛星通信複合体「ツェンタヴル-NM-1」が装備されました。
2013年1月下旬に黒海と地中海で行なわれたロシア海軍3艦隊合同演習へ演習総旗艦として参加しました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬)]
2013年7月から9月まで大西洋とカリブ海への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍大西洋・カリブ海遠征(2013年7月-9月)]
2013年9月下旬に地中海東部へ入り、同海域で行動した後、11月下旬にセヴァストーポリへ帰投しました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはロシア海軍地中海作戦連合部隊を率いる]
2014年9月から2015年1月まで太平洋への遠距離航海を行ないました。
[ロケット巡洋艦モスクワ遠距離航海(2014年9月-2015年1月)]
2015年5月には中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』へ参加しています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]
2015年6月には、エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2015』へ参加しました。
[合同演習『友情の橋-2015』を終えたロシア海軍とエジプト海軍の艦船はアレクサンドリアへ戻った]
2015年6月下旬から8月初頭まで大西洋へ進出し、アンゴラと赤道ギニアを訪問しています。
[ロシア黒海艦隊大西洋遠征(2015年6月-)]
2015年9月24日にセヴァストーポリを出航して地中海東部(シリア沖)へ向かい、2016年1月9日に帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはシリアからセヴァストーポリへ帰港した]
2016年5月21日から7月16日までセヴァストーポリの第13艦船修理工場の浮きドックへ入渠しました。
2016年7月22日、視察のためにセヴァストーポリを訪れたロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将によりナヒーモフ勲章が授与されました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはナヒーモフ勲章を授与された]
2016年7月31日、2017年7月30日、2018年7月29日の「ロシア海軍の日」には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。
「モスクワ」は、2018年から近代化改装の開始が予定されていましたが、実行には移されませんでした。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2018年からセヴァストーポリで近代化改装を行なう]
結局、セヴァストーポリの『第13艦船修理工場』で「モスクワ」の修理を行なう事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはセヴァストーポリで修理を行なう]
2019年6月5日、「モスクワ」はセヴァストーポリを出航し、黒海へ出ました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは3年ぶりに出航した]
2019年7月28日の「ロシア海軍の日」には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。

その後、セヴァストーポリで機関の修理を行ないました。
2019年12月4日、他の黒海艦隊所属艦と共に、緊急出航などの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは緊急出航訓練を行なった]
「モスクワ」は2020年4月22日からセヴァストーポリ北方乾ドックでの修理を開始しました。


7月3日に乾ドックを出ました。
その後は艦船係留埠頭へ戻り、最終的なメンテナンス作業が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2020年8月に最終メンテナンスを終える]
2020年7月26日の「ロシア海軍の日」には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。

今回のオーバーホールにより「モスクワ」の寿命は20年延長され、2040年代初頭まで現役に留まる事が可能となります。

[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2040年代初頭まで現役に留まる]
現役復帰した「モスクワ」は、9月2日に乗組員の慣熟訓練の為、黒海へ出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは黒海で演習を行なう為に出航した]
9月8日には、現役復帰後の初めてのヘリコプター発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは現役復帰後の初のヘリコプター発着訓練を行なった]
その後、海上で各種戦闘訓練などを行ない、9月11日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは戦略指揮-参謀演習『カフカス-2020』への参加を準備する]
2020年9月21日から26日までロシア南部で実施されたロシア連邦軍南方軍管区の戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加する]
12月5日にはセヴァストーポリ港内で消火訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは消火訓練を行なった]
2021年1月30日に就役(海軍旗初掲揚式典)38周年を迎えました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは就役38周年を迎えた]
2021年2月初頭には、駐留基地であるセヴァストーポリ港内へ停泊した状態での乗組員の各種訓練(錬成任務K-1)を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワはセヴァストーポリ基地で乗組員の錬成訓練を行なった]
その後、洋上へ出航する前の消磁作業を行ないました。
3月12日には洋上で乗組員の各種訓練(錬成任務K-2)を行なう為、セヴァストーポリから出航しました。

[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは洋上訓練の為に黒海へ出航した]
その後、一旦帰投し、3月19日に再び出航しました。

帰投後の3月30日、セヴァストーポリ港内で対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワはセヴァストーポリ基地で対空防衛訓練を行なった]
4月22日にクリミア半島沿岸で行なわれた黒海艦隊と南方軍管区の上陸演習へ参加しました。
[クリミア半島沿岸でロシア海軍黒海艦隊とロシア南方軍管区の上陸演習が行なわれた]
翌4月23日にセヴァストーポリへ帰投しました。
4月27日、黒海で各種戦闘訓練を行なう為、セヴァストーポリから出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは黒海で戦闘訓練を行なう]
4月30日には黒海で対艦ミサイル「ヴルカーン」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは黒海で対艦ミサイル"ヴルカーン"を発射した]
5月18日からフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494、2016年3月11日就役)と共に黒海で各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワとフリゲート アドミラル・グリゴロヴィチは黒海で対潜戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワとフリゲート アドミラル・グリゴロヴィチは黒海で対空戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワとフリゲート アドミラル・グリゴロヴィチは黒海での演習を終えてセヴァストーポリへ帰投した]
長期オーバーホールを終えて復帰して以来、「モスクワ」は黒海でのみ行動していますが、近い内に地中海への遠距離航海へ向かうようです。
2021年5月23日21時10分配信
【1等の「アトラント」:ロケット巡洋艦「モスクワ」は遠距離航海を準備する】
黒海艦隊旗艦は、既に修理後全ての試験を経て、大洋ゾーンで行動する許可を得ている。

プロジェクト1164「アトラント」親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、長期修理後の最初の遠距離航海を準備している。
『イズベスチヤ』はロシア連邦国防省の情報提供者より伝えられた。
黒海艦隊旗艦はロシア海軍で大きな艦の1隻であり、2016年から2020年まで工場で修理に在り、一時は復帰しないなどと考えられた事さえあった。
しかし、結果として巡洋艦を勤務へ戻す決定が下された。
専門家は、このようなランクの艦は、地中海(特にシリア及び北アフリカ沖)及び大洋ゾーンで国の利益を保護する為に必要である事を指摘した。
[航海の準備]
艦とその乗組員は、既に遠海ゾーンへの航海の許可を得ていると『イズベスチヤ』は軍当局の情報提供者より伝えられた。
現在、艦隊司令部は、今後の黒海艦隊旗艦の遠距離航海の「旅行」ルートを検討している。
しかしながら、具体的な時期とルートは未だ決まっていないと対談者は説明した。
4月末に親衛ロケット巡洋艦は黒海で有翼対艦ミサイル「ヴルカーン」の射撃を実施し、距離30キロメートルの標的を撃破した。
「モスクワ」の射撃には、有翼ミサイル「カリブル」を搭載するプロジェクト11356フリゲート「アドミラル・マカロフ」が同行していた。
黒海艦隊司令官イーゴリ・オシポフ中将が言ったように、実施された射撃は「有効」だった。
その結果、旗艦は常時準備部隊へ加わり、指示された任務を遂行する準備を整えていると認識された。
[『イズベスチヤ』参照]
「モスクワ」は、ロシア海軍で最も大きな艦の1隻であり、黒海艦隊最大の艦である。
巡洋艦は、少なくとも半径700キロメートルの対艦ミサイル複合体P-1000「ヴルカーン」を16基搭載する。
それは、組み合わされた飛翔方式を使用する:最初は、より高い高度で距離の大半を進み、目標へ近付くと降下し、後のルートは高度15~20メートルで進む。
艦は高射複合体S-300F「フォルト」とM-4「オサーM」、6銃身30mm自動砲AK-630、130mm速射連装砲を装備する。
対潜防衛は、533mm5連装魚雷発射管、噴射推進爆撃装置とヘリコプター-Ka-27が担当する。
「これは、今日のロシア艦隊に在る数少ない1等艦の内の1隻です」
軍事専門家アンドレイ・フロロフは『イズベスチヤ』へ話した。

「それに加え、敵の大型水上艦との戦闘の観点で著しい打撃能力を持っています。
さらに重要な特性として、このタイプの巡洋艦の強力な対空防衛複合体S-300Fの存在は、艦がそこに居る場合、艦船連合部隊や、あらゆる陸上施設の空中のからのカバーを可能にします。
我々が大洋への影響を認めさせ、潜在的な敵の力を抑える課題を解決する場合、このようなランクのモスクワや他の巡洋艦は必要です」
専門家は、親衛ロケット巡洋艦は、地中海でのロシアの存在を保障する際に重要な役割を果たせる事を指摘した。
「シリアを忘れてはなりません:我々のグループへの補給の為のロシアとシリアの間の交通線の安全を保障し、カバーする任務は何処にも行ってません」
アンドレイ・フロロフは説明した。
「また、ロシアと友好関係に在るこの地域の国が存在し、その支援が必要です~例えば、エジプトやアルジェリア。
加えて、ロシアはリビアに一定の関心を持っており、従って我々が地中海へ存在する事は重要です。
より耐航性の有る艦は、このような任務を、より効果的に遂行できます。
それらは港へ寄港する事無く、より大きな自立性と海上滞在期間を有しております。
従いまして、この方向性へのモスクワの登場は、とても時宣を得ており、必要な事です」
[勤続年数]
遠距離航海へ向かう「モスクワ」は、数ヶ月間地中海に滞在し、その後に大西洋或いはインド洋へ行く事が出来ると軍事歴史家ドミトリー・ボルテンコフは提示した。

何れの場合も、その存在は「パートナー」へ大きな影響を及ぼすと専門家は考える。
「2016年から2020年に艦は、技術的準備状態を回復する為にセヴァストーポリで修理されました。
重要な地域でロシア海軍の存在を世界へ示す時が過ぎました」
ドミトリー・ボルテンコフは言った。
「プロジェクト1164ロケット巡洋艦は、ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを除けば最大の水上艦の1つです。
モスクワは強力な武装の艦であり、艦船グループと戦う事が可能です。
その外部に見える多数のミサイルが故に、それは『歯を剥き出した社会主義者の獣』のニックネームを受けました。
ロシアの造船所は、このような大きな寸法の巡洋艦を建造したソヴィエト連邦の成功を未だ再現できませんが、我々は遺産を保持し続けています」
ソヴィエト社会主義共和国連邦及びロシアの海軍の為、合計で3隻のプロジェクト1164「アトラント」ロケット巡洋艦が建造され、今日も勤務している。
「モスクワ」に加え、太平洋艦隊の旗艦「ワリャーグ」(旧「チェルヴォナ・ウクライナ」)と北方艦隊の「マルシャル・ウスチーノフ」(旧「アドミラル・フロータ・ロボフ」)が在る。
2011~2018年にこれらの艦は近代化が行なわれた。
同プロジェクトの第4の巡洋艦「ウクライナ」は、ソヴィエト社会主義共和国連邦時代に起工され、95パーセントの準備状態に在り、1990年代にキエフへ移管された。
2017年にウクライナ政府は、機器を取り外し、巡洋艦をスクラップとして売却する決定を下した。
巡洋艦「モスクワ」(当初は「スラヴァ」の名を受けて建造された)は1979年に進水した。
1989年に艦はソヴィエト社会主義共和国連邦とアメリカ合衆国のトップ、ミハイル・ゴルバチョフとジョージ・ブッシュ・シニアのマルタでの会談の安全を保障した。
1991年3月、それはウクライナのニコラエフで大規模修理を開始した。
その作業は、慢性的な資金不足の負債が絶えず膨張していたが故に8年掛かった。
この時、ロシア政府が艦の後援へ動き出したお陰により、それは保持する事が出来た。
その結果、「スラヴァ」は新たな名「モスクワ」を受けた。
1999年、造船所への全ての負債が支払われ、艦はセヴァストーポリへ戻り、黒海艦隊旗艦となった。
その後、巡洋艦は積極的に運用され、2015年9月から2016年1月まで、地中海東部のロシア海軍常設作戦連合部隊を率いた。

プロジェクト1164「アトラント」ロケット巡洋艦の1番艦「スラヴァ」は、1976年11月5日にウクライナのニコラエフ市の『61コムーナ記念造船工場』で起工され、1979年7月27日に進水し、1982年12月13日にソ連海軍へ納入されました。
進水する「スラヴァ」(1979年7月27日)

1982年秋に洋上試験を行なう「スラヴァ」

1983年1月30日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式に海軍へ就役しました。
就役後は黒海艦隊へ編入され、何度も地中海へ派遣されました。
1983年9月に地中海で行動中の「スラヴァ」

1989年12月初頭にマルタ島で行なわれたソ連とアメリカの首脳のマルタ会談にも同行しました。
[ソ連海軍ロケット巡洋艦スラヴァが見た東西冷戦終結(1989年)]
1991年3月21日から建造元の『61コムーナ記念造船工場』で大規模なオーバーホールを開始しました。
しかし、オーバーホール中にソヴィエト連邦は解体され、ウクライナは独立した為、ニコラエフ市のドックに居た「スラヴァ」は宙に浮く事になりました。
ソ連邦解体後の財政難により「スラヴァ」のオーバーホールの資金は捻出できず、おまけにロシアとウクライナの黒海艦隊帰属・分割問題により、「スラヴァ」もロシアとウクライナの所有権争いに巻き込まれました。
(ウクライナは、自国のドックに居る「スラヴァ」の所有権を主張した)
1995年6月22日、「スラヴァ」は、除籍されるプロジェクト1123対潜巡洋艦の名前を受け継ぎ、「モスクワ」と改名されました。

1998年5月13日、除籍される親衛警備艦「クラースヌイ・カフカース」の親衛旗を受け継ぎ、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」となりました。

この間、「スラヴァ」改め「モスクワ」のオーバーホールが資金不足により進まない事に業を煮やしたモスクワ市は、2000万ドルを寄付しました。
「モスクワ」のオーバーホールは1999年8月に完了し、黒海艦隊旗艦として復帰しました。

オーバーホール期間中に「モスクワ」の対艦ミサイルは、「バザーリト」から「ヴルカーン」へ換装されました。
2003年4月~5月にはインド洋への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍、インド洋遠征(2003年4~5月):その2・黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦モスクワ]
2004年9月には地中海でイタリア海軍との合同演習『IONIEKS-2004』へ参加しました。
2007年12月初頭から2008年2月初頭まで行なわれた北方艦隊の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の地中海遠征に参加しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第2次地中海遠征(2007年12月~2008年2月)]
[スラヴァ級ミサイル巡洋艦「モスクワ」、大西洋上で戦闘訓練(2008年1月21日)]
2008年8月上旬のロシア・グルジア戦争(南オセチア紛争)の際、黒海東部へ派遣されました。
[南オセチア紛争(2008年8月)]
2009年1月末にイタリアのメッシナ港を訪問しました。
[巡洋艦「モスクワ」は、シチリア島を訪問する]
2010年5月には北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共に極東へ派遣され、戦略演習『ヴォストーク-2010』へ参加しました。

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
【セヴァストーポリから沿海地方まで】2010年4月9日~5月26日
【沿海地方からセヴァストーポリまで】2010年7月22日~9月7日
『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【実地戦略演習「ヴォストーク-2010」纏め】
2012年2月下旬にはモスクワ市から100万ルーブルを寄贈されました。
[親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は100万ルーブルを寄付された]
2013年初頭には衛星通信複合体「ツェンタヴル-NM-1」が装備されました。
2013年1月下旬に黒海と地中海で行なわれたロシア海軍3艦隊合同演習へ演習総旗艦として参加しました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬)]
2013年7月から9月まで大西洋とカリブ海への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍大西洋・カリブ海遠征(2013年7月-9月)]
2013年9月下旬に地中海東部へ入り、同海域で行動した後、11月下旬にセヴァストーポリへ帰投しました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはロシア海軍地中海作戦連合部隊を率いる]
2014年9月から2015年1月まで太平洋への遠距離航海を行ないました。
[ロケット巡洋艦モスクワ遠距離航海(2014年9月-2015年1月)]
2015年5月には中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』へ参加しています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]
2015年6月には、エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2015』へ参加しました。
[合同演習『友情の橋-2015』を終えたロシア海軍とエジプト海軍の艦船はアレクサンドリアへ戻った]
2015年6月下旬から8月初頭まで大西洋へ進出し、アンゴラと赤道ギニアを訪問しています。
[ロシア黒海艦隊大西洋遠征(2015年6月-)]
2015年9月24日にセヴァストーポリを出航して地中海東部(シリア沖)へ向かい、2016年1月9日に帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはシリアからセヴァストーポリへ帰港した]
2016年5月21日から7月16日までセヴァストーポリの第13艦船修理工場の浮きドックへ入渠しました。
2016年7月22日、視察のためにセヴァストーポリを訪れたロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将によりナヒーモフ勲章が授与されました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはナヒーモフ勲章を授与された]
2016年7月31日、2017年7月30日、2018年7月29日の「ロシア海軍の日」には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。
「モスクワ」は、2018年から近代化改装の開始が予定されていましたが、実行には移されませんでした。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2018年からセヴァストーポリで近代化改装を行なう]
結局、セヴァストーポリの『第13艦船修理工場』で「モスクワ」の修理を行なう事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはセヴァストーポリで修理を行なう]
2019年6月5日、「モスクワ」はセヴァストーポリを出航し、黒海へ出ました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは3年ぶりに出航した]
2019年7月28日の「ロシア海軍の日」には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。

その後、セヴァストーポリで機関の修理を行ないました。
2019年12月4日、他の黒海艦隊所属艦と共に、緊急出航などの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは緊急出航訓練を行なった]
「モスクワ」は2020年4月22日からセヴァストーポリ北方乾ドックでの修理を開始しました。


7月3日に乾ドックを出ました。
その後は艦船係留埠頭へ戻り、最終的なメンテナンス作業が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2020年8月に最終メンテナンスを終える]
2020年7月26日の「ロシア海軍の日」には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。

今回のオーバーホールにより「モスクワ」の寿命は20年延長され、2040年代初頭まで現役に留まる事が可能となります。

[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2040年代初頭まで現役に留まる]
現役復帰した「モスクワ」は、9月2日に乗組員の慣熟訓練の為、黒海へ出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは黒海で演習を行なう為に出航した]
9月8日には、現役復帰後の初めてのヘリコプター発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは現役復帰後の初のヘリコプター発着訓練を行なった]
その後、海上で各種戦闘訓練などを行ない、9月11日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは戦略指揮-参謀演習『カフカス-2020』への参加を準備する]
2020年9月21日から26日までロシア南部で実施されたロシア連邦軍南方軍管区の戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加する]
12月5日にはセヴァストーポリ港内で消火訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは消火訓練を行なった]
2021年1月30日に就役(海軍旗初掲揚式典)38周年を迎えました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは就役38周年を迎えた]
2021年2月初頭には、駐留基地であるセヴァストーポリ港内へ停泊した状態での乗組員の各種訓練(錬成任務K-1)を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワはセヴァストーポリ基地で乗組員の錬成訓練を行なった]
その後、洋上へ出航する前の消磁作業を行ないました。
3月12日には洋上で乗組員の各種訓練(錬成任務K-2)を行なう為、セヴァストーポリから出航しました。

[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは洋上訓練の為に黒海へ出航した]
その後、一旦帰投し、3月19日に再び出航しました。

帰投後の3月30日、セヴァストーポリ港内で対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワはセヴァストーポリ基地で対空防衛訓練を行なった]
4月22日にクリミア半島沿岸で行なわれた黒海艦隊と南方軍管区の上陸演習へ参加しました。
[クリミア半島沿岸でロシア海軍黒海艦隊とロシア南方軍管区の上陸演習が行なわれた]
翌4月23日にセヴァストーポリへ帰投しました。
4月27日、黒海で各種戦闘訓練を行なう為、セヴァストーポリから出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは黒海で戦闘訓練を行なう]
4月30日には黒海で対艦ミサイル「ヴルカーン」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは黒海で対艦ミサイル"ヴルカーン"を発射した]
5月18日からフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494、2016年3月11日就役)と共に黒海で各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワとフリゲート アドミラル・グリゴロヴィチは黒海で対潜戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワとフリゲート アドミラル・グリゴロヴィチは黒海で対空戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワとフリゲート アドミラル・グリゴロヴィチは黒海での演習を終えてセヴァストーポリへ帰投した]
長期オーバーホールを終えて復帰して以来、「モスクワ」は黒海でのみ行動していますが、近い内に地中海への遠距離航海へ向かうようです。
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