ロシア海軍太平洋艦隊の偵察艦カレリアはハワイ沖に出現した
- カテゴリ:ロシアの水上艦

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年5月27日10時29分配信
【ハワイでロシアの偵察艦が発見された】
この数日間、ロシア海軍の偵察艦はハワイ諸島西方に滞在している。
『インタファクス』はアメリカ合衆国海軍の代理人の発言を引用して報じた。
「太平洋艦隊は、ハワイ近郊の国際水域で行動しているロシア艦について把握しており、それがそこに居る間は、その追跡を続けます」
アメリカ合衆国海軍太平洋艦隊の公式代理人ジョン・ゲイ大尉は言った。
アメリカ軍によると、ロシア艦は国際法規の枠組みで行動しており、船舶航行にとっての危険は示されていない。
しかし、それは自動識別システムの信号を送信していない事が示されている。
アメリカ合衆国海軍はロシア艦の詳細を示さなかったが、手持ちの情報によれば、これは、ロシア海軍太平洋艦隊の偵察艦「カレリア」の話である。
先週の5月21日・金曜日、「カレリア」は、アメリカ合衆国海軍と対ミサイル防衛局が様々なミサイルの試験を行なっている太平洋のミサイル射爆場バーキング・サンズが配置されているカウアイ島の西方21kmに居た。


SSV-535「カレリア」は、プロジェクト864(コード名「メリディアン」)中型偵察艦である。
ポーランドのグダニスク北方造船所で1986年に起工された。
1988年夏に太平洋艦隊へ加入した。
2014年から2017年まで艦船修理センター『ダーリザヴォード』で近代化が行なわれた。
NATO(北大西洋条約機構)の分類によると、プロジェクト864艦は「ヴィシュニャ」級情報収集艦である。
それは海上および大洋ゾーン近くで任務を果たす為に作成された。
無線交信を傍受し、ソナーの能力を調査する為に意図されている。
プロジェクト864中型偵察艦SSV-535「カレリア」は、ポーランドのグダニスク造船所で1986年に起工され、1987年に進水、1988年8月9日にソヴィエト海軍へ就役しました。
1988年中にウラジオストクへ回航され、早速太平洋上で行動を開始しました。

西部大西洋でアメリカ海軍の原子力ミサイル巡洋艦「テキサス」を追尾するSSV-535
(1988年12月15~16日)

1989年10月~11月にハワイ諸島付近へ進出し、その後、韓国沖や日本付近へ行き、国際合同演習『チームスピリット』を監視しました。
1990年末から1991年初頭にもハワイ諸島付近へ進出しました。
1992年には沖縄付近へ進出しました。
2002年には予備役となり、翌2003年には艦上のアンテナなどが取り外され、同型艦SSV-208「クリルイ」へ移設されました。

2012年、SSV-535「カレリア」の近代化改装と現役復帰が決定され、2013年7月にウラジオストクの艦船修理工場『ダーリザヴォード』へ移動しました。

2014年から近代化改装が始まり、2017年7月20日に第515独立偵察艦大隊へ復帰しました。




2021年5月21日には、アメリカ海軍の太平洋ミサイル試射場が在るハワイ諸島のカウアイ島西岸バーキング・サンズの西方21kmで確認されました。
その後もハワイ諸島西方に滞在しているようです。
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