カラクルト級小型ロケット艦ツィクロンとアスコリドは2021年末までにロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ配備される
『イズベスチヤ』より
2021年5月28日0時1分配信
【「サイクロン」の接近:小型ロケット艦は黒海艦隊を強化する】
更新されたプロジェクト「カラクルト」小型ロケット艦にはユニークな高射複合体「パーンツィリ-M」が設置される。

黒海艦隊へステルス艦が補充される。
今年には最新の2隻のプロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の移送が計画されている。
これらは、近代化ヴァージョンとして建造される。
強力な兵器、最新の対空防衛手段の存在、更に航行性能のお陰により、「カラクルト」は黒海艦隊の戦闘能力を急激に増加させる。
新型は海上目標へ対処するのみならず、高精度で地上施設を撃破する事を専門家は指摘した。
これは、NATO(北大西洋条約機構)の南方側面の部隊の増強を考慮すれば、特に切実である。
[「カラクルト」の更新]
新たな「カラクルト」の為の乗組員の形成は既に完了していると『イズベスチヤ』は軍当局の情報提供者より伝えられた。
双方の小型ロケット艦は、黒海艦隊の第41ロケット艦旅団の一員として勤務へ就く。
これらは2021年末までの就役が予定されている。
しかしながら、その時期が上方へ調整される事は排除されない。
『イズベスチヤ』の情報提供者によると、これは、ケルチの造船工場『ザリフ』により生産された艦~「ツィクロン」と「アスコリド」についての話である。
「ツィクロン」は進水し、現在は試験が行なわれている。

「アスコリド」は建造の最終段階に在る。
黒海艦隊は、最初のシリーズ艦よりも現代的な機器と兵器を装備する更新された「カラクルト」を受け取る。
特に、ユニークな高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」が設置される。
更に小型ロケット艦は、有翼ミサイル「カリブル」と超音速の「ヤーホント」を使用できる。
艦の船体には、電波電子視認性を減少させる技術が使用されている。
「最新のプロジェクト22800艦は8基のミサイルを持つことが出来、艦隊の総合力は増加します。
その弾は、沿岸及び海上目標へ機能する事が可能です」
軍事歴史家ドミトリー・ボルテンコフは『イズベスチヤ』へ話した。

「カラクルトは黒海艦隊の第41ロケット艦旅団へ加わります。
これは、最近の出来事、クリミア付近の水域でのNATO加盟国の艦の定期的な存在という背景では、特に重要です。
小型ロケット艦は、長い間停止していたケルチ造船工場『ザリフ』で建造されます。
今や、それはソヴィエト時代のように、再び我々の艦隊の為に艦を建造します」
最近、北大西洋ブロックは、黒海地域の軍事インフラストラクチャーを積極的に開発している。
昨年末、アメリカ合衆国はルーマニアで、黒海の目標を含めたHIMARS一斉射撃火力システムの高速輸送、展開、射撃の演習を実施した。
来年からワシントンは、このシステムのブカレストへの供給開始を計画している。
昨年からルーマニアは、「ペイトリオット」高射ミサイル複合体の受領を開始した。
「カラクルトは、アメリカが対ミサイル防衛施設を建設しているNATOの南東側面へ打撃を与える為の強力な戦闘プラットフォームとして勤務出来ます」
ドミトリー・ボルテンコフは述べた。
「ロシアに対する侵略がある場合、小型ロケット艦は、沿岸へ迅速に接近し、ミサイル"ヤーホント"及び"カリブル"で打撃を与える事が出来ます」
[黒海の力]
プロジェクト「カラクルト」小型ロケット艦は。排水量800トンの小型艦である。

これは大火力を有する:有翼ミサイル「カリブル」、76.2mm砲AK-176MAを搭載し、更には対艦ミサイル「オーニクス」を装備できる。
「カラクルト」には、行動半径120km、偵察機や照準手として行動できる無人機「オルラン-10」が駐留する。
ドローンは、艦の行動の隠密性の増加を可能にする:これらを使用すれば、レーダーを含めず、敵の電波電子偵察手段による探知を排除する。
「カラクルト」は、現代的な戦闘管理、探知、照準、通信の複合体を装備する。
今日において、海軍には3隻のプロジェクト22800小型ロケット艦が加わっている~「ムィティシ」、「ソヴィェツク」、「オジンツォボ」
これらはバルト艦隊で勤務に就いている。
計画下で、このような艦は合計で18隻建造されなければならず、太平洋艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊の間で均等に分割される。
2018年までプロジェクト22800小型ロケット艦は、気象現象に因んで命名されていた:「ウーラガン」、「タイフーン」、「シトルム」、「ブーリャ」など。
しかしその後、これらはロシアの小都市に因んで命名する事が決定された。
軍の指導部は、現在、黒海艦隊へ新たな艦を積極的に補充している。
近年、複数の新たなディーゼル潜水艦、現代的な3隻のプロジェクト11356R「ブレヴェストニク」フリゲート。
『イズベスチヤ』が伝えたように、年末までに黒海艦隊へ最新のプロジェクト20380コルベット「リェチーヴイ」が補充されなければならない。
5年の修理の後、プロジェクト1135警備艦「ラードヌイ」が復帰した。
これは、海軍で最も古い戦闘艦の内の1隻であり、ロシア艦隊で最も美しいものの1つと見られている。
これに加え、長期修理後、黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」が復帰した。
艦と乗組員は、既に遠海ゾーンへの航海の許可を得ており、航海を準備している。
この春、旗艦は常時即応部隊へ加わった。
今日において「モスクワ」は黒海艦隊最大の艦であり、海軍全体で最大の艦の内の1隻である。
黒海艦隊は、地中海のロシアグループの一員として、更にはシリアのテロリストに対する戦闘行動へ定期的に関わっている。
プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、ロシア海軍の現用のプロジェクト12341「オヴォード」小型ロケット艦(ナヌチュカ級)及びプロジェクト12411「モルニヤ」ロケット艇(タランタル級)の後継となる新世代の小型ロケット艦であり、ロシア国内の複数の造船所で建造されています。
(サンクトペテルブルクの『ペラ』造船所で4隻、クリミア半島のフェオドシヤ造船所で3隻、ケルチの『ザリフ』造船所で3隻、ゼレノドリスク造船所で2隻、コムソモリスク・ナ・アムーレの『アムール造船工場』で4隻)

ロシア内陸部タタールスタン共和国の『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』は、2016年8月に5隻の「カラクルト」を受注しました。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為に小型ロケット艦カラクルト級を5隻建造する]
『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』は、2016年~2017年に3隻の「カラクルト」を起工していますが、実際には、同社の下請けとして、クリミア半島のケルチ市に在る造船工場『ザリフ』で建造されています。
[クリミア共和国ケルチ市のザリフ造船所はロシア海軍将来空母の建造へ参加できる]

「ツィクロン」(工場番号801):2016年7月26日起工
「アスコリド」(工場番号802):2016年11月18日起工
「アムール」(工場番号803):2017年7月30日起工

2019年2月26日には『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』本社で、同社が受注した4隻目の「カラクルト」となる「トゥーチャ」(工場番号804)が起工されました。
[ロシア海軍の為の最新鋭小型ロケット艦トゥーチャはタタールスタンのゼレノドリスク造船所で起工された]
5隻目の「タイフーン」(工場番号805)は2019年9月11日に起工されました。
[ロシア海軍の為の最新鋭小型ロケット艦タイフーンはタタールスタンのゼレノドリスク造船所で起工された]
これで、『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』契約分5隻は全て起工されました。
その1隻目となる「ツィクロン」は、2020年3月末までに黒海艦隊で乗組員が編成されました。
[ロシア海軍黒海艦隊はブヤン-M級小型ロケット艦グライヴォロンとカラクルト級小型ロケット艦ツィクロンの乗組員を編成した]
「ツィクロン」は2020年7月24日に進水しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のカラクルト級小型ロケット艦ツィクロンはケルチで進水した]
進水後は岸壁で艤装が進められています。

「ツィクロン」と「アスコリド」は、2021年にロシア海軍への引き渡しが予定されています。
2021年5月28日0時1分配信
【「サイクロン」の接近:小型ロケット艦は黒海艦隊を強化する】
更新されたプロジェクト「カラクルト」小型ロケット艦にはユニークな高射複合体「パーンツィリ-M」が設置される。

黒海艦隊へステルス艦が補充される。
今年には最新の2隻のプロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の移送が計画されている。
これらは、近代化ヴァージョンとして建造される。
強力な兵器、最新の対空防衛手段の存在、更に航行性能のお陰により、「カラクルト」は黒海艦隊の戦闘能力を急激に増加させる。
新型は海上目標へ対処するのみならず、高精度で地上施設を撃破する事を専門家は指摘した。
これは、NATO(北大西洋条約機構)の南方側面の部隊の増強を考慮すれば、特に切実である。
[「カラクルト」の更新]
新たな「カラクルト」の為の乗組員の形成は既に完了していると『イズベスチヤ』は軍当局の情報提供者より伝えられた。
双方の小型ロケット艦は、黒海艦隊の第41ロケット艦旅団の一員として勤務へ就く。
これらは2021年末までの就役が予定されている。
しかしながら、その時期が上方へ調整される事は排除されない。
『イズベスチヤ』の情報提供者によると、これは、ケルチの造船工場『ザリフ』により生産された艦~「ツィクロン」と「アスコリド」についての話である。
「ツィクロン」は進水し、現在は試験が行なわれている。

「アスコリド」は建造の最終段階に在る。
黒海艦隊は、最初のシリーズ艦よりも現代的な機器と兵器を装備する更新された「カラクルト」を受け取る。
特に、ユニークな高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」が設置される。
更に小型ロケット艦は、有翼ミサイル「カリブル」と超音速の「ヤーホント」を使用できる。
艦の船体には、電波電子視認性を減少させる技術が使用されている。
「最新のプロジェクト22800艦は8基のミサイルを持つことが出来、艦隊の総合力は増加します。
その弾は、沿岸及び海上目標へ機能する事が可能です」
軍事歴史家ドミトリー・ボルテンコフは『イズベスチヤ』へ話した。

「カラクルトは黒海艦隊の第41ロケット艦旅団へ加わります。
これは、最近の出来事、クリミア付近の水域でのNATO加盟国の艦の定期的な存在という背景では、特に重要です。
小型ロケット艦は、長い間停止していたケルチ造船工場『ザリフ』で建造されます。
今や、それはソヴィエト時代のように、再び我々の艦隊の為に艦を建造します」
最近、北大西洋ブロックは、黒海地域の軍事インフラストラクチャーを積極的に開発している。
昨年末、アメリカ合衆国はルーマニアで、黒海の目標を含めたHIMARS一斉射撃火力システムの高速輸送、展開、射撃の演習を実施した。
来年からワシントンは、このシステムのブカレストへの供給開始を計画している。
昨年からルーマニアは、「ペイトリオット」高射ミサイル複合体の受領を開始した。
「カラクルトは、アメリカが対ミサイル防衛施設を建設しているNATOの南東側面へ打撃を与える為の強力な戦闘プラットフォームとして勤務出来ます」
ドミトリー・ボルテンコフは述べた。
「ロシアに対する侵略がある場合、小型ロケット艦は、沿岸へ迅速に接近し、ミサイル"ヤーホント"及び"カリブル"で打撃を与える事が出来ます」
[黒海の力]
プロジェクト「カラクルト」小型ロケット艦は。排水量800トンの小型艦である。

これは大火力を有する:有翼ミサイル「カリブル」、76.2mm砲AK-176MAを搭載し、更には対艦ミサイル「オーニクス」を装備できる。
「カラクルト」には、行動半径120km、偵察機や照準手として行動できる無人機「オルラン-10」が駐留する。
ドローンは、艦の行動の隠密性の増加を可能にする:これらを使用すれば、レーダーを含めず、敵の電波電子偵察手段による探知を排除する。
「カラクルト」は、現代的な戦闘管理、探知、照準、通信の複合体を装備する。
今日において、海軍には3隻のプロジェクト22800小型ロケット艦が加わっている~「ムィティシ」、「ソヴィェツク」、「オジンツォボ」
これらはバルト艦隊で勤務に就いている。
計画下で、このような艦は合計で18隻建造されなければならず、太平洋艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊の間で均等に分割される。
2018年までプロジェクト22800小型ロケット艦は、気象現象に因んで命名されていた:「ウーラガン」、「タイフーン」、「シトルム」、「ブーリャ」など。
しかしその後、これらはロシアの小都市に因んで命名する事が決定された。
軍の指導部は、現在、黒海艦隊へ新たな艦を積極的に補充している。
近年、複数の新たなディーゼル潜水艦、現代的な3隻のプロジェクト11356R「ブレヴェストニク」フリゲート。
『イズベスチヤ』が伝えたように、年末までに黒海艦隊へ最新のプロジェクト20380コルベット「リェチーヴイ」が補充されなければならない。
5年の修理の後、プロジェクト1135警備艦「ラードヌイ」が復帰した。
これは、海軍で最も古い戦闘艦の内の1隻であり、ロシア艦隊で最も美しいものの1つと見られている。
これに加え、長期修理後、黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」が復帰した。
艦と乗組員は、既に遠海ゾーンへの航海の許可を得ており、航海を準備している。
この春、旗艦は常時即応部隊へ加わった。
今日において「モスクワ」は黒海艦隊最大の艦であり、海軍全体で最大の艦の内の1隻である。
黒海艦隊は、地中海のロシアグループの一員として、更にはシリアのテロリストに対する戦闘行動へ定期的に関わっている。
プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、ロシア海軍の現用のプロジェクト12341「オヴォード」小型ロケット艦(ナヌチュカ級)及びプロジェクト12411「モルニヤ」ロケット艇(タランタル級)の後継となる新世代の小型ロケット艦であり、ロシア国内の複数の造船所で建造されています。
(サンクトペテルブルクの『ペラ』造船所で4隻、クリミア半島のフェオドシヤ造船所で3隻、ケルチの『ザリフ』造船所で3隻、ゼレノドリスク造船所で2隻、コムソモリスク・ナ・アムーレの『アムール造船工場』で4隻)

ロシア内陸部タタールスタン共和国の『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』は、2016年8月に5隻の「カラクルト」を受注しました。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為に小型ロケット艦カラクルト級を5隻建造する]
『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』は、2016年~2017年に3隻の「カラクルト」を起工していますが、実際には、同社の下請けとして、クリミア半島のケルチ市に在る造船工場『ザリフ』で建造されています。
[クリミア共和国ケルチ市のザリフ造船所はロシア海軍将来空母の建造へ参加できる]

「ツィクロン」(工場番号801):2016年7月26日起工
「アスコリド」(工場番号802):2016年11月18日起工
「アムール」(工場番号803):2017年7月30日起工

2019年2月26日には『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』本社で、同社が受注した4隻目の「カラクルト」となる「トゥーチャ」(工場番号804)が起工されました。
[ロシア海軍の為の最新鋭小型ロケット艦トゥーチャはタタールスタンのゼレノドリスク造船所で起工された]
5隻目の「タイフーン」(工場番号805)は2019年9月11日に起工されました。
[ロシア海軍の為の最新鋭小型ロケット艦タイフーンはタタールスタンのゼレノドリスク造船所で起工された]
これで、『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』契約分5隻は全て起工されました。
その1隻目となる「ツィクロン」は、2020年3月末までに黒海艦隊で乗組員が編成されました。
[ロシア海軍黒海艦隊はブヤン-M級小型ロケット艦グライヴォロンとカラクルト級小型ロケット艦ツィクロンの乗組員を編成した]
「ツィクロン」は2020年7月24日に進水しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のカラクルト級小型ロケット艦ツィクロンはケルチで進水した]
進水後は岸壁で艤装が進められています。

「ツィクロン」と「アスコリド」は、2021年にロシア海軍への引き渡しが予定されています。
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