ベトナム向けキロ級潜水艦2隻は2013年中に引き渡される
- カテゴリ:プロジェクト877潜水艦(キロ級)

『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ベトナム海軍の為の最初の2隻の潜水艦は2013年に顧客へ行く】
モスクワ、2月16日-ロシア通信社ノーボスチ
サンクト-ペテルブルクで(最終的には)6隻が建造される(予定の)非核動力潜水艦プロジェクト636(キロ級)の内の最初の2隻は、2013年に顧客(ベトナム)へと行く。
海洋工学中央設計局「ルビーン」総取締役代理(外国事業・軍事技術協力担当)アンドレイ・バラノフ氏は、ロシア通信社ノーボスチのインタビューで話した。
2009年12月、ベトナム首相グエン·タン·ズンは、6隻のロシア製プロジェクト636潜水艦を約20億ドルで納入する契約に署名したと表明した。
契約の履行は、2016年までに完了する予定である。
「昨年に進水した2隻の潜水艦は、カリーニングラード付近で試験を行ないます。
2013年、この2隻の潜水艦は顧客へと行かなければならず、これは世界が注目せずにはいられない重要なイベントとなる事でありましょう」
バラノフ氏は伝えた。
彼によれば、今年には、更に2隻の潜水艦が進水しなければならない。
更に彼は、外国の顧客の為に造られたプロジェクト636潜水艦は、ロシアで1980年代から輸出用に生産されているプロジェクト877EKM潜水艦とは大幅に異なる事を指摘した。
「艦の基本的な構成は元のままですが、基本特性は""中身"です。
とりわけ、電波電子機器、生命維持(ダメージコントロール)手段は、全くの最新鋭です」
バラノフは話した。
プロジェクト636潜水艦の総排水量は3100トン、速力20ノット、潜航深度300メートル、52名の乗組員を有する。
武装は533mm魚雷(6発射管)、機雷、ミサイル複合体「カリブル」(クラブ)である。
(2013年2月16日9時59分配信)
株式会社「海洋工学中央設計局ルビーン」公式サイトより
【非核動力潜水艦プロジェクト877Eと877EKM】
【非核動力潜水艦プロジェクト636】
ベトナム海軍向けのプロジェクト6361潜水艦の1番艦「ハノイ」は、2010年8月23日に起工され、2012年8月28日に進水しました。
[ベトナム向けキロ級潜水艦の1番艦は進水した]
ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より。
【プロジェクト6361「ハノイ」工場番号01339】
2012年12月には最初の海洋試験を実施しました。

2番艦「ホーチミン」は2012年12月28日に進水しました。
【プロジェクト6361「ホーチミン」工場番号01340】

現在の所、ベトナム海軍向け6361潜水艦(最終的には6隻建造予定)で、起工が確認できるのは2隻のみです。
3番艦も起工されているとの情報も有りますが、詳細は不明です。
むろん、4番艦以降は未だ起工されていません。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2013年2月5日配信
【ベトナム海軍の潜水艦は正常に潜航した】
潜水艦HQ-182「ハノイ」は、2013年2月初頭から潜航試験を実施しております。
同艦は2013年9月の引き渡しが予定されています。
2番艦HQ-183「ホーチミン」は、2011年9月28日に起工されたとの事です。
なお、今回の記事では、636の搭載するミサイルが「カリブル」(クラブ)と書かれていますが、「カリブル」はロシア海軍向けヴァージョンであり、輸出用は「クラブ」です。
[対艦(対地)巡航ミサイル「クラブ」]
「カリブル」は、ミサイル技術管理レジームの規制項目(射程300kmを超えるミサイルの海外輸出禁止)に抵触する為、海外輸出は出来ません。
日本国外務省公式サイトより
【ミサイル技術管理レジーム】
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