ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグは最初の洋上試験を終えてセヴェロドヴィンスクへ帰投した

『タス通信』より
2021年6月17日23時32分配信
【水中ロケット艦「クニャージ・オレグ」は最初の海上試験から戻ってきた】
モスクワ、6月17日/タス通信
プロジェクト955A(コード名「ボレイ-A」)戦略用途原子力水中ロケット巡洋艦「クニャージ・オレグ」は、最初の試験の為の海上出航後に基地へ戻った。
『タス通信』は防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。
「クニャージ・オレグは、5月30日に始まった最初の試験の為の海上出航後に工場『セヴマシュ』へ戻りました」
対談者は話した。
同プロジェクト潜水艦を建造している生産合同『セヴマシュ』(『統合造船業営団』の一員)は、情報筋からの情報にコメントしなかった。
以前の計画では、プロジェクト955Aロケット艦の最初の生産艦「クニャージ・オレグ」は、今年7月25日に祝われるロシア連邦海軍の日に海軍へ加入する事が想定されていた。
『タス通信』の情報提供者は、この出来事は指定時期に発生しないと予測した。
何故なら、潜水艦は工場航行試験及び国家試験プログラムを実行し、特に大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」をバレンツ海の水中位置からカムチャツカのクラ射爆場の目標への戦闘演習発射を実施する必要が有るからである。
現在、ロシア海軍の戦闘編制には、4隻のプロジェクト955/955Aロケット艦が在る。
「クニャージ・オレグ」に加え、更なる3隻のプロジェクト955A潜水艦が『セヴマシュ』で様々な建造段階に在る。
各々の潜水艦は16基の大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」を搭載する。
以前、新聞『クラースナヤ・ズヴェズダー』のインタビューに対し、海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は、ロシア海軍は2021年末までにプロジェクト「ボレイ-A」戦略用途ロケット水中巡洋艦「クニャージ・オレグ」を受け入れると述べた。
ロシア海軍の第4世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」シリーズの5番艦「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日にセヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』(北方機械製造事業)で起工されました。
(改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」としては2番艦)
[ボレイ級戦略原潜5番艦クニャージ・オレグはロシア海軍の日に起工された]
2016年11月中旬までに強度船体(耐圧殻)の水密試験が完了しました。
(「ボレイ」級は複殻式船体)
[ロシア海軍の為の新世代戦略原潜ボレイ級5番艦クニャージ・オレグの船体(耐圧殻)の水密試験は完了した]
2020年7月16日に『セヴマシュ』造船台から出渠し、進水しました。
[ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグは進水した]

進水後は『セヴマシュ』の岸壁で艤装工事が行なわれ、2021年5月30日に白海へ出航し、洋上試験を開始しました。

[ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグは洋上試験を開始した]
6月17日にセヴェロドヴィンスクへ帰投しました。
「クニャージ・オレグ」のロシア海軍への引き渡しは、2021年に予定されています。
[2021年にロシア海軍へ3隻の原子力潜水艦が就役する]
[ボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグは2021年10月にロシア海軍へ就役する]
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