ロシア海軍太平洋艦隊は太平洋中央部(ハワイ西方沖)で対空戦闘訓練を実施した

『タス通信』より
2021年6月18日11時3分配信
【太平洋の演習で艦は航空隊と共に空中攻撃の撃退へ取り組んだ】
ウラジオストク、6月18日/タス通信
太平洋艦隊の艦は、太平洋演習の枠組みで航空機及びヘリコプターと共に空中攻撃の撃退任務へ取り組み、対空防衛訓練を実施した。
ロシア連邦国防省は報道機関へ伝えた。
「艦隊の海上航空隊の航空機及びヘリコプターも参加し、艦支隊の対空防衛の信頼性が点検されました。
対空防衛班は、空中攻撃を撃退する実用技量を改善し、仮想敵の無人飛行装置への対抗に特別な注意が払われました」
軍当局は指摘した。
これに加え、ロシア連邦国防省が指摘したように、戦闘艦は仮想敵潜水艦の捜索へ取り組んでいる。
それには、艦載水中音響手段及び艦上対潜ヘリコプターKa-27PLを標準装備する太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、3隻のコルベットが関わっている。
太平洋での大規模演習は6月10日に始まった。
遠海ゾーンでの演習には、20隻までの水上戦闘艦、潜水艦、支援船が参加する。
更に、約20機の飛行装置も関わっている。
太平洋艦隊の多種戦力作戦演習は、太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ大将総指揮の下、訓練計画に沿って太平洋中央部で行なわれている。
2021年5月1日、ロシア太平洋艦隊の4隻の水上戦闘艦~ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(011、1990年1月7日就役)、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」(543、1986年2月2日就役/2021年4月27日再就役)、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」(333、2017年7月20日就役)と「グロームキー」(335、2018年12月25日就役)は、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」(1978年10月30日就役)と共に遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、フリゲート マルシャル・シャーポシニコフ、コルベット ソヴェルシェーンヌイ、グロームキー、大型海洋給油船ボリス・ブトマは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]
5月5日に対馬海峡を南下し、東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年5月6日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

「ボリス・ブトマ」は、5月15日にベトナムのカムラン港へ入港しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の大型海洋給油船ボリス・ブトマはベトナムのカムラン港を訪れた]
5月19日にカムラン港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型海洋給油船ボリス・ブトマはベトナムのカムラン港を去った]
5月22日にフィリピンのマニラ港へ入港しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の大型海洋給油船ボリス・ブトマはフィリピンのマニラ港を訪れた]
5月25日にマニラ港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型海洋給油船ボリス・ブトマはフィリピンのマニラ港を去った]

「ワリャーグ」と「マルシャル・シャーポシニコフ」は、5月28日に太平洋上で対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグとフリゲート マルシャル・シャーポシニコフは太平洋上で対空戦闘訓練を実施した]
一方、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」及び「グロームキー」は、5月29日にフィリピン海で砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット ソヴェルシェーンヌイとグロームキーはフィリピン海で砲撃訓練を実施した]


その後、これらの艦船は太平洋中央部へ集結し、更に複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」(1990年2月23日就役)、コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(2020年12月25日就役)、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1992年5月1日就役)、病院船「イルティシュ」(1990年8月10日就役)なども合流し、演習を行なう事になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊は太平洋中央部で演習を行なう]
6月13日には、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「グロームキー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」などが参加する潜水艦の捜索・追尾訓練が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊は太平洋中央部で潜水艦の捜索演習を実施した]
6月15日には、カーメニ・ルチェイ(マンゴフト)飛行場に駐留する遠距離対潜哨戒機Tu-142M3がカムチャツカ半島のエリゾヴォ飛行場へ進出し、太平洋中央部まで飛行し、演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は太平洋中央部の演習へ参加した]
6月18日には対空戦闘訓練を実施しました。

なお、ロシア側の発表では、演習実施海域は「太平洋中央部」としか述べられていませんが、ハワイ西方沖500~800kmくらいまで進出しているようです。
『日刊サン ハワイ』より
2021年6月16日配信
【ヒッカムからF-22戦闘機 3機が緊急離陸】
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