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サンクトペテルブルクのマラヒート設計局は小型原子力潜水艦ゴルゴーナを開発する

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2021年6月22日7時0分配信
【ロシアは原子力小型潜水艦「ゴルゴーナ」を開発する-設計局『マラヒート』】
モスクワ、6月22日、インタファクス

設計局『マラヒート』は、多目的小型原子力潜水艦「ゴルゴーナ」の外観を形成した。
同社の2020年の年次報告書では、こう述べられている。

「創意を発揮して技術的提案を開発し、小さな排水量の原子力多目的潜水艦ゴルゴーナと、非大気依存発電装置を有する小型通常動力潜水艦セルヴァールの外観が決まりました」
文書では、こう述べられた。

以前に『マラヒート』は、小型潜水艦プロジェクトNo.865「ピラーニャ」を開発した。
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このタイプの潜水艦は合計で2隻建造された。
1999年、これらは海軍から除籍された。
『統合造船業営団』が伝えたように、潜水艦は6名までの戦闘泳者の収容が可能であり、「戦闘泳者を上陸、帰還させ、沿岸や浅瀬で哨戒勤務へ就き、船及び単独の水上艦と戦い、機雷源を敷設し、偵察を行なう」為に意図されている。

設計局は更に、潜水艦の近代化ヴァージョン~潜水艦「ピラーニャ-T」を開発し、特に兵器の備蓄は5倍に増加した。
その後、『マラヒート』は更に、小型潜水艦P-550プロジェクトを開発した。
「ピラーニャ」と比べ、全長は1.5倍に増加し~30メートルから45メートル、限界潜航深度もまた、200メートルから300メートルに増加した。
潜水艦ミサイル兵器の搭載能力を得る。

更に、原子力水中無人機「ポセイドン」の開発も伝えられている。
現時点で、それは試験が行なわれている。
その搭載艦は、原子力潜水艦「ベルゴロド」にならなければならない。




海洋機械製造局『マラヒート』により設計されたプロジェクト865「ピラーニャ」小型潜水艦は、レニングラード『アドミラルティ造船所』で1980年代に2隻が建造されました。

MS-520:1984年7月15日起工/1986年8月20日進水/1988年12月30日就役
MS-521:1987年12月1日起工/1990年5月31日進水/1990年12月25日就役

2隻ともバルト艦隊へ配備され、当初はラトビアリエパヤ港に駐留していましたが、同国の分離独立とソヴィエト連邦解体に伴い、1992年4月にクロンシュタット港へ配置換えされました。
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1994年9月1日には2隻とも乗組員が解散し、戦闘編制から除外され、事実上予備役となりました。

1996年7月31日付で2隻ともロシア海軍から除籍され、1998年以降に解体されました。


その後、『マラヒート』は、「ピラーニャ」の発展型となる小型潜水艦の設計案を提示しています。
ただし、何処からも発注は有りませんが・・・

「ピラーニャ-T」
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小型潜水艦P-550
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小型潜水艦P-750B
[サンクトペテルブルクのマラヒート設計局は閉サイクルガスタービン非大気依存発電装置を持つ潜水艦P-750Bを開発する]

これまでは通常動力艦でしたが、今度は、小型原子力潜水艦「ゴルゴーナ」の設計案の作成が進められています。
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