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近代化改装されるロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフは新たな自動制御システムを得る

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『タス通信』より
2021年6月23日21時29分配信
【プロジェクト1155Mフリゲート「アドミラル・ヴィノグラードフ」は新たな制御システムを装備する】
サンクトペテルブルク、6月23日/タス通信

新たな艦載自動制御システム3R-60U-1155は、太平洋艦隊プロジェクト1155Mフリゲート「アドミラル・ヴィノグラードフ」へ設置される。
サンクトペテルブルク国際海軍サロン(IMDS-2021)での『タス通信』のインタビューに対し、コンツェルン『グラニート-エレクトロン』(コーポレーション『戦術ミサイル兵器』へ加入)総取締役イーゴリ・ポノマリョフは述べた。

「近い将来、フリゲート"アドミラル・ヴィノグラードフ"への艦載自動制御システム3R-60U-1155の供給を計画しております」
同社の指導者は述べた。

彼によると、『グラニート-エレクトロン』は、1155Mヴァージョンとなった最初のプロジェクト1155艦「マルシャル・シャーポシニコフ」の近代化へ参加した。

「フリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"へ、我々は対潜兵器管制システム"プルガ-1155M"と艦載自動制御システム3R-60U-1155を設置しました。
今、我々の近代化された複合体を持つ艦は、太平洋艦隊の一員として戦闘勤務に就いています」
ポノマリョフ
は述べた。

太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ大将が以前に言ったように、「アドミラル・ヴィノグラードフ」は、新たなミサイル兵装対空防衛手段を受け取る。

以前、防衛産業企業体の情報提供者が述べたように、大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」は、2025年には「マルシャル・シャーポシニコフ」のようにフリゲートとなり、打撃能力を向上する為に有翼ミサイル「カリブル-NK」を受け取る。



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ロシア太平洋艦隊プロジェクト1155大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(1989年5月1日就役)は、2020年2月~3月に掛けてアジア-太平洋地域への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフはスリランカを去った]

2020年8月~9月にもアジア-太平洋地域への遠距離航海を行ない、この間にインド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2020』へ参加しています。
[ロシア太平洋艦隊インド遠征(2020年8月-9月)]

11月下旬には、ピョートル大帝湾アメリカ海軍ミサイル駆逐艦「ジョン・S・マケイン」の領海侵犯を阻止しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフはピョートル大帝湾でアメリカ海軍駆逐艦ジョン・S・マケインの領海侵犯を阻止した]


これまでロシア太平洋艦隊のワークホースとして活動し、毎年遠距離航海を行なってきた「アドミラル・ヴィノグラードフ」ですが、2021年からウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』で大規模な近代化改装が始まります。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフは大規模な近代化改装を行なう]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフは2021年に大規模な近代化改装を開始し、2025年に復帰する]

「アドミラル・ヴィノグラードフ」の近代化改装は、2021年4月27日に改装を終えて復帰した同型艦「マルシャル・シャーポシニコフ」よりも更に大規模になるかもしれません。
[近代化改装された大型対潜艦改めフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"はロシア海軍太平洋艦隊へ復帰した]
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具体的には、有翼ミサイル「カリブル」垂直発射機対艦ミサイル「ウラン」発射筒「マルシャル・シャーポシニコフ」よりも増やされ、更には高射ミサイル複合体「キンジャール」から「シチーリ-1」(「アドミラル・グリゴロヴィチ」型フリゲートが搭載)に換装し、対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」も装備されるようです。
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太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ提督も、「アドミラル・ヴィノグラードフ」の近代化改装について「打撃ミサイル兵器の増加と対空防衛能力の強化」と言っているので、上記のような改装が実際に提案されているようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフは近代化改装により打撃能力と対空防衛能力を強化する]
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