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ロシア海軍黒海艦隊のポンプジェット潜水艦アルローサは近代化改装後にバルト艦隊へ転属するかもしれない

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『タス通信』より
2021年6月26日12時3分配信
【黒海艦隊最古の潜水艦「アルローサ」はドック修理を完了した】
セヴァストーポリ、6月26日/タス通信

黒海艦隊潜水艦「アルローサ」の修理のドック段階は完了し、セヴァストーポリ湾の埠頭の1つへ移された。
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『タス通信』黒海艦隊第13艦船修理工場より伝えられた。

「ドックから潜水艦を出渠させるためのドック操作が行なわれました。
潜水艦は、キレン湾水域の工場領域の埠頭へ移りました」

対談者は話した。
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彼は、潜水艦の艦隊の戦闘編制への復帰は、2021年11月に計画されている事を明らかにした。
潜水艦は、クリミアロシアへ再統合された直後に修理へ置かれた。

「アルローサ」は、ソヴィエト社会主義共和国連邦の崩壊直前にゴーリキー市(現ニジニ・ノヴゴロド)の『クラースノエ・ソルモヴォ』工場で建造され、プロジェクト877実験プロジェクトに属している。
その特徴は、スクリューに代わり、最大限の隠密裏の移動を保障する噴水推進装置が設置された事に在る。
噴水推進装置を持つ潜水艦は、海外からは「ブラックホール」と呼ばれている。
ソヴィエト連邦崩壊後、「アルローサ」は、黒海で唯一の戦闘可能なロシア連邦潜水艦であり続けた。

黒海艦隊広報サービスによると、2014年から2017年の期間に、黒海艦隊へ6隻の新たなプロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦有翼ミサイル複合体「カリブル」搭載艦が補充された。


『タス通信』より
2021年6月26日13時59分配信
【情報筋:黒海艦隊最古の潜水艦はバルト艦隊へ移管されるかもしれない】
タス通信、6月26日

黒海艦隊最古の潜水艦「アルローサ」は、修理後にバルト艦隊へ送られるかもしれない。
『タス通信』は軍事分野の情報提供者より伝えられた。

先だって黒海艦隊第13艦船修理工場は、潜水艦の艦隊の戦闘編制への復帰は2021年11月に計画されていると『タス通信』へ伝えた。
現在、修理のドック段階は完了し、潜水艦は、セヴァストーポリキレン湾水域の埠頭へ移されている。

「アルローサ」は、ソヴィエト社会主義共和国連邦の崩壊直前にゴーリキー市(現ニジニ・ノヴゴロド)の『クラースノエ・ソルモヴォ』工場で建造され、プロジェクト877実験プロジェクトに属している。
その特徴は、スクリューに代わり、最大限の隠密裏の移動を保障する噴水推進装置が設置された事に在る。
噴水推進装置を持つ潜水艦は、海外からは「ブラックホール」と呼ばれている。
ソヴィエト連邦崩壊後、「アルローサ」は、黒海で唯一の戦闘可能なロシア連邦潜水艦であり続けた。

黒海艦隊広報サービスによると、2014年から2017年の期間に、黒海艦隊へ6隻の新たなプロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦有翼ミサイル複合体「カリブル」搭載艦が補充された。



プロジェクト877V潜水艦B-871は、ロシア内陸部のゴーリキー(現ニジニー・ノヴゴロド)のクラースノエ・ソルモヴォ造船所で1988年5月17日に起工され、1989年9月10日に進水し、1990年12月30日に就役し、黒海艦隊へ配備されました。

プロジェクト877Vは、試験的に艦尾にポンプジェットを装備した実験艦です。
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1991年12月から1992年3月まで戦闘勤務を行ないましたが、1992年3月13日に乗組員の一部がウクライナへ忠誠を誓い、機関室を占拠して潜水艦の乗っ取りを試みました。
乗っ取りの試みは阻止されたものの、ソ連邦解体後のロシア・ウクライナ間の黒海艦隊分割・帰属問題も有り、更にはバッテリーの不調も有って1992年から1996年までは殆ど動きませんでした。

ただし、1996年2月10日公開のジャッキー・チェン主演の映画「First Strike」(ファイナル・プロジェクト)には、B-871が「出演」しています。

0:45から登場する潜水艦がB-871です。

1996年5月22日にバッテリーの交換を完了し、ようやく動けるようになりました。
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2004年1月5日に「アルローサ」と命名されました。
「アルローサ」は、ロシア宝石会社です。
【『アルローサ』公式サイト】

2011年6月にスペイン沖で実施された国際海軍演習『ボールド・モナーク-2011』に参加しました。


その後、2011年7月から2012年7月までバルト海沿岸のクロンシュタットで修理され、2012年9月にセヴァストーポリへ戻りました。
[ポンプジェット潜水艦アルローサは黒海へ戻る]
[ポンプジェット潜水艦アルローサはセヴァストーポリへ戻った]

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2014年6月にセヴァストーポリ第13艦船修理工場(黒海艦隊直営)で修理及び近代化が始まりました。
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[ロシア海軍黒海艦隊のポンプジェット潜水艦アルローサは近代化改装を行なう]
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦アルローサは近代化改装を行なっている]

「アルローサ」の近代化改装作業の完了時期は何度も延期され、2017年末の完了予定も実現しませんでした。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦アルローサの近代化改装は2017年に完了する]

2014年から2016年に掛け、黒海艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦6隻が就役した為、黒海艦隊にとっては、「アルローサ」の復帰を急ぐ必要性は無くなっています。
[プロジェクト06363潜水艦]

黒海艦隊では持て余されている「アルローサ」ですが、今度はバルト艦隊へ転属させるという話が出てきました。
[ロシア海軍のポンプジェット潜水艦アルローサはバルト艦隊へ転属する]

『第13艦船修理工場』の岸壁に係留されていた「アルローサ」でしたが、2019年5月末に同社の浮きドックへ入りました。
[ロシア海軍のポンプジェット潜水艦アルローサはセヴァストーポリの浮きドックへ入った]
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「アルローサ」の近代化改装作業の完了は2019年に予定されていましたが、またも延期されました。
[ロシア海軍のポンプジェット潜水艦アルローサの近代化改装は2019年に完了する]

「アルローサ」は、2021年6月26日に浮きドックを出渠し、『第13艦船修理工場』の岸壁へ移動しました。

現在の所、「アルローサ」の近代化改装作業の完了は、2021年11月に予定されています。
[ロシア海軍黒海艦隊のポンプジェット潜水艦アルローサの近代化改装は2021年に完了する]

ただ、以前にも話が出ていたように、近代化改装完了後、バルト艦隊へ転属する事も有り得ますが。
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