クルイロフ国立科学センターは水上停留所(海上飛行場)を開発する
- カテゴリ:ロシア新世代航空母艦

『タス通信』より
2021年6月27日7時34分配信
【専門家:「水上停留所」は空母艦隊作成の問題を解決できる】
サンクトペテルブルク、6月27日/タス通信
ロシア連邦海軍艦上航空隊の為の海上プラットフォーム作成の技術的問題は、「水上停留所」~約500メートルの飛行甲板を持つ通常動力航空機搭載艦~の助力を得て解決できる。
このような意見は、以前に『クルイロフ国立科学センター』の将来水上艦プロジェクト計画部門を率いていた航空母艦の開発者の1人であるワレンチン・べラネンコが『タス通信』との対談において表明した。

「我々の防衛産業企業体にとって、飛行甲板の長さが500メートル、排水量約60000トンの安価で単純な海上プラットフォームである"水上停留所"2~3隻を、比較的短時間で建造する技術的課題は遂行できます。
このような軽航空母艦は、駆逐艦のような2軸ガスタービン装置を有し、速力は28ノットで50機の飛行装置を載せます」
彼は、国際海軍サロン(IMDS-2021)の控室で話した。
専門家によると、このような航空母艦プラットフォームには、現在、PAK DP(将来遠距離迎撃航空複合体)プログラムの下で開発されている迎撃戦闘機MiG-41が駐留できる。
「未だ我々の唯一の航空巡洋艦は修理中であり、艦上航空隊の飛行要員は立ち留まり、資格を喪失する事は避けられません。
飛行士の訓練の為の練習センターのインフラストラクチャは充実されないままです。
それ故に、軽航空母艦の建造へ着手し、この将来海上航空機搭載システムを開発する時です」
べラネンコは指摘した。
彼の見方では、ロシア海軍は現在、原子力航空母艦を必要としていない。
その動力装置はガスタービンの数倍の量を艦内へ搭載しており、それ故に艦の戦闘能力は制限される。
更には、過剰な兵装により航空母艦としての機能が不充分だったソヴィエト時代のプロジェクトの航空巡洋艦も必要無い。
現在、ロシア連邦海軍には、プロジェクト11435重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」が在籍している。

2018年4月、ロシア連邦国防省と『統合造船業営団』は、2022年までの航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の中間修理と限定的な近代化実施の契約を締結した。
『統合造船業営団』軍事造船担当副総裁ウラジーミル・コロリョーフは、国際海軍サロン(IMDS-2021)の控室で巡洋艦の修理は2023年に完了すると『タス通信』へ伝えた。
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