新世代戦略原潜ボレイ級4番艦以降(ボレイ-A)の弾道ミサイル搭載数は増加しない

『ロシア通信社ノーボスチ』より
【新たな原子力潜水艦「ボレイ-A」は20基では無く、16基の「ブラヴァー」で武装している】
モスクワ、2月20日-ロシア通信社ノーボスチ
改善された新たなプロジェクト955A(ボレイ-A)戦略原子力潜水艦は、艦載弾道ミサイル「ブラヴァー」の増加を意味するものでは無く、(ミサイル装備数は)16基となる。
ロシア通信社ノーボスチは、ロシア軍事産業企業体の高位の代理人より伝えられた。
以前、殆ど全てのロシア及び外国のメディアは、新たなロシアの潜水艦プロジェクト955Aは、プロジェクト955とは事なり、20基の「ブラヴァー」ミサイルで武装すると報じた。
「プロジェクト955Aとクラシックなボレイ(プロジェクト955)との違いはミサイルの数では無く、それは16基のままです。
それぞれの潜水艦の排水量も、以前と同じままです」
軍事産業企業体の代理人は話した。
同時に彼は、プロジェクト955Aは、確かに(955とは)大きな違いがある事を強調した。
「特に、このプロジェクトの潜水艦は、物理的フィールド(可視性)が大幅に低下し、秘匿性の高い最新の通信手段及び探知手段を有しています。
乗組員の居住性と持続力(ダメージコントロール)は改善されました」
軍事産業企業体の代理人は話した。
現在、セヴェロドヴィンスク造船工場「セヴマシュ」では、プロジェクト955A「ボレイ-A」の1番艦「クニャージ・ウラジーミル」が建造されている。
合計で8隻のプロジェクト955及び955A原子力潜水艦が建造されなければならない。
プロジェクト955と955Aは、海洋工学中央設計局「ルビーン」(サンクトペテルブルク)により設計された。
トップ艦の「ユーリー・ドルゴルーキー」は、既に軍備採用されている。
全長170メートル、幅13.5メートル、総排水量2万4千トンの(水中)巡洋艦は、「ブラヴァー-30」ミサイル16基の発射筒を有する。
(2013年2月20日11時14分配信)
[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]
記事中でも触れられているように、以前は、プロジェクト955「ボレイ」級4番艦(プロジェクト955A「ボレイ-A」)は、海洋発射弾道ミサイル「ブラヴァー」の搭載数が20基に増加されると報じられていました。
[新世代戦略原潜ボレイ級4番艦以降はSLBM搭載数が20基に増加する]
しかし今回、この情報は否定されました。
今回の記事を読む限り、「ボレイ-A」は、外見上は1~3番艦と大した違いは無さそうです。
改良されたのは「中身」という事でしょう。
「ボレイ」級4番艦以降が改良型になるという事自体は、以前から何度も報じられています。
当初は、弾道ミサイル搭載数については触れられていませんでしたが。
[ボレイ型原潜最新情報]
[「ボレイ」級戦略原潜4番艦は、改正型となる]
「ボレイ」級4番艦(プロジェクト955A「ボレイ-A」としては1番艦)は、2012年7月30日に起工されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミル起工]
「ボレイ」級1番艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は、2013年1月10日に就役しています。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]
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