ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦コンドポガとアレクサンドル・オトラコフスキーは黒海に居る

『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2021年7月1日13時25分配信
【北方艦隊の2隻の大型揚陸艦は未だ黒海へ留まっている-軍】
モスクワ、7月1日、インテルファクス

北方艦隊の2隻の大型揚陸艦は、現在、黒海で任務を遂行している。
木曜日に艦隊は発表した。

「今日において、コラ多種戦力小艦隊は様々な艦隊間演習へ参加しています。
恒久駐留所から遠い黒海では、大型揚陸艦コンドポガとアレクサンドル・オトラコフスキーが行動しております」
ロシア連邦北方艦隊広報サービスの声明では、こう述べられた。

黒海では、アメリカ合衆国、他のNATO加盟国とパートナー国の艦が参加する大規模演習『シーブリーズ』が行なわれている。
ロシア軍は、演習『シーブリーズ』を追跡していると6月28日にロシア連邦国家防衛管理センターは発表した。

大型揚陸艦「コンドポガ」と「アレクサンドル・オトラコフスキー」の黒海への派遣は、今春に伝えられた。
4月にロシア軍はクリミアで大規模演習を実施した。
ロシア連邦国防省によると、この演習には、10000名以上の将兵、1200基の兵器と軍用車両、40隻以上の戦闘艦と20隻の支援船、約50機の軍用航空機が関わった。

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プロジェクト775大型揚陸艦の7番艦BDK-182は、ポーランドのグダニスク造船所で1976年4月4日に起工され、1976年7月17日に進水し、1976年12月30日にソ連海軍へ納入され、翌1977年2月23日に海軍旗掲揚式典を開催して正式に就役し、北方艦隊へ編入されました。
1999年2月9日に「コンドポガ」と命名されました。

プロジェクト775の11番艦BDK-55は、ポーランドのグダニスク造船所で1977年8月に起工され、1977年12月3日に進水、1978年7月30日に就役し、北方艦隊へ編入されました。
2001年5月9日に「アレクサンドル・オトラコフスキー」と命名されました。

この2隻はプロジェクト775の第1グループ(1974年～1979年に計12隻就役)に属しており、当初は「中型揚陸艦」に分類されていましたが、1977年には「大型揚陸艦」へ艦種変更されました。

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「コンドポガ」(027)は、2012年7月から8月まで地中海東部への遠距離航海を行ないました。
[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征(2012年7月-9月)]

「アレクサンドル・オトラコフスキー」(031)は、2017年10月から12月まで地中海東部へ派遣され、「シリア・エクスプレス」(黒海沿岸からシリアのタルトゥースへの物資輸送任務)に参加しました。
[シリアへの輸送任務(シリア・エクスプレス)を行なったロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・オトラコフスキーは母港セヴェロモルスクへ帰投した]

この数年間は、2隻とも北方艦隊の北極遠征部隊の「常連」でした。
[ロシア北方艦隊第9次北極遠征(2020年8月-10月)]
[ロシア北方艦隊第8次北極遠征(2019年8月-9月)]
[ロシア北方艦隊第7次北極圏遠征(2018年8月-10月)]
[ロシア北方艦隊の第6次北極海遠征(2017年8月-10月)]

「コンドポガ」と「アレクサンドル・オトラコフスキー」は、2021年3月下旬頃に母港セヴェロモルスクを出航し、4月初頭にシリアのタルトゥースへ到着しました。
[ロシア海軍の5隻の大型揚陸艦が地中海東部に居る]

4月17日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入りました。


[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦コンドポガとアレクサンドル・オトラコフスキーは黒海へ入った]

4月22日にクリミア半島沿岸で行なわれた黒海艦隊と南方軍管区の上陸演習へ参加しました。

[クリミア半島沿岸でロシア海軍黒海艦隊とロシア南方軍管区の上陸演習が行なわれた]

演習が終わった後、セヴァストーポリへ入港しました。

2隻の大型揚陸艦は、当面の間は母港には戻らず、黒海に留まる事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦コンドポガとアレクサンドル・オトラコフスキーは黒海に留まる]

「コンドポガ」と「アレクサンドル・オトラコフスキー」は、4月26日にセヴァストーポリを出航しています。



「アレクサンドル・オトラコフスキー」は、5月18日にボスポラス海峡を南下し、5月30日に同海峡を北上しています。



おそらくは、「シリア・エクスプレス」でしょう。

その後も、度々セヴァストーポリから出航しています。

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