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ロシア海軍太平洋艦隊のバチスカーフAS-30はサンクトペテルブルクで近代化改装を行なう

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『タス通信』より
2021年7月11日15時48分配信
【太平洋艦隊の救助装置AS-30はサンクトペテルブルクで近代化を行なう】
タス通信、7月11日

ロシア北東軍集団救助支隊の一員である救助有人深海装置AS-30は、サンクトペテルブルクで工場修理及び近代化を行なう。
日曜日に太平洋艦隊の代理人ニコライ・ヴォスクレセンスキー1等海佐は発表した。

「現在、装置AS-30は同市の艦船修理企業の1つへ送り届けられており、契約に沿って専門家がシステム及びユニットの状態の診断実施へ着手しています」
彼は話した。

『タス通信』への情報提供者によると、これは、『カノネルスキー艦船修理工場』についての話である。

ヴォスクレセンスキーが指摘したように、計画の下で装置は、エンジン、航法機器及び電波技術機器の修理、通信手段の近代化が予定されている。
修理後、深海装置太平洋艦隊カムチャツカグループの常時即応部隊の一員として、水上での救助活動保障任務の遂行を続ける。



ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト1855/18551 AS-30】

プロジェクト1855深海救助装置(バチスカーフ)AS-30ニジニ・ノヴゴロド市『クラースノエ・ソルモヴォ造船所』で1987年7月に起工され、1988年7月26日に進水、1988年12月11日にソ連海軍へ引き渡されました。

就役後は太平洋艦隊へ配備され、主にプロジェクト05361救助船「サヤヌイ」を母船として活動していました。

AS-30は、2009年11月6日にタタール海峡で消息を絶ったロシア太平洋艦隊対潜哨戒機Tu-142M3の捜索に参加しています。
[Tu-142墜落事故]

その後、2011年から2013年までサンクトペテルブルク『カノネルスキー艦船修理工場』で近代化改装が行なわれ、プロジェクト18551にアップグレードされました。
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近代化改装を終えて極東へ移送され、2014年6月に日本海で試験を行なった後、2014年7月に現役へ復帰しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊のバチスカーフAS-30は深海試験を完了した]
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復帰後はカムチャツカ半島ロシア北東軍集団第30救助船支隊に所属し、プロジェクト537救助船「アラゲズ」(1989年1月28日就役)を母船として活動していました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦救助船アラゲズとバチスカーフAS-30はカムチャツカ沖で潜水艦救助訓練を行なった]


2021年7月上旬、再び近代化改装を行なう為、『カノネルスキー艦船修理工場』へ到着しました。
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