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ロシア海軍は2012年に2隻の原潜と3隻の水上戦闘艦を受領できなかった

『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ロシア海軍は2012年に5隻の戦闘艦を受領できなかった】
モスクワ、2月21日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア造船業界は、ロシア連邦海軍への5隻の戦闘艦:2隻の潜水艦と3隻の水上艦の納入を1年遅延した。
木曜日、ロシア通信社ノーボスチは、防衛産業企業体の高位の代理人より伝えられた。

2012年の国家防衛発注において、(ロシア)海軍は3隻の原子力潜水艦-「ユーリー・ドルゴルーキー」、「アレクサンドル・ネフスキー」(プロジェクト955「ボレイ」)、「セヴェロドヴィンスク」(プロジェクト885「ヤーセン」)と3隻の水上艦-2隻のコルベット「ボイキー」、「ストイーキー」、フリゲートのトップ「アドミラル・ゴルシコフ」を受領する事になっていた。
結局、海軍が受領したのは原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」だけだった。

「充分な回数の兵器及び機器の試験を実施できなかった事、そして気象条件といった様々な事情により、業界は5隻の艦を2012年中に海軍へ引き渡すことが出来ませんでした。
それ(海軍への引き渡し)は2013年に実現するでしょう」

防衛産業企業体の代理人は話した。
(2013年2月21日9時30分配信)


戦略原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は2013年1月10日に就役したと報じられていますが、これは正確には「海軍旗の授与・初掲揚」であり、同艦のロシア海軍への受領-引渡証書への署名は、2012年12月29日に行なわれています。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]


戦略原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」(ボレイ級)、多用途原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」(ヤーセン級)は、最終試験である国家受領試験を2012年末までに完了させる事が出来ず、同年末に就役できませんでした。
[ボレイ級戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは2013年夏にSLBMブラヴァーを発射する]

[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2013年にロシア海軍へ引き渡される]
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスク、国家試験に不合格?]

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[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

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[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]

コルベット「ボイキー」(ステレグーシチー型)は、艦首の100mm砲の納入遅延により、2012年末までに就役できませんでした。
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同艦に100mm砲が設置されたのは2013年1月でした。
[新世代コルベット「ボイキー」に100mm砲が設置された]

コルベット「ストイーキー」(ステレグーシチー型)は2012年5月30日に進水しましたが、艤装が完了せず、2012年中には航海試験に出る事すら出来ませんでした。
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[ロシア海軍新世代コルベット"ストイーキー"は進水した]

[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]


フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は、搭載予定の130mm砲の開発の遅れなどの理由により、2012年中には航海試験に出る事すら出来ませんでした。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の建造は長期化する]
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[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

更に、コルベット2隻とフリゲート1隻に関しては、建造元である「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」(北方造船所)の資金面の問題も有りました。

『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
2012年11月16日配信
【アレクサンドル・ウシャコーフ:2011年と2012年前半の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は破綻の為に苦労した】
「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」総取締役アレクサンドル・ウシャコーフ氏によると、同社は2011年の1年間と2012年の前半に銀行からの融資を受けられなかった為、資金繰りに苦労していたとの事です。
ロシア中央銀行から「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」に対し、コルベット(「ステレグーシチー」型)建造の為の資金の融資が開始されたのが2012年8月27日、フリゲート(アドミラル・ゴルシコフ」)建造の為の資金の融資の開始は2012年9月10日でした。
つまり、それまでは殆ど工事が進まなかったという事です。


今回の記事に登場する「防衛産業企業体の高位の代理人」氏は、この5隻が2013年末までにロシア海軍へ引き渡されると述べていますが、他の4隻はともかく、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は、引き渡しが2014年にずれ込む可能性も指摘されています。
[新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」、2014年春に就役?]
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