ロシア海軍太平洋艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは長期航海を終えてカムチャツカ半島の基地へ帰投した
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2021年7月16日8時55分配信
【カムチャツカで長期航海後の原子力ロケット水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」の歓迎式が行なわれた】
カムチャツカへ、長期航海完了後の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」が戻ってきた。
水中原子力艦の歓迎式典は、太平洋艦隊潜水部隊主要基地の桟橋で開催された。
それには、太平洋艦隊潜水部隊司令官ウラジーミル・ドミトリエフ中将、連合部隊本部の士官、ヴィリュチンスク市区域の政庁の代表、住民、船員の家族と親戚が出席した。
太平洋艦隊潜水部隊司令官は、戦闘任務を成功裏に遂行した乗組員を祝福し、伝統により潜水艦乗員へ子豚の丸焼きを贈った。
指示された任務の遂行の結果、最も功績の有った船員には、当局表彰、賞状、高価な贈り物が授与された。
[参照]
原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、ロシアの第4世代戦略用途原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」であり、工場『セヴマシュ』で建造された。
2012年12月に水中巡洋艦は進水し、2014年12月に海軍へ引き渡された。
兵装として16基の大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」を有している。
2016年9月、原子力水中ロケット巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」は北方艦隊から太平洋艦隊への艦隊間移動を行ない、カムチャツカの恒久駐屯場所へ到着した。

ロシア海軍の第4世代原子力潜水艦・プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中巡洋艦の3番艦K-551「ウラジーミル・モノマーフ」は、セヴェロドヴィンスク市の造船所『セヴマシュ』で2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、12月19日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊の第25潜水艦師団へ編入されました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]
就役前の2014年9月10日には、初めて弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射しています。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはブラヴァー弾道ミサイル発射に成功した]
就役後、2014年12月末から2016年夏まで北方艦隊原潜基地ガジエヴォに「仮住まい」し、バレンツ海で慣熟訓練を行ないました。
[ロシア海軍最新鋭原子力戦略用途水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフはバレンツ海での訓練を終えて基地へ戻った]
この間、2015年11月14日夜には弾道ミサイル「ブラヴァー」2発を一斉発射しました。
[ロシア海軍の最新鋭戦略原潜ボレイ級3番艦ウラジーミル・モノマーフは弾道ミサイル"ブラヴァー"を2発同時にカムチャツカ半島へ発射した]
2016年8月15日に北方艦隊基地を去り、北極海経由で9月26日にカムチャツカの太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しました。

[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島へ向かった]
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島の太平洋艦隊原潜基地へ到着した]
2018年4月16日、同型艦「アレクサンドル・ネフスキー」(2013年12月23日就役)と対決方式の水中戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフとアレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ沖で『決闘』を行なった]
2018年4月24日には、カムチャツカに駐留するプロジェクト1124M小型対潜艦2隻(MPK-82、MPK-107)への魚雷攻撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは対潜部隊への魚雷攻撃演習を行なった]
2018年5月16日には艦内の各種ダメージコントロールの訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフはダメージコントロール訓練を行なった]
2019年10月4日、同型艦「アレクサンドル・ネフスキー」と対決方式の水中戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーとウラジーミル・モノマーフとはカムチャツカ沖で『対決』した]
その後の動向は明らかにされていませんが、2020年6月9日に「長期航海」を終えてヴィリュチンスク基地へ帰投しました。
「長期航海」の具体的な内容は明らかにされていませんが、おそらくは、戦略核パトロール任務でしょう。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは長期航海を終えてヴィリュチンスク基地へ帰投した]
2020年8月4日、同型艦「アレクサンドル・ネフスキー」と対決方式の水中戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーとウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ沖で『決闘』を行なった]
2020年12月12日、オホーツク海からアルハンゲリスク州のチジャ射爆場へ4基の弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフはオホーツク海から弾道ミサイル"ブラヴァー"4基を一斉発射した]
これまでに「ブラヴァー」の発射自体は何度も行なわれていますが(これで通算27回目)、オホーツク海からの発射はこれが初めてです。
「ブラヴァー」発射後も「ウラジーミル・モノマーフ」は暫くオホーツク海に滞在していましたが、12月21日にカムチャツカのヴィリュチンスク基地へ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは弾道ミサイル"ブラヴァー"発射後にカムチャツカの基地へ帰投した]
そして2021年7月16日に「長期航海」を終えてヴィリュチンスク基地へ帰投しました。
「長期航海」の具体的な内容は明らかにされていませんが、「戦闘任務」との事ですから、おそらくは戦略核パトロール任務でしょう。
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