シリアのタルトゥース港で5回目の『ロシア海軍の日』観艦式が行なわれた
- カテゴリ:地中海情勢(2021年)
『タス通信』より
2021年7月25日18時5分配信
【ロシア海軍の艦が参加する海軍パレードがタルトゥースで行なわれた】
タルトゥース/シリア、7月24日
『ロシア海軍の日』に敬意を表した海軍パレードがシリアのタルトゥースで行なわれた。
それには、ロシアの艦及び戦闘航空機が参加した。
「合計して祭日の行事には9隻の戦闘艦、9艇、支援船、ロシア航空宇宙軍及びロシア海軍海上航空隊の13機の飛行装置、そして更にシリア海軍の2隻のロケット艇が参加しました」
ロシア国防省は記者へ伝えた。
パレードには、フリゲート「アドミラル・マカロフ」、プロジェクト636.3潜水艦「スタールイ・オスコル」、小型ロケット艦「イングシェチア」、海洋掃海艦「コヴロヴェツ」、補助船KIL-158、海洋曳船「セルゲイ・バルク」が参加した。
パレードへ参加した艦は、地中海のロシア海軍常設艦船作戦連合部隊の一員として加わっている。
パレードは、シリアのロシア軍グループ司令官エフゲニー・ニキフォロフ中将が主催し、パレードは対水中工作艇「パーヴェル・シラーエフ」からドミトリー・ドブリニン1等海佐が指揮した。
「アドミラル・マカロフ」艦上では、戦闘勤務と模範的な軍の義務遂行で顕著な働きを見せた船員への表彰式典が開催された。
パレードが行なわれた後、タルトゥース住民とゲストには、軍事スポーツ祭典とコンサートが待っていた。
ロシア海軍歩兵隊員は、「ラプトル」艇と打撃ヘリコプターの支援下で無防備の海岸への上陸と占領を実演した。
「アドミラル・マカロフ」乗組員は、潜水艦の捜索と噴射推進複合体RBU-6000による仮想破壊を行なった。
軍事スポーツ祭典プログラムは、「ラプトル」艇の通過とロシア、シリア、ロシア海軍の旗を付けたKa-27ヘリコプターの飛行で完了した。
更に沿岸の住民の為、軍事装備の展示が用意された。
シリアのタルトゥースでの『海軍の日』の海軍パレードは5回目となる。
今年は7月25日に行なわれた。
更に『海軍の日』に敬意を表するパレードは、ロシアの都市セヴェロモルスク、バルチースク、セヴァストーポリ、カスピースク、ウラジオストクでも行なわれた。
サンクトペテルブルクで行なわれた主要海軍パレードには、インド、イラン、パキスタンの艦を含む50隻以上の艦、そして更には4000名以上の将兵が参加した。
2021年にロシア海軍は325周年を迎える。
『ロシア海軍の日』は、毎年7月の最終日曜日と定められており、今年(2021年)は7月25日です。
『海軍の日』はソヴィエト連邦時代の1939年に初めて制定され、当時は7月24日に固定されていました。
その後、1980年10月1日付でソヴィエト連邦最高会議は『海軍の日』を毎年7月の最終日曜日と決定し、これがソヴィエト連邦解体後も現在に至るまで受け継がれています。
『ロシア海軍の日』には、各艦隊の主要港で観艦式が行なわれます。
ロシア海軍の物資-技術サービス供給所が置かれているシリアのタルトゥース港でも、2017年から『ロシア海軍の日』の観艦式が行なわれるようになりました。
2017年7月30日の『ロシア海軍の日』のタルトゥース観艦式には、潜水艦「クラスノダール」、救助曳船SB-739、海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」、偵察艦「ワシーリー・タチシチェフ」、警備艦「プイトリーヴイ」、フリゲート「アドミラル・エッセン」、サルベージ船KIL-158が参加しました。
この他、査閲艦艇として哨戒艇「ユナルメーツ・クルイマ」も参加しました。
2018年7月29日の『ロシア海軍の日』のタルトゥース観艦式には、潜水艦「コルピノ」、偵察艦「キルディン」、海洋掃海艦「トゥルビニスト」、小型ロケット艦「ヴェリキー・ウスチュグ」、「グラード・スヴィヤージスク」、サルベージ船KIL-158が参加しました。
[シリアのタルトゥース港で『ロシア海軍の日』の観艦式が行なわれた]
2019年7月28日の『ロシア海軍の日』のタルトゥース観艦式には、潜水艦「スタールイ・オスコル」、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、警備艦「プイトリーヴイ」、小型ロケット艦「ヴェリキー・ウスチュグ」、「ウグリーチ」、工作船PM-138、救助曳船「シャフテル」、対水中工作艇「スヴォーロヴェツ」が参加しました。
[シリアのタルトゥース港で『ロシア海軍の日』観艦式が行なわれた]
2020年7月26日の『ロシア海軍の日』のタルトゥース観艦式には、潜水艦「ノヴォロシースク」、フリゲート「アドミラル・マカロフ」、海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」、サルベージ船KIL-158、救助曳船SB-36、対水中工作艇「キネリ」が参加しました。
[シリアのタルトゥース港で『ロシア海軍の日』観艦式が行なわれた]
現在、地中海東部(シリア沖を含む)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[黒海艦隊]
潜水艦「スタールイ・オスコル」:2020年12月下旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」:2021年3月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・マカロフ」:2021年5月初頭から地中海東部に滞在
哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」:2021年5月下旬から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「イングシェチア」:2021年7月上旬から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「コヴロヴェツ」:2021年5月上旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「イマン」:2021年3月上旬から地中海東部に滞在
サルベージ船LKIL-158:2021年7月下旬から地中海東部に滞在
海洋曳船「セルゲイ・バルク」:2021年7月中旬から地中海東部に滞在

対水中工作艇「パーヴェル・シラーエフ」:2021年6月上旬から地中海東部に滞在
工作船PM-138:2021年4月初頭から地中海東部に滞在
これらの艦船の内の何隻かがタルトゥース観艦式に参加しました。
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