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ロシア海軍のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクはセヴェロドヴィンスクで進水した


『タス通信』より
2021年7月30日17時23分配信
【プロジェクト885M原子力潜水艦「クラスノヤルスク」はセヴェロドヴィンスクで進水した】
セヴェロドヴィンスク/アルハンゲリスク州/7月30日/タス通信

プロジェクト885M(「ヤーセン-M」)原子力潜水艦「クラスノヤルスク」は、金曜日にアルハンゲリスク州セヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』社の造船台から出渠し、進水した。
『タス通信』は現地より伝えた。

出渠の指示は工場の総取締役ミハイル・ブドニチェンコより出され、その後、伝統により、将来の艦長イワン・アルトゥシン2等海佐は潜水艦の舷側でシャンパンのボトルを割った。

「親愛なる造船所、水中巡洋艦の乗組員よ。
今日は、海軍の歴史に加えられる祭日です。
造船所『セヴマシュ』は、自身のプロ意識を確認しました。
この艦の計画に関連し、乗組員が準備されました。
私は、これをセヴマシュが指定期日に引き渡す事を確信しております」

ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は式典で話した。

「非常に恐るべき兵器、これはロシア連邦の平和と善の砦となる現代の完璧な巡洋艦です」
アルトゥシン
がは言った。
彼によると、潜水艦は非常に快適で、非常に心地良く、そこに居たくなる。
「これは我々にとっては、全て祭日の為のものです。
今日、新たな艦、素晴らしい巡洋艦が誕生しました」

士官は言った。

新たな原子力潜水艦「クラスノヤルスク」は、ロシアロケット巡洋艦の戦闘安定性を保証するとエフメノフ入った。

「十分な数(のプロジェクト885M潜水艦)は、ロシアのロケット巡洋艦の戦闘安定性を保障し、自身の戦闘安定性を保障します。
これは我々の祖国の信頼できるロケット-核の盾です」

彼は言った。

彼によると、これらの艦の打撃複合体は、高精度長距離兵器である。

「以前、これは(同様の任務を遂行した)プロジェクト1144水上ロケット艦により行なわれました」
総司令官は指摘した。

「クラスノヤルスク」プロジェクト「ヤーセン-M」潜水艦の第2の生産艦は、2014年に起工された。

プロジェクト885M原子力潜水艦は、サンクトペテルブルク海洋機械製造局『マラヒート』により開発された。
現在、『セヴマシュ』では7隻のプロジェクト885M潜水艦が様々な建造段階に在る。
プロジェクト885M原子力潜水艦のトップ「カザン」は5月7日にロシア海軍へ引き渡された。
プロジェクト885/885M潜水艦の基本兵装は、有翼ミサイル「カリブル」或いは「オーニクス」である。



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プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦 シリーズの4番艦(プロジェクト「ヤーセン-M」としては3隻目)K-571「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工されました。
[多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスク(と戦略原潜ボレイ級5番艦)はロシア海軍の日に起工された]

2017年1月下旬までに船体の水圧試験が終了しました。
[ロシア海軍の第4世代多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスクの船体の水圧試験が行なわれた]

2021年7月30日に進水しました。
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[ロシア海軍のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは2021年7月30日にセヴェロドヴィンスクで進水する]

進水後、造船所の岸壁で艤装工事が進められ、その後に係留試験、そして洋上試験が行なわれます。

「クラスノヤルスク」ロシア海軍への引き渡しは2022年末に予定されており、太平洋艦隊へ配備されます。


ロシア海軍第4世代原子力潜水艦となるプロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦シリーズは、現在までに9隻がセヴェロドヴィンスク市『セヴマシュ』(北方機械製造事業)で起工され、このうち1隻が就役しています。

1番艦K-560「セヴェロドヴィンスク」は1993年12月21日に起工され、2010年6月15日に進水、2013年12月30日に竣工、2014年6月17日に就役し、北方艦隊第11対空母原潜師団へ編入されました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクに聖アンドレイ旗は揚がった]
[ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクは巡航ミサイル"カリブル"を地上目標へ発射した]

2番艦「カザン」からは改良型のプロジェクト885M「ヤーセン-M」となり、2009年7月24日に起工され、2017年3月31日に進水、2021年5月7日に就役し、北方艦隊へ配備されました。
[改セヴェロドヴィンスク型原子力水中巡洋艦カザンはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

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プロジェクト885M「ヤーセン-M」は、以前の885「ヤーセン」(「セヴェロドヴィンスク」)よりも全長が10メートル短くなり(つまり129.2メートル)、533mm魚雷発射管は8門に減らされ(「セヴェロドヴィンスク」は10門)、4連装垂直ミサイル発射管は10基(「セヴェロドヴィンスク」は8基)に増加しています。
従いまして、885の改良型と言うよりは実質的に新しい設計の潜水艦と言えます。

3番艦K-573「ノヴォシビルスク」(プロジェクト885M「ヤーセン-M」としては2隻目)は、2013年7月26日に起工され、2019年12月25日に進水しました。
[ロシア海軍のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクはセヴェロドヴィンスクで進水した]
2021年7月2日から洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクは白海で洋上試験を開始した]
ロシア海軍への引き渡しは2021年末に予定されており、太平洋艦隊へ配備されます。
[ヤーセン-M級原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクは2021年末にロシア海軍へ引き渡される]


5番艦(「ヤーセン-M」としては4隻目)「アルハンゲリスク」は、2015年3月19日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2023年以降に予定されており、北方艦隊へ配備されます。
[ロシア海軍の為のヤーセン級多用途原潜5番艦アルハンゲリスクは起工された]

6番艦(「ヤーセン-M」としては5隻目)「ペルミ」は、2016年7月29日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2023年以降に予定されており、太平洋艦隊へ配備されます。
[ロシア海軍の為の第6のヤーセン級原子力水中巡洋艦ペルミはセヴェロドヴィンスクで起工された]

7番艦(改「ヤーセン」級としては6隻目)「ウリヤノフスク」は、2017年7月28日に起工されました。
[ロシア海軍北方艦隊の為の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級7番艦(最終艦)ウリヤノフスクは起工された]
ロシア海軍への引き渡しは2024年に予定されており、北方艦隊へ配備されます。

但し、「ウリヤノフスク」に関しては、未だ確定では有りませんが、起工後にプロジェクト09853特殊用途原子力潜水艦へ設計変更されているという情報も有ります。
[第3の原子力水中無人機ポセイドン搭載特殊用途原子力潜水艦ウリヤノフスクは2027年までにロシア海軍へ就役する]


以前には、ロシア海軍向けの「ヤーセン」シリーズは7隻で終了する予定でした。

しかし、2019年6月27日、モスクワ州愛国者公園で開催された軍事機器展示会『アルミヤ-2019』の会場において、「ヤーセン-M」2隻の新たな建造契約が締結されました。
[ロシア海軍の為のヤーセン-M級多用途原潜2隻とラーダ級潜水艦2隻が追加発注された]

そして2020年7月20日、8番艦(「ヤーセン-M」としては7隻目)「ヴォロネジ」と9番艦(「ヤーセン-M」としては8隻目)「ウラジオストク」が一斉に起工されました。

[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦ヴォロネジとウラジオストクはセヴェロドヴィンスクで起工された]

現在の所、この2隻のロシア海軍への引き渡しは、2027~2028年に予定されており、「ヴォロネジ」北方艦隊「ウラジオストク」太平洋艦隊へ配備されます。
[ヤーセン-M原子力水中巡洋艦ヴォロネジとウラジオストクは2027-2028年にロシア海軍へ就役する]
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦ウラジオストクとヴォロネジは新型対地巡航ミサイル"カリブル-M"を搭載する]
[ロシア海軍のヤーセン-M原子力水中巡洋艦ウラジオストクとヴォロネジの船体の形成が始まった]
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