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ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート4番艦アドミラル・イサコフの2基目のディーゼル・ガスタービンユニットが納入された

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年8月4日10時46分配信
【『北方造船所』へフリゲート「アドミラル・イサコフ」の為の第2のディーゼル・ガスタービンユニットが供給された】

『統合エンジン製造営団』(国営法人『ロステック』へ加入)は、第4のプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・イサコフ」の右舷駆動軸ラインの為の海上ディーゼル・ガスタービンユニットM55Rを『北方造船所』へ供給した。
8月4日・水曜日に『ロステック』広報サービスは発表した。


M55Rは、輸入代替プログラムにより『統合エンジン製造営団』プロジェクト22350フリゲートシリーズの為にが作成した最初の完全国内製ディーゼル・ガスタービンユニットである。
動力装置の出力は27500馬力である。

左舷及び右舷のユニットを含むフリゲート「アドミラル・イサコフ」の為の動力推進装置は、輸入代替プログラムの枠組みにおいてロシアの生産基盤で製造された2番目の完全な国内製である事を以前に『北方造船所』広報サービスは指摘した。

「ディーゼル・ガスタービンユニットの構成には、ディーゼルエンジン、タービン、減速装置が含まれます。
イサコフの右舷駆動軸ラインの為のディーゼル・ガスタービンユニットは、6月に試験台での試験を完了し、形成後に必要となる書類も造船所へ到着します」

国営法人『ロステック』第1副総取締役ウラジーミル・アルチャコフは指摘した。

6月末に行なわれたサンクトペテルブルク国際海軍サロン(IMDS-2021)において、『統合エンジン製造営団』『北方造船所』は、更なる2隻のプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ユマシェフ」「アドミラル・スピリドノフ」の為の新たなディーゼル・ガスタービンユニット一式の契約を締結した。

フリゲート「アドミラル・イサコフ」は2013年11月に起工され、進水は今年に予定されている。
海軍への引き渡しは、2023年末に計画されている。
その1年前には、第3のプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」が納入されなければならない。

『北方造船所』では、更なる4隻のプロジェクト22350艦が様々な建造段階に在る:2019年4月に起工された「アドミラル・アメリコ」「アドミラル・チチャーゴフ」、そして更には2020年7月に起工された「アドミラル・ユマシェフ」「アドミラル・スピリドノフ」

プロジェクト22350フリゲートの満載排水量は5400トン、全長135メートル、幅16メートル。
艦は29ノットまでの速力を発揮する。
自立航行期間30日、航続距離4500海里、乗組員170名及び20名の海軍歩兵隊員
主要打撃兵装は、有翼ミサイル複合体「カリブル-NK」である。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の4番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・イサコフ」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2013年11月14日に起工されました。
[サンクトペテルブルク北方造船所はプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・イサコフ」(と偵察艦「イワン・フルス」)を起工した]
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起工から数ヶ月後の2014年2月末からのウクライナ危機、3月のロシア連邦によるクリミア半島編入により、ウクライナロシアの関係が悪化した為、ガスタービンエンジン(M90FR)の供給が途絶える事になりました。

元々、ソ連/ロシア艦船用ガスタービンエンジンの製造には、ロシア及びウクライナの企業が関わっており、エンジンの最終組立はウクライナで行なわれていました。
(主要部品はロシアの企業で製造し、それをウクライナへ送って最終組み立て)
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

ウクライナでの最終組み立てが出来なくなった為、その為の設備をロシア国内に建設し、完全にロシア国内だけでガスタービンエンジンを生産できる体制を構築する必要が生じ、この体制作りに数年を要しました。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート3番艦と4番艦のガスタービンエンジンはロシア国内で製造されている]
[ロシア海軍の新世代フリゲート・プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)における輸入代替問題]

ようやくガスタービンエンジン完全国産の目途が立ち、「アドミラル・イサコフ」用の1基目(左舷)のディーゼル・ガスタービンユニットは2021年7月6日に造船所へ納入されました。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート4番艦アドミラル・イサコフの1基目のディーゼル・ガスタービンユニットが納入された]

2021年8月4日には2基目(右舷)のディーゼル・ガスタービンユニットが納入されました。

「アドミラル・イサコフ」は2021年中の進水が予定されています。

ロシア海軍への引き渡しは2023年に予定されています。
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