ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦イワン・ゴルベツは地中海東部へ行く
- カテゴリ:地中海情勢(2021年)

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年8月6日13時45分配信
【黒海艦隊の海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」は黒海海峡を地中海方向へ通行する】
黒海艦隊の海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」乗組員は、黒海海峡・ボスポラス及びダーダネルスの通行を行なっている。
地中海で艦は、遠海ゾーンのロシア海軍常設グループへ補充される。
海上移動時に海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」は、黒海の艦隊戦闘射爆場で複合艦上演習を実施した。
海洋掃海艦は、グループの計画ローテーションの枠組みでセヴァストーポリから地中海への移動を行なう。
【海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」】

プロジェクト266M「アクヴァマリーン-M」海洋掃海艦「ラジスト」はレニングラードの『中部ネヴァ川造船工場』で建造され、1973年11月30日に就役し、黒海艦隊へ配備されました。
1975年、1979年には地中海へ、1983年には大西洋へ派遣されました。
1990年にはペルシャ湾へ派遣されました。
2005年8月、「イワン・ゴルベツ」と改名されました。
2016年8月、20数年ぶりに地中海へ派遣され、2017年1月下旬にセヴァストーポリへ帰投しました。
2017年11月初頭に再び地中海東部へ派遣され、2018年3月8日にセヴァストーポリへ帰投しました。
2018年12月14日、海洋曳船MB-31と共にボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦イワン・ゴルベツは地中海東部へ向かった]
2018年12月21日までにシリア沖へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦イワン・ゴルベツはシリア沖へ到着した]
その後も「イワン・ゴルベツ」はシリア沖で行動していましたが、2019年4月29日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦イワン・ゴルベツは地中海を去った]
2019年5月1日に母港セヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦イワン・ゴルベツは地中海からセヴァストーポリへ帰投した]
それから1年以上経った2020年8月中旬、「イワン・ゴルベツ」は再び地中海東部へ派遣される事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦イワン・ゴルベツと救助曳船カピタン・グリエフは地中海東部へ向かった]
2020年12月24日にボスポラス海峡を北上し、その後、セヴァストーポリへ帰投しました。
2021年8月初頭にセヴァストーポリを出航し、8月6日にボスポラス海峡へ入りました。
今後、「イワン・ゴルベツ」は地中海東部(シリア沖)へ向かいます。
「イワン・ゴルベツ」は、2021年5月上旬から地中海東部へ派遣されている同型艦「コヴロヴェツ」と交代します。

現在、地中海東部(シリア沖を含む)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[黒海艦隊]
潜水艦「スタールイ・オスコル」:2020年12月下旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」:2021年3月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・マカロフ」:2021年5月初頭から地中海東部に滞在
哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」:2021年5月下旬から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「イングシェチア」:2021年7月上旬から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「コヴロヴェツ」:2021年5月上旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「イマン」:2021年3月上旬から地中海東部に滞在
海洋曳船「セルゲイ・バルク」:2021年7月中旬から地中海東部に滞在

対水中工作艇「パーヴェル・シラーエフ」:2021年6月上旬から地中海東部に滞在
工作船PM-138:2021年4月初頭から地中海東部に滞在
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