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未完のネウストラシムイ型フリゲート3番艦トゥマンの建造が再開される

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『イズベスチヤ』より
2013年2月25日0時01分配信
【バルト艦隊のフリゲートは静粛な潜水艦との戦いを要求される】

(ロシア)海軍将兵は水素エンジンのドイツ潜水艦を発見できない事を認めた。


(ロシア)海軍総司令部は、ドイツプロジェクト212/214のような静粛な非核動力潜水艦に対抗する為の艦を造る作業を始める。
(ロシア海軍)総司令官ヴィクトル・チルコフの決定により、艦は2017年が始まる前に準備されなければならない。

(ロシア)海軍から『イズベスチヤ』へ伝達された所によれば、基礎として使用されるのは、資金供給が滞った為、1990年代に建造が中断したプロジェクト11540フリゲート(トップ艦「ヤロスラフ・ムードルイ」)「トゥマン」の船体である。
船体はカリーニングラード造船工場「ヤンターリ」の岸壁に在り、更新されたプロジェクトにより完成すると(ロシア海軍)総司令部の情報提供者は『イズベスチヤ』へ伝えた。

仕様は形成されておらず、同プロジェクトへの2013年の資金拠出も計画されていないが、(ロシア)海軍は、最新鋭の対潜兵器と水中音響複合体を次の艦へ最初に望んでいる事が既に知られている。
艦上システムの開発と船体の変更は、クリロフ記念中央科学研究所海軍第一中央研究所へ発注された。
彼らは、今年の第4クオーター(10~12月)に(国防)長官へ承認の為の文書を提出しなければならない。

浅いバルト海では、何処の国も原子力潜水艦を有しておらず、ここは、伝統的な水中航行の偉大な経験を有するドイツが主導権を握っている。
NATOは、ソヴィエトの大洋艦隊との戦いを目指しておらず、ドイツ非核動力潜水艦を建造してきた。
彼らは、幾つかの成功したシリーズ206型を出しており、現在は、非大気依存発電装置を装備した静粛な潜水艦プロジェクト213/214を作成している。
広大な浅瀬と沿岸ゾーンを有するバルト海の潜水艦は、非大気依存発電装置の方が核動力よりも効率が良い。
それは、多くの国々が積極的に購入しており、このクラスの潜水艦は将来のロシアフリゲートと鎬を削る事になろう。

キールに居るドイツ海軍は、5隻の現代的なコルベット、5隻の212型潜水艦、10隻の小型ロケット艦を有している。
その近郊のヴィルヘルムスハーフェンには、15隻の新型フリゲートが駐留している。

今、ロシアバルト艦隊は、ソヴィエト連邦(海軍)の単なる残照である。
比較的大型の水上艦は7隻のみであり、排水量7000~8000トンの艦は、1991年に進水した艦隊旗艦の駆逐艦「ナストーイチヴイ」のみである。
航行できるのは、2隻のプロジェクト11540警備艦「ネウストラシムイ」「ヤロスラフ・ムードルイ」を含む5隻のみである。
「トゥマン」は、(「ネウストラシムイ」「ヤロスラフ・ムードルイ」の)兄弟である。

2009年、「ヤロスラフ・ムードルイ」が長期の保管後に完成し、その後、(ロシア海軍)総司令官ウラジーミル・ヴィソツキーは、「トゥマン」に関心が無い事を表明した。
しかし今、それは2つの理由により適切では無い。
先ず第一に、船体は準備されており、補修する必要は無い。
第二に、それは、小さくない排水量-4500トンを有する。
当初のプロジェクトでは、1組の対艦ミサイルKh-35(ウラン)の設置のみが想定されており、複合対潜機器や対潜兵器を搭載する場所が沢山ある。

第三に、11540フリゲートは、約30日間の自律航行能力を有しており、バルト海では十分すぎる数値である。

元(ロシア海軍)総参謀長ヴィクトル・クラフチェンコは、海軍は全く新しい艦を非常に必要としていると主張した。
何故なら、「ヤロスラフ・ムードルイ」の機器は20年前の代物であるからだ。

「新たな艦は潜水艦と戦うのみならず、沿岸の目標を射撃できる事が必要です。
新たな水中音響複合体は、異なる温度の水層、いわゆる温度跳躍水域において潜水艦を探知する事が出来ます。
バルト海は(深度)40メートルまでしかありません」

提督は『イズベスチヤ』に話した。

軍事専門家ロシア/ソ連海軍の歴史に関する著書を記しているドミトリー・ボルテンコフ氏は、「トゥマン」の船体を完成させる決定は最適であると言う。

「もちろん、同艦の船体を保持したヤンターリ工場へは謝意を述べなければなりません。
未完成の艦が有ってはなりません」

専門家は確認した。

対潜艦の仕様が(ロシア連邦)国防長官セルゲイ・ショイグの承認を受ければ、(ロシア)海軍は機器供給の為の競争入札を発表する。
それは、2014年初頭に行なわれるだろう。


「ネウストラシムイ」型警備艦の3番艦「トゥマン」は、1993年にカリーニングラード「ヤンターリ」造船所で起工されましたが、資金不足の為、1998年に建造工事は中止されました。
[未完のネウストラシムイ級3番艦トゥマン]
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一旦はドックから出されましたが、2006年~2007年に掛けて再びドック入りしており、この間に船体の補修工事が行なわれたようです。


「ネウストラシムイ」型2番艦「ヤロスラフ・ムードルイ」も、起工されてから長期に渡り工事が中断した後、建造が再開されて2009年に就役した事から、本艦の建造再開を期待する声も有りましたが、この時には実現しませんでした。
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[「ヤロスラフ・ムードルイ」型フリゲートは、バルト海地域の対潜防衛を保障する]
[未完の練習艦ボロジノ(旧ノーウィック)と警備艦トゥマンの近況]

しかし、「トゥマン」と同様に「ヤンターリ」造船所での建造工事が中断していた練習艦「ボロジノ」は、つい最近、工事の再開が決まりました。
[練習艦ボロジノの建造が再開される]
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この為か、「トゥマン」も一緒に建造が再開される事になったようです。

現在、ロシア海軍向けには新世代のフリゲートも建造されていますが、本命のプロジェクト22350の建造は遅れている上に、完成したとしても北方艦隊太平洋艦隊へ回される予定であり、プロジェクト11356M黒海艦隊へ配備される為、今後、バルト艦隊に新しいフリゲートが配備される見込みは有りません。

そこで、建造が中断している「トゥマン」が一転して脚光を浴びる事になったのでしょう。

今回の記事によると、「トゥマン」は建造再開に当たり、大幅に設計変更されるとの事ですから、おそらくはロシア海軍の新世代水上艦と同じ兵装や各種機器が搭載される事になるでしょう。
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