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ロシア海軍太平洋艦隊の為の新型コルベット"グローズヌイ"と"ブーイヌイ"は2021年8月末に起工される

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『イズベスチヤ』より
2021年8月16日0時0分配信
【静寂な大洋:極東で2隻のコルベットが起工される】

どのようにプロジェクト20380艦及び20385艦は東の国境を強化するのか

8月末までに『アムール造船工場』太平洋艦隊の為の2隻の最新鋭コルベットが起工されると『イズベスチヤ』国防省より伝えられた。
プロジェクト20380艦「グローズヌイ」プロジェクト20385艦「ブーイヌイ」は、最も現代的かつロシア海軍を代表する最も強力な艦の1つである。
このようなコルベットの東の国境への2隻同時の登場は、太平洋艦隊の能力を急激に強化する。
これらは、沿岸付近で行動するのみならず、遠海ゾーンで任務を遂行できる。

[「グローズヌイ」と「ブーイヌイ」]
2隻のプロジェクト20380及び20385コルベットの起工は、8月末までに行なわれると『イズベスチヤ』軍当局の情報提供者より伝えられた。
彼は、この行事が年末に延期される可能性は小さい事を明らかにした。
以前、艦の起工日は一度ならず変更された。
今の所、建造完了時期は未だ不明である。
予備計画によると、それは2024~2025年に計画されている。

プロジェクト20380コルベット「ステレグーシチー」は、ポストソヴィエト時代に開発された初の遠海ゾーン艦である。
バルト海黒海の為の艦は『北方造船所』で、太平洋の為の艦は『アムール造船工場』で作成される。

太平洋艦隊の為のコルベットの製造は、最初はスムーズには行かなかった:トップ艦「ソヴェルシェーンヌイ」の建造には11年掛かった。
次のシリーズの代表「グロームキー」「アルダル・ツィジェンジャポフ」は、より短期間で製造され、今は全て太平洋で勤務に就いている。
最近、コルベット「リェーズキー」が進水し、艦隊への引き渡しは2022年に計画されている。

2019年に『イズベスチヤ』が伝えたように、シリーズの建造の一時停止が決定された。
しかし、その後に再検討された。
1年前、『アムール造船工場』の訪問中に国防省のトップ、セルゲイ・ショイグは、8年間で更に6隻のコルベットの進水が可能であるかどうかを理解する為を含め、同社へ到着したと言った。
その直後、フォーラム『アルミヤ-2020』会場で建造を継続する契約へ署名された。
今年7月、ロシア連邦首相ミハイル・ミシュスティンが同社を訪れた。
彼は、関係省庁へ『アムール造船工場』を支援する措置を講ずるように指示した。

「グローズヌイ」は、太平洋艦隊の第5のプロジェクト20380コルベットとなる。
シリーズの最初の代表と比べ、この艦は、有翼ミサイル、無人機、更には砲弾の探知が可能なより強力なレーダーを受け取る。
艦の対空防衛は、約150kmの行動距離を持つ新たな高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」が担当する。
それは艦上にミサイルKh-35の為の発射装置を持つ対艦複合体「ウラン」、2基の30mm砲AK-630100mm砲A-190、そして更に2基の小口径魚雷装置複合体「パケート」を搭載する。

全てのプロジェクト20380艦ステルス技術を使用して建造されている。
その上部構造物多層複合材料から製造されており、敵のレーダーにとって艦の視認性は低い。
船体の水中部分は、艦の速度を増加させる事を考慮した水の抵抗を低減する輪郭を得た。

[大洋の可能性]
「プロジェクト20380コルベットは、太平洋上で何の問題も無く動作できる非常に素晴らしい艦です」

軍事専門家ドミトリー・ボルテンコフ『イズベスチヤ』へ話した。
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「補充は、太平洋艦隊の強化の枠組みで実行されており、現時点においては、日本、アメリカ、南朝鮮、中国の艦隊と比べると、水上構成では非常に生彩が無いように見えます。
ロシアの水上戦力の強化は、とても必要な事です。
『アムール造船工場』でシリーズ艦を建造するという以前の決定は、一度に2つの課題を解決します:第1に、極東地域の発展、そして第2に、海軍の本当の強化」


近年、『アムール造船工場』でのコルベットの製造速度を4年に短縮できるように重要な措置が講じられている。

コルベット「ブーイヌイ」は、20385シリーズの第3の代表であり、『アムール造船工場』では初めて建造される。
『北方造船所』で建造されたトップ艦「グレミャーシチー」は、2021年の新年を前に海軍へ引き渡された。
海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は、この時、将来的には更に6隻のコルベットが建造され、太平洋艦隊へ送られると述べた。
第2のコルベット「プロヴォールヌイ」は、現在建造中である。

全てのプロジェクト20385艦太平洋艦隊の為に意図されている。
20380シリーズとの主な差異は、海上のみならず沿岸の目標も効果的に撃破できるミサイル複合体「カリブル-NK」である。
コルベット20385シリーズは、海上ゾーン、沿岸哨戒水域で護衛及び打撃任務を遂行し、更に水上艦及び潜水艦との戦闘の為に意図されている。
それは2000トン以上の排水量を有しており、全長104メートル、幅13メートル。
艦の速力は27ノット、航続距離4000海里。

「プロジェクト20380及び20385コルベットは適切にバランスが取れており、良好な武装を持ち、それを太平洋艦隊で成功裏に示しています」
ドミトリー・ボルテンコフ
は指摘した。
「水上艦船員は、自身の命を代償にして駆逐艦ブイストルイの大事故を防ぎ、艦と348名の乗組員を救った19歳の水兵に敬意を表して命名された多目的コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"について、非常に良く評価している事が知られています」
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ドミトリー・ボルテンコフ
は締め括った。

以前に『イズベスチヤ』は、軍当局の専門家がプロジェクト22160哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」の新たなバッチの購入の為の契約の数値に取り組んでいると伝えた。
シリーズの建造中、特に兵装複合体が改訂される。
近代化される艦への新たな対空防衛システムの装備の可能性は排除されない。



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現在、ロシア極東方面コムソモリスク・ナ・アムーレ市『アムール造船工場』では、太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの建造が進められています。

1隻目の「ソヴェルシェーンヌイ」(333、2006年6月30日起工、2015年5月22日進水)は、2017年7月20日に就役しました。
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[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2隻目の「グロームキー」(335、2012年4月20日起工、2017年7月28日進水)は、2018年12月25日に就役しました。
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[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

3隻目の「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339)は2015年7月22日に起工され、2019年9月12日に進水し、2020年12月25日に就役しました。
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[プロジェクト20380コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊に編入された]

4隻目の「リェーズキー」は2016年7月1日に起工され、2021年7月1日に進水しました。
就役は2022年に予定されています。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"は2022年5月9日に就役する]


プロジェクト20385コルベットの1番艦「グレミャーシチー」(337)は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工され、2017年6月30日に進水し、2020年12月29日に就役しました。
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[プロジェクト20385コルベットの1番艦グレミャーシチーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2番艦「プロヴォールヌイ」は2013年7月25日に起工されました。
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就役は2021年末に予定されており、こちらも太平洋艦隊へ配備されます。
[プロジェクト20385(グレミャーシチー型)コルベット2番艦プロヴォールヌイは2021年末にロシア海軍へ就役する]


2020年12月15日、『アムール造船工場』は、太平洋艦隊向けとして2隻のプロジェクト20380コルベットと4隻のプロジェクト20385コルベットの建造契約をロシア国防省と締結しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の4隻のプロジェクト20385コルベットと2隻のプロジェクト20380コルベットの建造契約が締結された]
この6隻は、2024年~2028年の就役が予定されています。

この契約により、太平洋艦隊は、最終的に6隻のプロジェクト20380コルベットと6隻のプロジェクト20385コルベットを取得する事になります。

この契約の下で最初に起工されるのは、プロジェクト20380コルベット「グローズヌイ」プロジェクト20385コルベット「ブーイヌイ」となります。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新型コルベット"グローズヌイ"と"ブーイヌイ"が起工される]

当初、「グローズヌイ」「ブーイヌイ」の起工は、2021年5月初頭に予定されていましたが、その後、8月上旬に延期され、更に8月末に延期されました。
[2021年5月初頭にロシア海軍の為のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻、プロジェクト20380コルベット2隻、プロジェクト06363潜水艦2隻が起工される]
[2021年8月9-10日にロシア海軍の為の6隻の水上艦及び潜水艦が起工される]
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