ロシア海軍太平洋艦隊の最新潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはバルト海からウラジオストクへ向かう


『タス通信』より
2021年8月17日9時3分配信
【太平洋艦隊の2隻の潜水艦は近日中にバルト海から駐留場所へ向かう】
モスクワ、8月17日/タス通信
太平洋艦隊のプロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」と「ヴォルホフ」は、近日中にバルト海から恒久駐留場所への艦隊間移動を開始する。
『タス通信』は防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。
「潜水艦のバルト海から太平洋艦隊への艦隊間移動は近日中に始まります。
恒久駐留所へ行くルート上で地中海とスエズ運河を通過します」
彼は話した。
『タス通信』、この情報を公式に確認していない。
太平洋艦隊の為の潜水艦は『アドミラルティ造船所』(『統合造船業営団』へ加入)で建造された。
これらは、太平洋艦隊の為に発注された同プロジェクト潜水艦6隻の内の最初のペア(2隻)である。
以前、バルト艦隊広報サービスは、これらの潜水艦がバルト海で錬成任務L-1とL-2へ取り組んだと伝えた。
現行の練習では、潜水艦は遠距離航海へ出発する前にL-2任務を仕上げる。
現在、『北方造船所』で建造されたプロジェクト20385ロケットコルベット「グレミャーシチー」がバルト艦隊から太平洋艦隊への艦隊間移動を行なっている。
公開情報源によると、コルベットと2隻の潜水艦は有翼ミサイル「カリブル」を搭載する。
[太平洋艦隊の為の潜水艦シリーズ]
プロジェクト636.3潜水艦は、海洋工学中央設計局『ルビーン』により開発された。
太平洋艦隊の為の6隻の潜水艦の建造契約は2016年9月に署名された。
最初の2隻の潜水艦~「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」と「ヴォルホフ」は、2017年7月28日に『アドミラルティ造船所』で起工された。
「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は2019年3月28日に進水した。
試験を行なった後、2019年11月25日に潜水艦はロシア海軍へ受け入れられた。
潜水艦「ヴォルホフ」は2019年12月26日に進水し、2020年10月24日に海軍へ引き渡された。
以前に『アドミラルティ造船所』は、中国海軍の為のプロジェクト636及び636M潜水艦シリーズ、黒海艦隊の為の6隻のシリーズ、ベトナム海軍の為の6隻のプロジェクト636.1潜水艦とアルジェリア海軍の為の4隻のプロジェクト636.1潜水艦を建造した。
ロシアの潜水艦は有翼ミサイル「カリブル」を搭載し、外国の潜水艦はミサイル複合体「クラブ-S」を搭載する。
ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の1隻目となるB-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、サンクトペテルブルクの『アドミラルティ造船所』で2017年7月28日に起工され、2019年3月28日に進水し、同年11月25日にロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
就役後はバルト海で訓練を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはバルト海で潜航訓練を行なった]
[バルト艦隊の救助船SS-750は潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーの救助訓練を行なった]
2隻目のB-603「ヴォルホフ」は、2017年7月28日に起工され、2019年12月26日に進水し、2020年10月24日にロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト06363潜水艦ヴォルホフはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
就役後、2隻の潜水艦はバルト海で各種訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはバルト海で乗組員の慣熟訓練を行なっている]
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦ヴォルホフはバルト海で潜航訓練を行なった]
4月1日には、2隻の潜水艦が敵味方に分かれて対戦する戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはバルト海で『対決』した]
「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は4月28日に魚雷発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはバルト海で魚雷を発射した]
2021年7月25日の『ロシア海軍の日』には2隻ともクロンシュタット泊地の観艦式へ参加しました。
そして8月下旬頃に恒久駐留所、即ち太平洋艦隊のディーゼル潜水艦が駐留するウラジオストク南部のウリス湾へ向かう事になりました。

2隻の潜水艦は地中海へ入り、スエズ運河を通過して紅海、アデン湾、アラビア海、インド洋へ進み、その後に東南アジア海域を通過して日本海へ入り、ウラジオストクへ向かいます。
記事中に出てくる錬成任務L-2というのは、海上における乗組員の一通りの訓練の事です。
(その前に、基地に停泊した状態で一通りの訓練を行なう錬成任務L-1を遂行する)
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