ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年8月18日11時0分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は地中海へ入った】
遠距離航海任務を遂行している北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、地中海へ入った。
本日未明、それはジブラルタル海峡を通過した。
艦は東へ向かって進路を保持している。
近い内に北方艦隊将兵は、在庫を補充する為にアルボラン海の投錨停泊地点へ停まる。

地中海で艦は、地中海のロシア海軍常設作戦連合部隊の一員として行動する。
北方艦隊主要基地セヴェロモルスク市から「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」が出たのは6月28日だった。
その乗組員は主要海軍パレードへ参加し、その後、北方艦隊の軍部隊管理の為の指揮-参謀訓練中に大西洋で実地行動の個々のエピソードへの取り組みを完了した。
ロシア北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役/2010年12月7日再就役)は、2021年6月中旬にバレンツ海で戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対空戦闘訓練を実施した]
その後、北方艦隊の最新鋭大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」(2020年12月23日就役)と共にバレンツ海へ出航し、各種訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフは海軍歩兵部隊の乗船訓練を実施し、バレンツ海へ出航した]
2021年6月28日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」を含む北方艦隊艦船部隊は、『ロシア海軍の日』(7月の最終日曜日)にクロンシュタット泊地で行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、セヴェロモルスクを出航し、バルト海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の水上艦はバルト海へ向かった]
7月11日にクロンシュタットへ到着しました。
[2021年7月25日のクロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する北方艦隊の大型水上艦は現地へ到着した]
7月25日の『ロシア海軍の日』にクロンシュタット泊地の観艦式へ参加しました。
観艦式が終わった後、北方艦隊の艦はクロンシュタットを去り、バルト海を出て北東大西洋へ入りました。
8月4日から北方艦隊の指揮-参謀訓練が始まり、クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加し、基地へ戻る途中の北方艦隊の水上艦も北東大西洋で演習へ参加しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加した北方艦隊の水上艦は北東大西洋で演習を開始した]
主要海軍パレード及び指揮-参謀訓練へ参加した北方艦隊の水上艦~ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は、8月11日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[クロンシュタットとサンクトペテルブルクの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加した北方艦隊の水上艦は母港セヴェロモルスクへ帰投した]
しかし、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と支援船(おそらくは救助曳船「アルタイ」と給油船「アカデミック・パシン」)はセヴェロモルスクへ戻らず、グレートブリテン島北東のマレー湾に投錨停泊しました。

8月11日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と支援船はマレー湾を去り、遠距離航海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはグレートブリテン島北東沖から去り、遠距離航海へ出発した]
8月12日には、同じく主要海軍パレードへ参加した後にバルト海から出た太平洋艦隊のプロジェクト20385コルベット「グレミャーシチー」(2020年12月29日就役)及び黒海艦隊のプロジェクト12700対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」(2019年12月28日就役)が合流し、8月13日に英仏海峡へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフと太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"と黒海艦隊の対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフは英仏海峡へ入った]

そして8月18日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
「グレミャーシチー」と「ウラジーミル・イェメリヤノフ」については触れられていませんが、おそらくは一緒に地中海へ入ったようです。
今後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はアルボラン海で物資を補充した後に地中海東部へ向かいます。
- 関連記事
スポンサーサイト