プロジェクト20385コルベット、建造中止?
『イズベスチヤ』より
2013年2月28日0時01分配信
【(ロシア)海軍は「見えない」コルベットを断念する】
発注者は、艦の高価格と過剰な武装に満足していない。

(ロシア)海軍総司令部は、サンクト-ペテルブルクの「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造される事になっていた3隻の「見えない」コルベット・プロジェクト20385~「グレミャーシチー」、「プロヴォールヌイ」、「スポソーブヌイ」を断念する。
『イズベスチヤ』へ(ロシア)海軍総司令部の情報提供者が伝達した所によれば、「統合造船業営団」の代表者が参加した最近の(ロシア)国防省の会議において、軍は、他の新たなプロジェクトを開発する為、当初の計画の内、「グレミャーシチー」のみを完成させる事を決定した。
「私共が満足していない主な点は、あまりの価格の高さと、過剰な武装-海洋及び地上目標へ使用できる有翼ミサイル"カリブル"にあります。

プロジェクト20380は、海軍の必要条件を満たしておりません」
対談者は話した。
彼によると、艦1隻あたりの見積費用は140億ルーブルであったが、実際には180億ルーブルになっている。
コルベットの排水量は2200トンであるが、多くのステルス技術が使われている。
現在、黒海艦隊の為に建造されている現代的なフリゲート・プロジェクト11356R/Mは、ほぼ倍の排水量-4000トンを有しているが、ほぼ同じ価格である。
このプロジェクトのフリゲート(11356M)は、遠距離の重要な外洋を航行する艦として提示されており、20385コルベットは近海ゾーンの為に意図されている。
海軍将兵は、「カリブル」のような強力な武器は、これらの小型艦には必要が無いと確信している。
対談者が『イズベスチヤ』へ指摘した所によれば、地上施設を破壊する為の「カリブル」は、隠れた位置からミサイルを発射できる潜水艦に適している。
近い将来、ディーゼルエレクトリック潜水艦「ワルシャワンカ」プロジェクトは、これ(カリブル)で再武装するだろう。
「潜水艦は、更に安価です。
コルベット20385は長距離を移動出来ず、限定された任務を遂行する為に造られます。
沿岸ゾーンで必要なのは重武装のコルベットはでは無く、小型ロケット艦と小型対潜艦です」
彼は付け加えた。
ウラジーミ・ルザハロフ退役少将は、比較的安価な艦を重要な戦闘ユニットとして運用する事は可能であると『イズベスチヤ』へ説明した。
「例えば、カスピ海の警備艦ダゲスタンは安価であり、後に有翼ミサイル"カリブル"で武装し、水上目標に対し大いなる打撃能力を得ました。
そうです、近海ゾーン専用艦が180億ルーブルでなければならない理由は明確ではありません」
ザハロフ氏は指摘した。
しかし彼は認識している。
水上艦による地上目標への攻撃は、潜水艦によるものよりも、展開速度と効率性において優れている事を。
プロジェクト20385の作業のキャンセルが決まった後、ロシア海軍に残るコルベットは、その作業において挫折を伴っているプロジェクト20380のみとなる。

特に、コルベット「ソーブラジテルヌイ」は、現在、2012年9月のデンマークにおける火災事故の修理中であり、2006年にアムール造船工場で起工された「ソヴェルシェーンヌイ」は、未だ(ロシア)海軍へ引き渡されていない。
同プロジェクト艦に装備される高射ミサイル複合体「リドゥート」は、試験に合格していない。
[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]
【動画「将来のコルベット」】

プロジェクト20380コルベット(ステレグーシチー型)の改良型であるプロジェクト20385の1番艦「グレミャーシチー」は、2012年2月1日に起工されました。
[サンクトペテルブルクでフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」及びコルベット「グレミャーシチー」が起工された]
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]
2012年2月21日、更に2隻の20385コルベットの建造契約が締結されました。
[サンクトペテルブルク北方造船所はコルベット6隻とフリゲート6隻の建造契約を締結した]
プロジェクト20385は、合計で10隻程度の建造が見込まれていました。
[「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、改「ステレグーシチー」型コルベットを10隻建造する]
しかし今回の記事によると、その20385コルベットの建造は「グレミャーシチー」1隻で打ち切りになるようです。
その理由は、過剰な武装と高価格にあるとの事です。
・・・今回の記事に登場する「ロシア海軍総司令部の(匿名の)情報提供者」~『イズベスチヤ』にとっては毎度御馴染みの~の話を信じるのならば・・・
今回の記事では、プロジェクト20385の主要兵装は有翼ミサイル「カリブル」と書かれていますが、20385の模型を見る限り、「カリブル」と「オーニクス」の両方を発射可能な3R-14UKSKです。

[汎用ミサイル垂直発射機3R-14UKSK]
有翼ミサイル「カリブル」系列は発射重量2400kg程度ですが(対艦型/対地型/対潜型により異なる)、超音速対艦ミサイル「オーニクス」の発射重量は3000kgです。
2200トンのコルベットに「オーニクス」8発では、確かに「過大」でしょう。
なお、未だ詳細は明らかにされていませんが、プロジェクト20380/20385コルベットを設計した海洋工学中央設計局「アルマーズ」は、更なる発展型のプロジェクト20386コルベットを設計しています。
2012年11月14日には、プロジェクト20380/20385コルベットを建造しているサンクト-ペテルブルク市の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」において、設計元の「アルマーズ」によるプロジェクト20386コルベットのプレゼンテーションが行なわれました。
『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
2012年11月20日
【アレクサンドル・ウシャコーフ:セーヴェルナヤ・ヴェルフィは、今後の年月の為の多くの仕事が有る】

プロジェクト20385に代わるコルベットとして、プロジェクト20386が建造されるのかもしれません。
2013年2月28日0時01分配信
【(ロシア)海軍は「見えない」コルベットを断念する】
発注者は、艦の高価格と過剰な武装に満足していない。

(ロシア)海軍総司令部は、サンクト-ペテルブルクの「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造される事になっていた3隻の「見えない」コルベット・プロジェクト20385~「グレミャーシチー」、「プロヴォールヌイ」、「スポソーブヌイ」を断念する。
『イズベスチヤ』へ(ロシア)海軍総司令部の情報提供者が伝達した所によれば、「統合造船業営団」の代表者が参加した最近の(ロシア)国防省の会議において、軍は、他の新たなプロジェクトを開発する為、当初の計画の内、「グレミャーシチー」のみを完成させる事を決定した。
「私共が満足していない主な点は、あまりの価格の高さと、過剰な武装-海洋及び地上目標へ使用できる有翼ミサイル"カリブル"にあります。

プロジェクト20380は、海軍の必要条件を満たしておりません」
対談者は話した。
彼によると、艦1隻あたりの見積費用は140億ルーブルであったが、実際には180億ルーブルになっている。
コルベットの排水量は2200トンであるが、多くのステルス技術が使われている。
現在、黒海艦隊の為に建造されている現代的なフリゲート・プロジェクト11356R/Mは、ほぼ倍の排水量-4000トンを有しているが、ほぼ同じ価格である。
このプロジェクトのフリゲート(11356M)は、遠距離の重要な外洋を航行する艦として提示されており、20385コルベットは近海ゾーンの為に意図されている。
海軍将兵は、「カリブル」のような強力な武器は、これらの小型艦には必要が無いと確信している。
対談者が『イズベスチヤ』へ指摘した所によれば、地上施設を破壊する為の「カリブル」は、隠れた位置からミサイルを発射できる潜水艦に適している。
近い将来、ディーゼルエレクトリック潜水艦「ワルシャワンカ」プロジェクトは、これ(カリブル)で再武装するだろう。
「潜水艦は、更に安価です。
コルベット20385は長距離を移動出来ず、限定された任務を遂行する為に造られます。
沿岸ゾーンで必要なのは重武装のコルベットはでは無く、小型ロケット艦と小型対潜艦です」
彼は付け加えた。
ウラジーミ・ルザハロフ退役少将は、比較的安価な艦を重要な戦闘ユニットとして運用する事は可能であると『イズベスチヤ』へ説明した。
「例えば、カスピ海の警備艦ダゲスタンは安価であり、後に有翼ミサイル"カリブル"で武装し、水上目標に対し大いなる打撃能力を得ました。
そうです、近海ゾーン専用艦が180億ルーブルでなければならない理由は明確ではありません」
ザハロフ氏は指摘した。
しかし彼は認識している。
水上艦による地上目標への攻撃は、潜水艦によるものよりも、展開速度と効率性において優れている事を。
プロジェクト20385の作業のキャンセルが決まった後、ロシア海軍に残るコルベットは、その作業において挫折を伴っているプロジェクト20380のみとなる。

特に、コルベット「ソーブラジテルヌイ」は、現在、2012年9月のデンマークにおける火災事故の修理中であり、2006年にアムール造船工場で起工された「ソヴェルシェーンヌイ」は、未だ(ロシア)海軍へ引き渡されていない。
同プロジェクト艦に装備される高射ミサイル複合体「リドゥート」は、試験に合格していない。
[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]
【動画「将来のコルベット」】

プロジェクト20380コルベット(ステレグーシチー型)の改良型であるプロジェクト20385の1番艦「グレミャーシチー」は、2012年2月1日に起工されました。
[サンクトペテルブルクでフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」及びコルベット「グレミャーシチー」が起工された]
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]
2012年2月21日、更に2隻の20385コルベットの建造契約が締結されました。
[サンクトペテルブルク北方造船所はコルベット6隻とフリゲート6隻の建造契約を締結した]
プロジェクト20385は、合計で10隻程度の建造が見込まれていました。
[「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、改「ステレグーシチー」型コルベットを10隻建造する]
しかし今回の記事によると、その20385コルベットの建造は「グレミャーシチー」1隻で打ち切りになるようです。
その理由は、過剰な武装と高価格にあるとの事です。
・・・今回の記事に登場する「ロシア海軍総司令部の(匿名の)情報提供者」~『イズベスチヤ』にとっては毎度御馴染みの~の話を信じるのならば・・・
今回の記事では、プロジェクト20385の主要兵装は有翼ミサイル「カリブル」と書かれていますが、20385の模型を見る限り、「カリブル」と「オーニクス」の両方を発射可能な3R-14UKSKです。

[汎用ミサイル垂直発射機3R-14UKSK]
有翼ミサイル「カリブル」系列は発射重量2400kg程度ですが(対艦型/対地型/対潜型により異なる)、超音速対艦ミサイル「オーニクス」の発射重量は3000kgです。
2200トンのコルベットに「オーニクス」8発では、確かに「過大」でしょう。
なお、未だ詳細は明らかにされていませんが、プロジェクト20380/20385コルベットを設計した海洋工学中央設計局「アルマーズ」は、更なる発展型のプロジェクト20386コルベットを設計しています。
2012年11月14日には、プロジェクト20380/20385コルベットを建造しているサンクト-ペテルブルク市の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」において、設計元の「アルマーズ」によるプロジェクト20386コルベットのプレゼンテーションが行なわれました。
『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
2012年11月20日
【アレクサンドル・ウシャコーフ:セーヴェルナヤ・ヴェルフィは、今後の年月の為の多くの仕事が有る】

プロジェクト20385に代わるコルベットとして、プロジェクト20386が建造されるのかもしれません。
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