ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアルジェ港を訪れた

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア軍管区(艦隊)広報サービス発表
2021年8月23日16時35分配信
【北方艦隊の艦はアルジェ港へ寄港した】
本日(8月23日)、地中海で遠距離航海任務を遂行している北方艦隊の艦・支援船支隊は、北アフリカの国と同名の首都・アルジェ市港への業務寄港を行なった。
支隊は、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、救助曳船「アルタイ」、中型海洋給油船「アカデミック・パシン」で構成されている。
ロシア艦の業務寄港プログラムでは、艦支隊指揮官とアルジェリア海軍中央海軍管区司令官が参加する一連の表敬行事が提供される。
アルジェリア人民民主共和国のロシア連邦特命全権大使のロシア艦訪問が計画されている。
外国港への滞在中、北方艦隊の大型対潜艦と支援船は、真水と食料の備蓄を補充し、船員には休養の為の時間が提供される。
アルジェへの北方艦隊艦支隊の業務寄港は、週の半ばまで続く。
北方艦隊主要基地セヴェロモルスク市から「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」が出たのは6月28日だった。
その乗組員は主要海軍パレードへ参加し、その後、北方艦隊の軍部隊管理の為の指揮-参謀訓練中に大西洋で実地行動の個々のエピソードへの取り組みを完了した。
遠距離航海中にロシアの大型対潜艦の乗組員は、9500海里以上を走破した。
ロシア北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役/2010年12月7日再就役)は、2021年6月中旬にバレンツ海で戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対空戦闘訓練を実施した]
その後、北方艦隊の最新鋭大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」(2020年12月23日就役)と共にバレンツ海へ出航し、各種訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフは海軍歩兵部隊の乗船訓練を実施し、バレンツ海へ出航した]
2021年6月28日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」を含む北方艦隊艦船部隊は、『ロシア海軍の日』(7月の最終日曜日)にクロンシュタット泊地で行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、セヴェロモルスクを出航し、バルト海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の水上艦はバルト海へ向かった]
7月11日にクロンシュタットへ到着しました。
[2021年7月25日のクロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する北方艦隊の大型水上艦は現地へ到着した]
7月25日の『ロシア海軍の日』にクロンシュタット泊地の観艦式へ参加しました。
観艦式が終わった後、北方艦隊の艦はクロンシュタットを去り、バルト海を出て北東大西洋へ入りました。
8月4日から北方艦隊の指揮-参謀訓練が始まり、クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加し、基地へ戻る途中の北方艦隊の水上艦も北東大西洋で演習へ参加しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加した北方艦隊の水上艦は北東大西洋で演習を開始した]
主要海軍パレード及び指揮-参謀訓練へ参加した北方艦隊の水上艦~ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は、8月11日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[クロンシュタットとサンクトペテルブルクの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加した北方艦隊の水上艦は母港セヴェロモルスクへ帰投した]
しかし、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と支援船(おそらくは救助曳船「アルタイ」と給油船「アカデミック・パシン」)はセヴェロモルスクへ戻らず、グレートブリテン島北東のマレー湾に投錨停泊しました。

8月11日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と支援船はマレー湾を去り、遠距離航海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはグレートブリテン島北東沖から去り、遠距離航海へ出発した]
8月12日には、同じく主要海軍パレードへ参加した後にバルト海から出た太平洋艦隊のプロジェクト20385コルベット「グレミャーシチー」(2020年12月29日就役)及び黒海艦隊のプロジェクト12700対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」(2019年12月28日就役)が合流し、8月13日に英仏海峡へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフと太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"と黒海艦隊の対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフは英仏海峡へ入った]

8月18日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
「グレミャーシチー」と「ウラジーミル・イェメリヤノフ」については触れられていませんが、おそらくは一緒に地中海へ入ったようです。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
8月23日にアルジェリアのアルジェ港を訪問しました。


- 関連記事
-
- ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ、ギニア湾で海賊に乗っ取られたコンテナ船を解放(2021年10月26日)
- ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアルジェ港を去り、地中海東部へ向かった
- ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアルジェ港を訪れた
- ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った
- ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフと太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"と黒海艦隊の対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフは英仏海峡へ入った
スポンサーサイト