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タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為の中型偵察艦の建造契約を締結した

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『タス通信』より
2021年8月24日19時29分配信
【(ロシア)海軍は新たな中型偵察艦を受け取る】
クビンカ/モスクワ州、8月24日/タス通信

(ロシア)国防省『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』と共に中型偵察艦シリーズ供給の契約へ署名した。
火曜日に軍当局は報道機関へ伝えた。

「国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2021』の最中に中型偵察艦の製造及び供給の国家契約へ署名されました。
供給の文書は、ロシア連邦国防次官アレクセイ・クリヴォルチコと工場の総取締役アレクサンドル・フィリッポフにより署名されました」
軍当局
は話した。

更に、『中部ネヴァ川造船工場』プロジェクト12700基地掃海艦の建造及び供給契約へ署名した。



ロシア海軍新世代偵察艦(中型偵察艦)としては、サンクトペテルブルク『北方造船所』で建造されたプロジェクト18280中型偵察艦2隻が有り、2015年と2018年に就役しました。

中型偵察艦「ユーリー・イワノフ」(2015年7月26日就役)
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[新型偵察艦ユーリー・イワノフは2015年7月26日にロシア海軍へ正式に就役する]

中型偵察艦「イワン・フルス」(2018年6月25日就役)
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[プロジェクト18280偵察艦の2番艦イワン・フルスはロシア海軍へ就役した]

以後、ロシア海軍の新たな偵察艦は起工されていません。


2021年8月24日、モスクワ州クビンカ愛国者公園で開催中の国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2021』の会場で、ロシア国防省『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』(造船コーポレーション『アク・バルス』傘下)はロシア海軍向けの新たな中型偵察艦の建造契約を締結しました。

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ロシア内陸部タタールスタン共和国『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』自体は、最大で2000トン程度の艦しか建造できないので、4000トン級のプロジェクト18280中型偵察艦の建造は不可能です。
同社で建造するのならば、2000トン以下の偵察艦、例えばプロジェクト861Mと同クラスの艦になります。
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しかしながら、以前の例から見て、『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』が受注した契約でも、同じ『アク・バルス』傘下のケルチ造船工場『ザリフ』で建造されるケースも有ります。
具体的な例としては、プロジェクト22800小型ロケット艦です。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新小型ロケット艦ツィクロンは洋上試験の準備を完了した]

そして、ロシア国内で最大の乾ドックを持つ『ザリフ』ならば、プロジェクト18280中型偵察艦の建造は充分に可能です。
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