ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は日本海で高射ミサイル"リドゥート"を発射した
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2021年8月31日9時30分配信
【太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」と「ソヴェルシェーンヌイ」は日本海でミサイル射撃を実施した】
艦は交互に任務遂行海域へ出航し、海上戦闘訓練射爆場の1つで対空防衛の実地行動へ取り組んだ。


戦闘班は、仮想敵を模した小型ロケット艦「イネイ」から射出されたミサイル標的「マラヒート」への高射ミサイル複合体「リドゥート」のミサイル射撃を実施した。
空中目標は時宜を得て発見され、コースを追跡した。
有翼ミサイルが攻撃圏へ入った後、コルベットから発射された高射ミサイル複合体「リドゥート」の対空防衛ミサイルにより成功裏に破壊された。
射撃は視認せずに実施された。
全てのシステムと高射ミサイル複合体は通常モードで動作した。
戦闘訓練の実施は、太平洋艦隊の海上航空隊の無人飛行装置により保障された。
[参照]
コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」と「グロームキー」は、『アムール造船工場』で建造されたプロジェクト20380コルベットシリーズの1隻目と2隻目である。
「ソヴェルシェーンヌイ」は太平洋艦隊へ2017年に、「グロームキー」は2018年に加入した。
コルベットプロジェクトは公開株式会社『中央海洋設計局アルマーズ』により開発された。
プロジェクト20380艦は、近海ゾーンでの行動や、敵の水上艦及び潜水艦との戦闘、更には海上揚陸作戦中の海上揚陸部隊への砲撃支援の為に意図されている。
ロシア太平洋艦隊向けプロジェクト20380コルベットの1隻目となる「ソヴェルシェーンヌイ」(333)は、2006年6月30日にコムソモリスク・ナ・アムーレのアムール造船工場で起工され、2015年5月22日に進水し、2017年7月20日に就役しました。
[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
2017年8月上旬にウラジオストクで開催された国際海軍競技会『海洋杯-2017』へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は国際海軍競技会『海洋杯-2017』へ出場する]
2019年5月初頭に黄海で実施されたロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2019』(2019年5月)]
2020年4月1日から6月20日まで同型艦「グロームキー」と共に太平洋への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は遠距離航海を終えてウラジオストクへ帰投した]
2020年8月下旬にベーリング海周辺で行なわれた演習『大洋の盾-2020』へ参加しました。
[ロシア海軍演習『大洋の盾-2020』(2020年8月)]
2021年3月29日にピョートル大帝湾のジェルトゥヒナ島で100mm砲の艦砲射撃を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はピョートル大帝湾で艦砲射撃訓練を行なった]
ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの2隻目となる「グロームキー」は、コムソモリスク・ナ・アムーレの『アムール造船工場』で2012年4月20日に起工され、2017年7月28日に進水し、2018年12月25日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。
[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
2020年4月1日から6月20日まで同型艦「ソヴェルシェーンヌイ」と共に太平洋への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は遠距離航海を終えてウラジオストクへ帰投した]
2020年8月下旬にベーリング海周辺で行なわれた演習『大洋の盾-2020』へ参加しました。
[ロシア海軍演習『大洋の盾-2020』(2020年8月)]
2021年3月26日にピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"グロームキー"はピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を行なった]
2021年4月3日には「ソヴェルシェーンヌイ」と「グロームキー」が対機雷防衛艦「ヤーコフ・バリャーエフ」(2020年12月26日就役)と共に日本海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフと最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"、"グロームキー"は日本海で砲撃訓練を行なった]
4月22日には「ソヴェルシェーンヌイ」と「グロームキー」がピョートル大帝湾で対空、対水上、対地、対機雷砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、フリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"、コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"、"グロームキー"はピョートル大帝湾で砲撃訓練を行なった]
翌4月23日には「ソヴェルシェーンヌイ」と「グロームキー」がピョートル大帝湾で対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"はピョートル大帝湾で対潜演習を実施した]
2021年6月に太平洋中央部で実施された太平洋艦隊の大規模演習には、「ソヴェルシェーンヌイ」と「グロームキー」、そして2020年12月25日に就役した同型のコルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」が揃って参加しました。
[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]
8月14日には3隻のコルベットがピョートル大帝湾で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット3隻はピョートル大帝湾で演習を実施した]
「ソヴェルシェーンヌイ」は、2021年8月下旬にウラジオストクで開催された国際海軍競技会『海洋杯-2021』へ参加しました。
[国際海軍競技会『海洋杯-2021』へ出場するベトナム海軍のフリゲートはウラジオストクへ到着した]
8月31日、「ソヴェルシェーンヌイ」と「グロームキー」は日本海で対空防衛訓練を実施し、「敵役」を務めた小型ロケット艦「イネイ」からは発射されたミサイル「マラヒート」を高射ミサイル「リドゥート」で撃墜しました。
- 関連記事
-
- ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"の係留試験が始まった
- ロシア海軍太平洋艦隊の為の第6のプロジェクト20380コルベット"ブラーヴイ"起工(2021年9月29日)
- ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は日本海で高射ミサイル"リドゥート"を発射した
- ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット3隻はピョートル大帝湾で演習を実施した
- ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"は2022年5月9日に就役する
スポンサーサイト