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ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2021』(2021年10月14日~17日)

ロシア海軍中国海軍は、2012年、2013年、2014年、2015年、2016年、2017年、2019年に合同演習『海洋協同』Морское Взаимодействиеを実施しています。

『海洋協同-2012』:2012年4月下旬に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]

『海洋協同-2013』:2013年7月上旬にピョートル大帝湾で実施
[ロシア・中国海軍合同演習は7月初頭にウラジオストク沖で実施される]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」が始まった]
[ロシア・中国海軍は海賊対処訓練を行なった]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」最終日に砲撃訓練が実施される]

『海洋協同-2014』:2014年5月下旬に東シナ海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]

『海洋協同-2015』第1段階:2015年5月下旬に地中海東部で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

『海洋協同-2015』第2段階:2015年8月に日本海(沿海地方沖)で実施
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階(2015年8月)]

『海洋協同-2016』:2016年9月中旬に南シナ海で実施
[ロシア・中国海軍合同演習『海洋協同-2016』(2016年9月)]

『海洋協同-2017』
第1段階:2017年7月下旬にバルト海で実施
第2段階:2017年9月下旬に日本海及びオホーツク海で実施

[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2017』(2017年7月、9月)]

『海洋協同-2019』:2019年4月末~5月初頭に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2019』(2019年5月)]

日本では全くといって良いほど注目されていませんが、2015年7月26日に承認された新たな『ロシア連邦海洋ドクトリン』においては、中国との友好関係の発展に重点が置かれています。
[ロシア連邦海洋ドクトリンは改訂された]


2020年には世界的な新型コロナウイルス流行の為、合同演習『海洋協同』は実施されませんでした。

翌2021年、2年ぶりに合同演習『海洋協同-2021』が実施される事になりました。

中国海軍の演習参加艦船は10月11日に対馬海峡を北上して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年10月13日発表
【中国海軍艦艇の動向について】

『海洋協同-2021』の主な参加艦船は以下の通りです。
ロシア:大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、「グロームキー」、基地掃海艦2隻、潜水艦「ウスチ・ボリシェレツク」、ロケット艇、救助曳船
中国:駆逐艦「昆明」、「南昌」、フリゲート「浜州」、「柳州」、ディーゼル潜水艦、複合補給艦、救助船


合同演習『海洋協同-2021』日本海で10月14日から始まり、まず最初に機雷掃討訓練や海上目標への砲撃訓練、更にはロシア東方軍管区戦闘機Su-30SM太平洋艦隊ヘリコプターを仮想敵にした対空戦闘訓練が行われました。


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2021年10月15日8時0分配信
【ロシア海軍と中国海軍の艦は演習『海洋協同-2021』中に日本海で機雷の脅威へ対処する任務へ取り組んだ】

この他に合同操艦や通信訓練、そして最終段階では潜水艦の捜索及び阻止訓練などが行われ、合同演習は10月17日に完了しました。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2021年10月18日6時15分配信
【日本海でロシア-中国合同海軍演習『海洋協同-2021』は完了した】

何時ものパターンであれば、合同演習が終わった後にロシア海軍中国海軍の艦は別れ、今回のケースなら中国海軍の艦が母港への帰路に就くのですが、今回は演習完了後もロシア海軍中国海軍の艦の合同活動は続き、10月18日には一緒に津軽海峡を東進して太平洋へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年10月18日公表
【中国及びロシア海軍艦艇の動向について】

ロシア海軍中国海軍の艦は、西太平洋で合同パトロールを行ないました。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2021年10月23日10時0分配信
【ロシア海軍と中国海軍の戦闘艦は初めて太平洋で合同パトロールを実施した】

10月22日、『海洋協同-2021』へ参加したロシア海軍中国海軍の艦は大隅海峡を西進して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年10月23日公表
【中国及びロシア海軍艦艇の動向について】

その後、『海洋協同-2021』へ参加したロシア海軍中国海軍の艦は別れ、ロシア海軍の演習参加艦は10月23日に対馬海峡を北上して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年10月25日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

ロシア海軍の演習参加艦は10月26日にウラジオストクへ帰投しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2021年10月26日
【太平洋艦隊艦支隊はロシア-中国演習『海洋協同-2021』完了後に駐留所へ戻った】
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