最新鋭コルベット「ボイキー」にKa-27対潜ヘリが初着艦した

『ロシア通信社ノーボスチ』より
【新たなコルベット「ボイキー」は初めて甲板に艦載ヘリコプターを受け入れた】
モスクワ/カリーニングラード、3月1日-ロシア通信社ノーボスチ
艦載ヘリコプターKa-27PLは、最新コルベット・プロジェクト20380「ボイキー」の甲板へ初めて着艦した。
金曜日、西方軍管区・バルト艦隊の広報サービス・情報供給課長ウラジーミル・マトヴェーエフ2等海佐は記者団に伝えた。
「工場航海試験段階の枠組みにおいて次なる海洋への出航中の同艦乗組員とバルト艦隊海洋航空隊の対潜ヘリコプター飛行隊の飛行士は、対潜ヘリコプターKa-27のコルベット甲板への最初の着艦という課題を果たしました」
マトヴェーエフ氏は話した。
彼によると、同日、バルト艦隊ヘリコプター飛行隊のクルーは、航行中の同艦へ10回以上の着艦を完了した。
「フライトの実施中、ヘリコプター受け入れシステムの準備状態の点検、更には、艦の発進指揮所の作業が行なわれました」
士官は説明した。
(2013年)3月、Ka-27クルーは、夜間の同艦への着艦を果たし、更には、艦の様々な武装を用いた射撃の実施を伴う対潜及び対空防衛演習に参加する。
「ボイキー」は、バルト艦隊の編制へ加入する新コルベット・プロジェクト20380の3隻目である。
シリーズのトップとなるコルベット「ステレグーシチー」は2008年2月にバルト艦隊へ引き渡され、プロジェクト最初の生産コルベット「ソーブラジテルヌイ」は2011年10月に(ロシア)海軍へ納入された。
プロジェクト20380艦は、近海ゾーンにおいて水上艦及び潜水艦を相手に戦い、更には、海洋揚陸作戦において海軍上陸部隊を砲撃支援する事を意図している。
艦の建造には、「ステルス」技術が使用された。
プロジェクトは、艦の物理的範囲を減少させる為の最新の解決法が適用されている。
特に、艦のレーダー視認性は減少し、上部構造物の材料には難燃性で電波を吸収するガラス繊維強化プラスチックが使われおり、更に船体上部は特殊な建造方式となっている。
(2013年3月1日12時40分配信)
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区広報サービス発表
2013年3月1日14時54分配信
【コルベット「ボイキー」は甲板へのヘリコプターKa-27PL受け入れを学習した】
[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]
2005年5月27日に起工され、2011年4月15日に進水したプロジェクト20380コルベット3番艦「ボイキー」は、2012年10月、100mm砲を搭載しないままで航海試験を始めました。
[ロシア海軍最新コルベット「ボイキー」海上試験開始]
[新世代コルベット「ボイキー」は工場航海試験を開始した]
[最新コルベット「ボイキー」、2012年末に就役?]
当初は2012年末にロシア海軍へ引き渡される計画となっておりましたが、100mm砲の納入が遅延した為も有り、引き渡しは翌年(2013年)に延期されました。
納入が遅延していた100mm砲は、2013年1月中旬にようやく設置されました。
[新世代コルベット「ボイキー」に100mm砲が設置された]

2013年2月初頭、バルト艦隊主要基地バルチースクへ到着しました。
[最新コルベット「ボイキー」はバルチースクへ到着した]

2月中旬、工場航海試験を継続する為、バルチースク基地を出港しました。
[最新コルベット「ボイキー」は航海試験を再開した]

更には、A-190-01「ウニヴェルサール」100mm砲の射撃試験も実施されました。
[最新コルベット「ボイキー」は初めて100mm砲を撃った]

そして今回、Ka-27PL対潜ヘリコプターが初めて着艦に成功しました。
現在の所、「ステレグーシチー」型コルベットには、Ka-27PL対潜ヘリコプターが1機搭載されています。

しかし、2200トンのコルベットにKa-27は大き過ぎるとの指摘も有り、より小型のKa-62の艦載ヴァージョンが開発されるという情報も有ります。
[ロシア海軍、Ka-62艦載型を採用?]
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