ロシア海軍黒海艦隊とアルジェリア海軍は地中海西部で合同演習を行なった
- カテゴリ:地中海情勢(2021年)

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年11月15日14時32分配信
【ロシア海軍とアルジェリア海軍の合同演習は地中海で始まった】
地中海のロシア海軍常設作戦連合部隊の一員であるフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」、救助曳船SB-742は、アルジェリア海軍の艦との国際演習へ参加する。
11月15日・月曜日にロシア連邦国防省広報サービスが伝えたように、アルジェリアからはヘリコプターを持つフリゲート「ハラド」、練習艦「リャ・スマム」、救助曳船「エリ・ムンジド」、哨戒航空機及び捜索救助ヘリコプターが参加する。
演習の海上段階は11月16日~17日に地中海南西部のアルジェリア海軍の戦闘訓練射爆場で実施される、
海上へ出たロシアとアルジェリアの船員は、海上での非合法活動:海賊行為、貨物の違法輸送、テロ活動、大量破壊兵器の拡散を阻止する為の連携へ取り組む。
演習期間中、国際艦船連合部隊の単一本部が形成される。
当事者が合意した議定書に沿って、統合部隊の司令官はアルジェリア海軍中央海域司令官カイド・ノルディン少将、部隊の参謀長は黒海艦隊ノヴォロシースク海軍基地司令官ヴィクトール・コチェマゾフ少将になる。
本部はアルジェリア海軍の旗艦に配置される。
「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、黒海艦隊の為にカリーニングラード州の造船所『ヤンターリ』で建造された最初のプロジェクト11356フリゲートである。
2016年から勤務に就いている。
排水量 4000トン、速力-30ノット、自立航行期間 30日。
兵装構成には、口径100mmのA-190砲装置、高射ミサイル及び高射砲複合体、魚雷及び対潜攻撃手段、更には高精度有翼ミサイル「カリブル」が含まれる。
「ドミトリー・ロガチョフ」は、『ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』で建造されたプロジェクト22160の最初の生産艦である。
モジュールコルベットは2019年6月に黒海艦隊へ加わった。
新たな76.2mm砲装置、高射ミサイル複合体と機関銃で武装する。
ロシア黒海艦隊の哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」は10月26日にボスポラス海峡を南下、地中海へ入りました。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年10月26日15時50分配信
【黒海艦隊の哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」は黒海海峡ボスポラスの通行を開始した】
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は10月28日にボスポラス海峡を南下、地中海へ入りました。

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月28日9時57分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海へ進路を取った】
その後、救助曳船SB-742(プロジェクト22870、2019年12月20日就役)が合流し、アルジェリアへ向かいました。
3隻は11月13日にアルジェ港へ到着しました。
海上での演習は11月16日~17日に実施されました。
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