ロシア海軍北方艦隊と太平洋艦隊の長距離対艦ミサイル(グラニート/ヴルカーン)発射訓練(2021年9月)
- カテゴリ:ロシア海軍ニュース
現在、ロシア海軍には、長距離対艦ミサイル「ヴルカーン」及び「グラニート」を搭載する水上艦と原子力潜水艦が計10隻ほど在籍しています。

「ヴルカーン」搭載艦
プロジェクト1164ロケット巡洋艦3隻:「モスクワ」(黒海艦隊)、「マルシャル・ウスチーノフ」(北方艦隊)、「ワリャーグ」(太平洋艦隊)

「グラニート」搭載艦
プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦:「ピョートル・ヴェリキー」(北方艦隊)
プロジェクト949A原子力水中巡洋艦:「ヴォロネジ」、「スモレンスク」、「オリョール」(北方艦隊)、「トヴェリ」、「オムスク」、「トムスク」(太平洋艦隊)
毎年少なくとも1度は「グラニート」搭載艦と「ヴルカーン」搭載艦の何れかが実弾発射訓練を行なっています。
2021年には、9月中旬に北方艦隊、9月末に太平洋艦隊で「グラニート」と「ヴルカーン」の実弾発射訓練が行なわれました。
まず、9月中旬にバレンツ海で実施された北方艦隊の大規模演習中の9月12日、原子力水中巡洋艦「オリョール」が「グラニート」を距離100キロメートル以上の海上目標へ発射しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年9月12日10時0分配信
【原子力水中巡洋艦「オリョール」はバレンツ海でミサイル射撃を実施した】
3日後の9月15日にはナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」が「グラニート」を、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」が「ヴルカーン」を海上目標へ発射しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年9月15日11時56分配信
【北方艦隊のロケット巡洋艦はバレンツ海で仮想敵揚陸支隊を破壊した】
一方、太平洋艦隊は9月下旬にオホーツク海で演習を行ない、9月29日にカムチャツカ沖でナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」が「ヴルカーン」を、原子力水中巡洋艦「オムスク」が「グラニート」を距離450キロメートル以上の海上目標へ発射しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2021年9月29日5時30分配信
【ロケット巡洋艦「ワリャーグ」と原子力水中巡洋艦「オムスク」はカムチャツカ沖の演習の枠組みにおいて水上標的を有翼ミサイルで成功裏に撃破した】
これらの長距離対艦ミサイルの誘導がどのように行なわれているのかは明らかにされていませんが、おそらくは航空機による中間誘導か、或いは最近導入が進められている衛星監視システム「リアナ」が使われているものと思われます。
[「レゲンダ」を継ぐもの]
[ロシア海軍の極超音速ミサイル"ツィルコン"は航空機や偵察衛星と連動する]

「ヴルカーン」搭載艦
プロジェクト1164ロケット巡洋艦3隻:「モスクワ」(黒海艦隊)、「マルシャル・ウスチーノフ」(北方艦隊)、「ワリャーグ」(太平洋艦隊)

「グラニート」搭載艦
プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦:「ピョートル・ヴェリキー」(北方艦隊)
プロジェクト949A原子力水中巡洋艦:「ヴォロネジ」、「スモレンスク」、「オリョール」(北方艦隊)、「トヴェリ」、「オムスク」、「トムスク」(太平洋艦隊)
毎年少なくとも1度は「グラニート」搭載艦と「ヴルカーン」搭載艦の何れかが実弾発射訓練を行なっています。
2021年には、9月中旬に北方艦隊、9月末に太平洋艦隊で「グラニート」と「ヴルカーン」の実弾発射訓練が行なわれました。
まず、9月中旬にバレンツ海で実施された北方艦隊の大規模演習中の9月12日、原子力水中巡洋艦「オリョール」が「グラニート」を距離100キロメートル以上の海上目標へ発射しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年9月12日10時0分配信
【原子力水中巡洋艦「オリョール」はバレンツ海でミサイル射撃を実施した】
3日後の9月15日にはナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」が「グラニート」を、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」が「ヴルカーン」を海上目標へ発射しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年9月15日11時56分配信
【北方艦隊のロケット巡洋艦はバレンツ海で仮想敵揚陸支隊を破壊した】
一方、太平洋艦隊は9月下旬にオホーツク海で演習を行ない、9月29日にカムチャツカ沖でナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」が「ヴルカーン」を、原子力水中巡洋艦「オムスク」が「グラニート」を距離450キロメートル以上の海上目標へ発射しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2021年9月29日5時30分配信
【ロケット巡洋艦「ワリャーグ」と原子力水中巡洋艦「オムスク」はカムチャツカ沖の演習の枠組みにおいて水上標的を有翼ミサイルで成功裏に撃破した】
これらの長距離対艦ミサイルの誘導がどのように行なわれているのかは明らかにされていませんが、おそらくは航空機による中間誘導か、或いは最近導入が進められている衛星監視システム「リアナ」が使われているものと思われます。
[「レゲンダ」を継ぐもの]
[ロシア海軍の極超音速ミサイル"ツィルコン"は航空機や偵察衛星と連動する]
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