ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはサンクトペテルブルクで進水した
『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2021年11月26日13時24分配信
【掃海艦「アナトーリー・シレモフ」は『中部ネヴァ川造船工場』で進水した】
サンクトペテルブルク、11月26日/インテルファクス北西
株式会社『中部ネヴァ川造船工場』でプロジェクト12700対機雷防衛艦「アナトーリー・シレモフ」が進水した。
「これらの艦(プロジェクト12700)は独特なものであり、世界の大洋の様々な海域で日常や戦闘の任務を遂行中、高い効果性を示しました」
ロシア海軍総司令部造船管理部長イリヤ・シガポフは式典で言った。
「プロジェクトのユニークさは、その船体の一体複合材料にあります。
当然ながら、全てのメカニズムは低磁性です。
そして、実質的には磁気機雷にとって、それは見えません。
そのユニークさは戦闘任務により確認されています」
シガポフは指摘した。
掃海艦の舷側でシャンパンのボトルを割ったのは、シレモフ中将の娘アナスタシア・タトゥロワであった。
対機雷防衛艦「アナトーリー・シレモフ」は2019年7月に進水した。
これは、海軍の発注下で工場が建造しているプロジェクト12700ラインの7番艦となる。
艦は、海軍造船管理総局の様々な部署で勤務し、更には『統合造船業営団』の国家防衛発注局長を務めたアナトーリー・シレモフに敬意を表して命名された。


プロジェクト12700は中央海洋設計局『アルマーズ』(『統合造船業営団』へ加入)により開発された。
これらの艦は新世代機雷掃海艦に属しており、新たな対機雷防衛艦は危険地帯へ入る事無く、海上や海底で機雷を探知できる。
機雷へ対処する為、艦は様々な種類の掃海具、更には遠隔操作の自動水中無人機を使用できる。
シリーズのトップ艦「アレクサンドル・オブホフ」は2016年に海軍へ引き渡された。
2018年、同社は第2のプロジェクト12700艦(最初の生産艦)を発注者へ引き渡した~海洋掃海艦「イワン・アントノフ」
今、「ウラジーミル・イェメリヤノフ」に加え、更なる2隻の艦~「ゲオルギー・クルバトフ」と「ヤーコフ・バリャーエフ」が引き渡されている。
プロジェクト12700対機雷防衛艦の排水量は890トン、全長-62メートル、幅-10メートル、最大速力-16ノット、乗組員-44名。

サンクトペテルブルクの『中部ネヴァ川造船工場』で建造されているロシア海軍の新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。


従来のソ連/ロシア海軍の掃海艦は、外洋で活動する海洋掃海艦と、自軍基地周辺海域で活動する基地掃海艦に分けられていましたが、プロジェクト12700は、基地掃海艦と海洋掃海艦を統合するものとなり、「対機雷防衛艦」とも呼ばれています。
(当初は基地掃海艦に分類されていたが、2016年に海洋掃海艦となった)
プロジェクト12700の7番艦「アナトーリー・シレモフ」は、2019年7月12日に起工されました。

[ロシア海軍の為の第7のプロジェクト12700掃海艦アナトーリー・シレモフが起工された]
2020年11月初頭までにガラス繊維強化プラスチックの船体の形成はほぼ完了し、11月2日には型枠からの抜き取りが終わりました。
[ロシア海軍の為の第7のプロジェクト12700対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフの船体が形成された]
2021年11月26日に進水しました。





アナトーリー・シレモフは、2022年末までにロシア海軍への引き渡しが予定されています。
- 関連記事
-
- ロシア海軍黒海艦隊の新世代対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフはセヴァストーポリへ到着した
- ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフはフィンランド湾で洋上試験を開始した
- ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはサンクトペテルブルクで進水した
- ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦アファナシー・イワンニコフ起工(2021年9月9日)
- 新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフはロシア海軍へ就役した
スポンサーサイト