ロシア海軍太平洋艦隊へカラクルト級小型ロケット艦が配備される
『イズベスチヤ』より
2021年12月2日0時0分配信
【太平洋艦隊の戦い:沿海地方、サハリン、クリルは「カラクルト」で覆われる】
新たな極東の守護者は如何なる兵器を搭載しているのか

沿海地方は小型ロケット艦「カラクルト」により強化される。
これらはウラジオストクに駐留する太平洋艦隊の第165水域保護旅団の一員として加わる。
時が経てば小型ロケット艦は古いソヴィエト時代のロケット艦及びロケット艇と入れ替わる。
強力な打撃兵装と対空防衛複合体の「カラクルト」は、ウラジオストクのみならず、サハリンと共にクリル諸島の確実なカバーを可能にする。
良好な航行性能のお陰により、これらは太平洋艦隊を著しく強化する遠距離航海を行なう事が出来る。
更に艦は、ロシアの旗のデモンストレーションにより、極東における我が国の地位を強化する事が出来ると専門家は指摘する。
[ウラジオストクの擁護者]
軍当局の情報提供者が『イズベスチヤ』へ話したように、国防省は太平洋艦隊の沿海地方多種戦力小艦隊へプロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦を装備するという基本的な決定を下している。
引き渡しは、国家防衛発注の履行時期に依る。
新たな小型ロケット艦は、更新プロジェクトにより建造される~その武装構成には高射複合体「パーンツィリ-M」が加わる。
新型は太平洋艦隊の第165水域保護旅団へ補充されなければならない。
この連合部隊はウラジオストクに駐屯しており、1998年に2個旅団を基にして作成された~第47水域保護旅団と第165赤旗ロケット艇旅団。
最近まで、それは水上艦旅団と呼ばれていた。
極東で「カラクルト」は、沿海地方首都、サハリン、クリル諸島の太平洋艦隊の主要基地の防衛を担当する。
必要ならば、これらはカムチャツカ沿岸へ移動できる~艦の航行性能は、それを行なう事を可能にする。
軍事専門家ドミトリー・ボルテンコフは『イズベスチヤ』へ話した。

「現在、第165旅団は未だにソヴィエト時代のプロジェクト1241ロケット艇で武装しています」
専門家は指摘した。

「これらは時代遅れであり、だいぶ前から交替時期に在ります。
小さなカラクルトは、日本海、サハリン、クリル諸島での行動の為によく適しています。
そこで待ち伏せからの効果的な戦術行動を取れます。
彼らは、敵を湾の1つで待ち、それが接近すると一斉発射を行ない、再び隠れる事が出来ます。
このような戦術では、艦の探知は非常に困難です。
同時に有翼ミサイル"カリブル"は長射程であり、カラクルトはあらゆる敵艦にとって非常に危険です」
必要ならば小型ロケット艦は地上施設~海軍基地及び陸軍基地、司令部、飛行場、他の重要目標~へ打撃を与える事が出来る。
ミサイルの飛翔距離は、大陸の奥深くの敵への攻撃が可能であると専門家は指摘した。
今、アメリカ合衆国がその力を誇示する2ヶ所の地点が我々の沿岸に在る:クリミア、他には極東。
ロシア国家経済・行政高等学院(RANKhiGS)北西研究所の社会技術管理科の主任教授インナ・ヴェトレンコは想い起こした。

「地政学的観点から、ロシアが極東でその能力を示す事は重要です」
彼女は考える。
「これはしばしば、将来に数多くの問題を避ける事を可能にします。
私達の新たな艦は、他の国への航海を行ない、その旗を示す事が出来、必ずやその成果を持ってきます。
同盟国は、このような方法で支援、そして他のもの~力を感じます」
今、海軍は太平洋艦隊を強化する計画的作業を進めている。
ロシア国防省が発表したように、今年11月30日、バルト海からウラジオストクへ新たな艦の支隊が到着した。
プロジェクト20385コルベット「グレミャーシチー」と2隻のプロジェクト636.3潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」及び「ヴォルホフ」は、30000キロメートル以上を走破して太平洋艦隊を強化する。
これらは全て高精度有翼ミサイル複合体「カリブル」を搭載できる。
更に、2021年末までに太平洋艦隊へのプロジェクト955A「ボレイ-A」原子力潜水艦の最初の生産艦「クニャージ・オレグ」とプロジェクト885M「ヤーセン-M」の「ノヴォシビルスク」の受け入れが予定されている。
現在、ロシア海軍の戦闘編制には4隻のプロジェクト955及び955A潜水艦が在る。
各艦は16基の大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」を搭載している。
[北極での点検]
現在、ロシア海軍には、3隻の「カラクルト」~「ムィティシ」、「ソヴィェツク」、「オジンツォボ」が含まれており、バルト艦隊の第36赤旗第1等ナヒーモフ勲章ロケット艇旅団に所属している。
合計して海軍へ18隻の「カラクルト」が引き渡される。
新たな小型ロケット艦は、サンクトペテルブルク、ゼレノドリスク、クリミア、極東の造船所で建造されている。
2020年代半ばには、北方艦隊を除くロシアの各艦隊が小さな「モスキート」戦隊を受け取る予定である。
プロジェクト22800小型ロケット艦は、現時点において艦隊へ受け入れられている最も大量の艦であると見られている。
切り刻まれた幾何学形状と電波吸収材料を使用する設計は、敵のレーダーにとっては殆ど目立たない。
「カラクルト」自体は、最も現代的な電波位置測定ステーションと航法機器、更には戦闘管理複合体、探知複合体、目標指示複合体、通信複合体を装備する。
同プロジェクト艦のもう1つの長所は、良好な航行性能であり、悪天候を恐れずに長く公海への滞在を可能にする。
航行距離は2500マイル(約5000キロメートル)、自立航行期間は15日である。
各々は8基の有翼ミサイル「カリブル」、或いは対艦ミサイル「オーニクス」の為の汎用複合体を搭載する。
将来的に「カラクルト」は新たな極超音速ミサイル「ツィルコン」を受け取るものと予測される。
更に、機関砲と76.2mm砲装置AK-176MAが有る。
シリーズの3番艦~小型ロケット艦「オジンツォボ」から「カラクルト」は高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」を受け入れ始めた。
これは8基の(発射)装置と2基の6銃身30mm速射自動砲から成る。
システムは、艦から20キロメートルまで離れた有翼ミサイルや対艦ミサイル、無人機、航空機、ヘリコプターを撃墜できる。
艦上には120キロメートルの半径で行動する空中無人機「オルラン-10」が駐留できる。
これらは航空偵察機や誘導機としての使用が計画されている。
「オルラン」は、敵にとって艦を目立たなくすることを可能にする。
今や状況を評価する為、「カラクルト」は、潜在敵の電波位置測定ステーションが信号を探知できるレーダーのスイッチを入れずに無人機を空中へ上げる事が出来る。
艦は既に北極での試験を行なっている。
2ヶ月間の航海中、プロジェクト22800小型ロケット艦「オジンツォボ」は、バレンツ海と白海で全ての任務を成功裏に遂行し、ミサイル射撃を実施した~これは、異常に低い温度の条件下での使用の有効性を証明した。

プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、ロシア海軍の現用のプロジェクト12341「オヴォード」小型ロケット艦(ナヌチュカ級)及びプロジェクト12411「モルニヤ」ロケット艇(タランタル級)の後継となる新世代の小型ロケット艦であり、ロシア国内の複数の造船所で建造されています。
(サンクトペテルブルクの『ペラ』造船所で4隻、クリミア半島のフェオドシヤ造船所で3隻、ケルチの『ザリフ』造船所で3隻、ゼレノドリスク造船所で2隻)
極東の造船所でも計6隻の「カラクルト」級小型ロケット艦が建造されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のカラクルト級小型ロケット艦6隻の建造契約は2019年に締結される]
この内の4隻は、コムソモリスク・ナ・アムーレ市の『アムール造船工場』で建造されます。

その最初の2隻~「ルジェフ」及び「ウドムリャ」は2019年7月1日に起工されました。
[コムソモリスク・ナ・アムーレ造船所でロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦ルジェフとウドムリャが起工された]
建造中の「ルジェフ」(2021年9月末)

建造中の「ウドムリャ」(2021年9月末)

3隻目となる「ウスリースク」は2019年12月26日に起工されました。
[コムソモリスク・ナ・アムーレ造船所でロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦ウスリースクが起工された]
建造中の「ウスリースク」(2021年9月末)

2020年7月29日、4隻目の「パヴロフスク」が起工されました。
[コムソモリスク・ナ・アムーレ造船所でロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦パヴロフスクが起工された]
これで『アムール造船工場』建造分4隻は全て起工されました。
あとの2隻は、ウラジオストク市の『東方造船所』での建造が予定されています。
2021年12月2日0時0分配信
【太平洋艦隊の戦い:沿海地方、サハリン、クリルは「カラクルト」で覆われる】
新たな極東の守護者は如何なる兵器を搭載しているのか

沿海地方は小型ロケット艦「カラクルト」により強化される。
これらはウラジオストクに駐留する太平洋艦隊の第165水域保護旅団の一員として加わる。
時が経てば小型ロケット艦は古いソヴィエト時代のロケット艦及びロケット艇と入れ替わる。
強力な打撃兵装と対空防衛複合体の「カラクルト」は、ウラジオストクのみならず、サハリンと共にクリル諸島の確実なカバーを可能にする。
良好な航行性能のお陰により、これらは太平洋艦隊を著しく強化する遠距離航海を行なう事が出来る。
更に艦は、ロシアの旗のデモンストレーションにより、極東における我が国の地位を強化する事が出来ると専門家は指摘する。
[ウラジオストクの擁護者]
軍当局の情報提供者が『イズベスチヤ』へ話したように、国防省は太平洋艦隊の沿海地方多種戦力小艦隊へプロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦を装備するという基本的な決定を下している。
引き渡しは、国家防衛発注の履行時期に依る。
新たな小型ロケット艦は、更新プロジェクトにより建造される~その武装構成には高射複合体「パーンツィリ-M」が加わる。
新型は太平洋艦隊の第165水域保護旅団へ補充されなければならない。
この連合部隊はウラジオストクに駐屯しており、1998年に2個旅団を基にして作成された~第47水域保護旅団と第165赤旗ロケット艇旅団。
最近まで、それは水上艦旅団と呼ばれていた。
極東で「カラクルト」は、沿海地方首都、サハリン、クリル諸島の太平洋艦隊の主要基地の防衛を担当する。
必要ならば、これらはカムチャツカ沿岸へ移動できる~艦の航行性能は、それを行なう事を可能にする。
軍事専門家ドミトリー・ボルテンコフは『イズベスチヤ』へ話した。

「現在、第165旅団は未だにソヴィエト時代のプロジェクト1241ロケット艇で武装しています」
専門家は指摘した。

「これらは時代遅れであり、だいぶ前から交替時期に在ります。
小さなカラクルトは、日本海、サハリン、クリル諸島での行動の為によく適しています。
そこで待ち伏せからの効果的な戦術行動を取れます。
彼らは、敵を湾の1つで待ち、それが接近すると一斉発射を行ない、再び隠れる事が出来ます。
このような戦術では、艦の探知は非常に困難です。
同時に有翼ミサイル"カリブル"は長射程であり、カラクルトはあらゆる敵艦にとって非常に危険です」
必要ならば小型ロケット艦は地上施設~海軍基地及び陸軍基地、司令部、飛行場、他の重要目標~へ打撃を与える事が出来る。
ミサイルの飛翔距離は、大陸の奥深くの敵への攻撃が可能であると専門家は指摘した。
今、アメリカ合衆国がその力を誇示する2ヶ所の地点が我々の沿岸に在る:クリミア、他には極東。
ロシア国家経済・行政高等学院(RANKhiGS)北西研究所の社会技術管理科の主任教授インナ・ヴェトレンコは想い起こした。

「地政学的観点から、ロシアが極東でその能力を示す事は重要です」
彼女は考える。
「これはしばしば、将来に数多くの問題を避ける事を可能にします。
私達の新たな艦は、他の国への航海を行ない、その旗を示す事が出来、必ずやその成果を持ってきます。
同盟国は、このような方法で支援、そして他のもの~力を感じます」
今、海軍は太平洋艦隊を強化する計画的作業を進めている。
ロシア国防省が発表したように、今年11月30日、バルト海からウラジオストクへ新たな艦の支隊が到着した。
プロジェクト20385コルベット「グレミャーシチー」と2隻のプロジェクト636.3潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」及び「ヴォルホフ」は、30000キロメートル以上を走破して太平洋艦隊を強化する。
これらは全て高精度有翼ミサイル複合体「カリブル」を搭載できる。
更に、2021年末までに太平洋艦隊へのプロジェクト955A「ボレイ-A」原子力潜水艦の最初の生産艦「クニャージ・オレグ」とプロジェクト885M「ヤーセン-M」の「ノヴォシビルスク」の受け入れが予定されている。
現在、ロシア海軍の戦闘編制には4隻のプロジェクト955及び955A潜水艦が在る。
各艦は16基の大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」を搭載している。
[北極での点検]
現在、ロシア海軍には、3隻の「カラクルト」~「ムィティシ」、「ソヴィェツク」、「オジンツォボ」が含まれており、バルト艦隊の第36赤旗第1等ナヒーモフ勲章ロケット艇旅団に所属している。
合計して海軍へ18隻の「カラクルト」が引き渡される。
新たな小型ロケット艦は、サンクトペテルブルク、ゼレノドリスク、クリミア、極東の造船所で建造されている。
2020年代半ばには、北方艦隊を除くロシアの各艦隊が小さな「モスキート」戦隊を受け取る予定である。
プロジェクト22800小型ロケット艦は、現時点において艦隊へ受け入れられている最も大量の艦であると見られている。
切り刻まれた幾何学形状と電波吸収材料を使用する設計は、敵のレーダーにとっては殆ど目立たない。
「カラクルト」自体は、最も現代的な電波位置測定ステーションと航法機器、更には戦闘管理複合体、探知複合体、目標指示複合体、通信複合体を装備する。
同プロジェクト艦のもう1つの長所は、良好な航行性能であり、悪天候を恐れずに長く公海への滞在を可能にする。
航行距離は2500マイル(約5000キロメートル)、自立航行期間は15日である。
各々は8基の有翼ミサイル「カリブル」、或いは対艦ミサイル「オーニクス」の為の汎用複合体を搭載する。
将来的に「カラクルト」は新たな極超音速ミサイル「ツィルコン」を受け取るものと予測される。
更に、機関砲と76.2mm砲装置AK-176MAが有る。
シリーズの3番艦~小型ロケット艦「オジンツォボ」から「カラクルト」は高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」を受け入れ始めた。
これは8基の(発射)装置と2基の6銃身30mm速射自動砲から成る。
システムは、艦から20キロメートルまで離れた有翼ミサイルや対艦ミサイル、無人機、航空機、ヘリコプターを撃墜できる。
艦上には120キロメートルの半径で行動する空中無人機「オルラン-10」が駐留できる。
これらは航空偵察機や誘導機としての使用が計画されている。
「オルラン」は、敵にとって艦を目立たなくすることを可能にする。
今や状況を評価する為、「カラクルト」は、潜在敵の電波位置測定ステーションが信号を探知できるレーダーのスイッチを入れずに無人機を空中へ上げる事が出来る。
艦は既に北極での試験を行なっている。
2ヶ月間の航海中、プロジェクト22800小型ロケット艦「オジンツォボ」は、バレンツ海と白海で全ての任務を成功裏に遂行し、ミサイル射撃を実施した~これは、異常に低い温度の条件下での使用の有効性を証明した。

プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、ロシア海軍の現用のプロジェクト12341「オヴォード」小型ロケット艦(ナヌチュカ級)及びプロジェクト12411「モルニヤ」ロケット艇(タランタル級)の後継となる新世代の小型ロケット艦であり、ロシア国内の複数の造船所で建造されています。
(サンクトペテルブルクの『ペラ』造船所で4隻、クリミア半島のフェオドシヤ造船所で3隻、ケルチの『ザリフ』造船所で3隻、ゼレノドリスク造船所で2隻)
極東の造船所でも計6隻の「カラクルト」級小型ロケット艦が建造されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のカラクルト級小型ロケット艦6隻の建造契約は2019年に締結される]
この内の4隻は、コムソモリスク・ナ・アムーレ市の『アムール造船工場』で建造されます。

その最初の2隻~「ルジェフ」及び「ウドムリャ」は2019年7月1日に起工されました。
[コムソモリスク・ナ・アムーレ造船所でロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦ルジェフとウドムリャが起工された]
建造中の「ルジェフ」(2021年9月末)

建造中の「ウドムリャ」(2021年9月末)

3隻目となる「ウスリースク」は2019年12月26日に起工されました。
[コムソモリスク・ナ・アムーレ造船所でロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦ウスリースクが起工された]
建造中の「ウスリースク」(2021年9月末)

2020年7月29日、4隻目の「パヴロフスク」が起工されました。
[コムソモリスク・ナ・アムーレ造船所でロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦パヴロフスクが起工された]
これで『アムール造船工場』建造分4隻は全て起工されました。
あとの2隻は、ウラジオストク市の『東方造船所』での建造が予定されています。

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