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ロシア海軍とASEAN諸国海軍の初の合同演習『ARNEX-2021』は終了した


『タス通信』より
2021年12月3日22時28分配信
【ロシア海軍の艦はインドネシアで演習『ARNEX-2021』へ参加した】
モスクワ、12月3日/タス通信

大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」ASEAN諸国の戦闘艦は、インドネシアでの演習『ARNEX-2021』の最中に合同戦術操艦、組織的通信、海上救助へ取り組んだ。
金曜日にロシア連邦国防省は発表した。

「インドネシア沖の島嶼海域において、南東アジア諸国連合(ASEAN)とロシア海軍の初の合同海軍演習『ARNEX-2021』の活動部門が実施されました。
これには、ロシア、インドネシア、マレーシア、タイ、シンガポール、ベトナム、ブルネイ、ミャンマーの戦闘艦が関わりました。
ロシア連邦の代表は、大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフです」

声明では、こう述べられた。

演習中、国際連合部隊を構成する艦は合同戦術操艦の課題へ取り組んだ事が指摘された。
「更に軍事船員は、無線ネットワークでの情報交換、更には発光信号機器を使用した通信の訓練を実施しました」
国防省
は話した。

当局は、海上での救助演習のエピソードの枠組みで、参加者は船外に居る人を捜索し、援助する課題を解決したと説明した。
「これには、アドミラル・パンテレーエフの艦上捜索救助ヘリコプターKa-27PS、更には支隊の他の艦のヘリコプターが関わりました」
同省は伝えた。

当局は、『ARNEX-2021』参加者が、疑いが生じた民間船や遭難した船の調査を練習した事を指摘した。
疑わしい船の臨検実行の行動手順へ取り組まれた。
「現在、8ヶ国の艦は海上での課題の解決を続けています」
同省は指摘した。


『タス通信』より
2021年12月4日0時48分配信
【インドネシアで初のロシア-ASEAN海軍演習『ARNEX-2021』は完了した】
バンコク、12月3日/タス通信

史上初のロシア南東アジア諸国連合(ASEAN)海軍演習は、12月1日から3日までインドネシアで実施された。
金曜日にASEANロシア連邦常駐代表アレクサンドル・イワノフは記者団へ伝えたように、演習は成功裏に完了した。

彼によると、この演習の準備は、およそ2年掛かった。
「私は、この演習がロシア-ASEANの戦略的パートナーシップの枠組みにおける歴史的出来事であると誇張無しで言えます」
常駐代表は強調した。

[初の演習の準備]
「初めてロシア側がこの演習の実施を提案したのは2020年初頭でした」
イワノフ
は話した。
「その結果、12月にはASEAN諸国の国防相が、その会議において、このロシアの発意に応じて態度を明らかにする事を決定しました」

2021年にロシアASEAN諸国の軍の代表は、主として仮想形式で数回の計画会議を開催した。
「演習の目的、参加する部隊と手段、更には実施される作戦について合意する必要が有りましたので」
イワノフ
は説明した。

11月28日から30日に参加国の艦は北スマトラ海域へ到着し、そこで投錨停泊した。
「ロシア側からは、乗組員280名の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフが参加しました」
彼は続けた。
「更に、ASEANの7ヶ国の戦闘艦~インドネシア、マレーシア、タイ、ミャンマー、ブルネイ、ベトナム、シンガポールが参加しました。
フィリピン、ラオス、カンボジアについてですが、この3ヶ国のジャカルタ駐在武官がオブザーバーとして演習へ派遣されました」

常駐代表は付け加えた。

イワノフは、今年はもうASEANロシアの対話パートナーシップの調整国では無いのにも関わらず、インドネシアが演習の組織化へ主導的役割を果たした事を指摘した。
「この決定は2020年12月にインドネシアの調整下で採択されましたので、インドネシア国防省と国防相個人は、これが終わるまで、インドネシア領海での演習を組織化する必要が有ると判断しました」
彼は説明した。

[演習の本質]
演習中、参加国の艦は、世界の貿易で重要な役割を果たすマラッカ海峡へ進んだ。
「世界の貿易の約40パーセントは、ここを通過しております」
ロシア常駐代表
は説明した。
「つまり、これらの海域の安全は、ASEAN諸国の為のみならず、全ての海上におけるグローバルな商業活動で重要な役割を果たします。
演習の主な方向性は、正に、ここへ向かいました」

彼は付け加えた。

演習自体は12月1日から3日まで行われた。
「これは複数の段階で構成され、最初は仮想であり、艦の乗組員の操艦と行動には仮想モードで取り組みました」
イワノフ
は続けた。
「(即ち)彼らはどのように動き、彼らの間で連絡を取るのか」

演習下で共同行動、更には海上での捜索救助へ取り組んだ。
「例えば、民間船が遭難してSOS信号を送り、軍事船員は合同してそれを発見し、その後、彼らは船とその乗組員へ援助を与え、救助しました」
常駐代表は説明した。
「更に、不審な民間船を臨検する為の共同行動は、これらの民間船の合意を得るものと、それが無いものの2つのヴァージョンで行なわれました」

イワノフは、海賊行為のケースのみならず、不法移民や漁業はマラッカ海峡にとっては珍しい事では無いので、行なわれた演習は正に重要であると話した。

[演習の完了]
「今日、この演習は成功裏にに完了し、艦は彼らの故郷の港へ戻ります」

彼は続けた。
「アドミラル・パンテレーエフの場合は、ウラジオストクの母基地へ戻る前にシンガポールのチャンギ港へ寄港します」

「この演習に対する専門家と船員自身の反応は非常に肯定的です」
常駐代表は確認した。「アジア-太平洋地域や、その境界で」
「共同行動への取り組みに加え、この演習中、軍事船員の間に信頼と友情の雰囲気が形成された事は非常に重要です」
イワノフ
は付け加えた。

彼によると、海軍の協力はロシアASEANの戦略的パートナーシップの新たな1ページである。
「我々のみならずASEANの同僚も、この演習を実施したという事実と成功した結果の双方を特別に重要視しております」
イワノフ
は話した。
「地域の専門家は、このようなロシアとASEANの行事を行なう事の適時性を強調しております」
彼は付け加えた。
「同時に、彼らはロシアが言葉ではなく、行動で地域の多国間協力におけるASEANの中心的役割を支持する一方で、他の幾つかの国はASEAN諸国への参加なしに狭いブロックの軍事同盟を組織しておりますが、毎日で無くとも、彼らが地域の連合の中心的役割に対し、ほんの少しでも揺るぎない忠実さを示してくれると良いのですが」
彼は指摘した。

「これが、ロシアと幾つかの西側諸国、主にアングロサクソン諸国の実際の行動との違いです」
常任代表は説明した。
これは、多くのASEANの専門家や軍に注目されている事は明らかである。
「従いまして、この演習の重要性を過大評価する事は無駄な骨折りです。
無論、私達はASEAN諸国との防衛協力を継続します」
イワノフ
は締め括った。



ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1992年5月1日就役)は、2021年6月に太平洋中央部で実施された太平洋艦隊の大規模演習へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

2021年10月には日本海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2021』へ参加しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2021』(2021年10月14日~17日)]

11月中旬にウラジオストクを出航し、日本海潜水艦の捜索訓練を行ないました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年11月19日9時38分配信
【大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は日本海で「敵」潜水艦を探した】

11月18日に対馬海峡を通過して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年11月19日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

その後、東南アジア諸国連合(ASEAN)との合同演習へ参加する為、インドネシアへ向かいました。
[ロシア海軍とASEAN諸国海軍の初の合同演習は2021年12月1日~3日にインドネシア沖で実施される]

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ロシア海軍ASEAN諸国海軍の初の合同演習は12月1日からスタートし、3日まで続きました。
海上での演習はスマトラ島北部沖で実施されました。
[ロシア海軍とASEAN諸国海軍の初の合同演習がインドネシアで始まった]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはASEAN諸国海軍との合同演習『ARNEX-2021』へ参加する]
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