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ロシア海軍とエジプト海軍の合同演習『友情の橋-2021』が地中海で始まった


『タス通信』より
2021年12月6日18時43分配信
【ロシア海軍とエジプト海軍の艦は地中海での合同演習へ着手した】
セヴァストーポリ、12月6日/タス通信

ロシア海軍黒海艦隊エジプト海軍の艦の乗組員は、地中海エリアで合同演習『友情の橋-2021』の3日間の海上フェーズの実施に着手した。
黒海艦隊の月曜日に声明では、こう述べられた。

「アレクサンドリア湾海域で行なわれる演習の海上フェーズ中、2ヶ国の艦の乗組員は、遭難した艦へ援助を与え、掃海による艦の先導、水上手段の攻撃の撃退、海上での組織的な備蓄の補充、容疑船に関する臨検作戦の実施といった複合共同行動を行ないます。
加えて、全面的な防護と、海上移動中の艦の防衛の為の行動へ取り組み、乗組員は水上目標と空中目標、更には浮遊機雷を模した標的への合同砲射撃を行ないます」

艦隊は伝えた。

ロシア海軍艦支隊には、艦上にヘリコプターKa-27PSを持つフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」、救助曳船SB-742が加わっていると説明された。
エジプト海軍艦支隊としてフリゲート、コルベット2隻、支援船が呈示される。

「ロシア及びエジプトの戦闘艦支隊は、統合演習本部の総指揮の下、単一計画で行動します。
ロシア海軍から国際本部を率いるのは、黒海艦隊ノヴォロシースク海軍基地司令官ヴィクトール・コチェマゾフ少将です」

艦隊は指摘した。

演習参加者は、以前既に2日間の基地フェーズを行なっている事が説明された~この間、参加艦の間の通信訓練と、艦の一員である艦長と士官が参加する航海前の代表者会議が行なわれた。

12月3日から10日まで実施される演習『友情の橋-2021』の目的は、地域の安全と安定の為のロシア海軍エジプト海軍の間の軍事協力の強化と発展である。
ロシア-エジプト演習『友情の橋』は2015年から実施されている。
2020年、それはノヴォロシースク港へ寄港した参加艦により黒海で実施され、今年は地中海で実施される。



ロシア・エジプト海軍合同演習『友情の橋-2015』は、2015年6月中旬に地中海東部で実施されました。

2015年6月6日、黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、エアクッションロケット艦「サムーム」、大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」、海洋曳船「MB-31」の4隻は、エジプトアレクサンドリアを訪れました。
[ロシア海軍黒海艦隊艦船部隊はエジプトを訪れた]

この4隻+バルト艦隊大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」が、ロシア・エジプト海軍合同演習『友情の橋-2015』へ参加しました。
[ロシア海軍とエジプト海軍の合同演習『友情の橋-2015』は地中海で実施される]
[ロシア海軍とエジプト海軍は合同演習『友情の橋-2015』の打ち合わせを行なった]
[ロシア海軍黒海艦隊艦船はエジプトのアレクサンドリアに居る]

エジプト海軍からはフリゲート「タバ」、「シャルム・エル・シェイク」、ミサイル艇「4月25日」、「6月18日」、給油船「シャラティン」の他に、エジプト空軍からF-16戦闘機2機も参加しました。

6月10日、ロシア海軍エジプト海軍の演習参加艦はアレクサンドリアを抜錨し、地中海東部の演習実施海域へ向かいました。
[合同演習『友情の橋-2015』に参加するロシア海軍とエジプト海軍の艦船はアレクサンドリアを抜錨した]


ロシア海軍エジプト海軍は、地中海東部で様々な想定下の演習を行ないました。
[ロシア海軍とエジプト海軍は地中海東部で合同演習を行なっている]
[戦闘機F-16はロシア海軍とエジプト海軍の合同演習へ参加した]
[ロシア海軍とエジプト海軍は地中海東部で砲撃訓練を行なった]

6月12日に演習は完了しました。
[地中海東部でのロシア海軍とエジプト海軍の合同演習『友情の橋-2015』は終了した]

翌6月13日、ロシア海軍エジプト海軍の演習参加艦船はアレクサンドリア港へ戻りました。
[合同演習『友情の橋-2015』を終えたロシア海軍とエジプト海軍の艦船はアレクサンドリアへ戻った]



それから5年後の2020年、今度は黒海ロシア海軍エジプト海軍合同演習『友情の橋-2020』が行なわれる事になりました。
[ロシア海軍とエジプト海軍の合同演習『友情の橋-2020』はノヴォロシースクで始まる]

エジプト海軍の演習参加艦艇(フリゲート「アレクサンドリア」、コルベット「アル・ファテフ」、ミサイル艇「ファハミ」)は、2020年11月15日にボスポラス海峡を通過し、11月17日にノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。


ロシア海軍からは、黒海艦隊フリゲート「アドミラル・マカロフ」小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムール」が参加しました。

11月17日に始まった『友情の橋-2020』では、先ず始めに両国の海軍歩兵部隊による陸上での演習が行なわれました。

[ロシア海軍とエジプト海軍の合同演習『友情の橋-2020』で狙撃兵の合同訓練が行なわれた]

11月21日に両国の演習参加艦はノヴォロシースクを出航し、海上での演習を開始しました。

[ロシア海軍とエジプト海軍の合同演習『友情の橋-2020』参加艦はノヴォロシースクを出航した]


海上演習は11月23日までに完了し、両国の演習参加艦はノヴォロシースクへ戻りました。
[ロシア海軍とエジプト海軍の合同演習『友情の橋-2020』は完了した]
エジプト海軍の演習参加艦艇は翌11月24日にノヴォロシースクを出航し、母国への帰路に就きました。


そして2021年12月上旬、『友情の橋-2021』地中海東部エジプト(アレクサンドリア)沖で実施される事になりました。

ロシア側から参加するのは、さる11月中旬に地中海西部アルジェリア海軍との合同演習に参加した黒海艦隊「アドミラル・グリゴロヴィチ」哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」救助曳船SB-742の3隻です。

[ロシア海軍黒海艦隊とアルジェリア海軍は地中海西部で合同演習を行なった]

この3隻は12月3日にエジプトアレクサンドリ港へ到着し、4日と5日は基地フェーズとして港内に停泊したロシア海軍エジプト海軍の艦の通信訓練、海上行動の最終打ち合わせなどが行なわれました。
[ロシア海軍とエジプト海軍の合同演習『友情の橋-2021』はエジプト沖で2021年12月3日~10日に実施される]

そして12月6日から実際に海上で各種訓練を行なう海上フェーズが始まりました。


現在、地中海東部(シリア沖を含む)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」
2021年3月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海東部に滞在

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2021年10月末から地中海東部に滞在
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月28日9時57分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海へ進路を取った】

哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」:2021年10月末から地中海東部に滞在
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ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年10月26日15時50分配信
【黒海艦隊の哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」は黒海海峡ボスポラスの通行を開始した】

小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」:2021年10月上旬から地中海東部に滞在
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月6日8時55分配信
【小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は地中海へ進路を取った】


海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」:2021年11月上旬から地中海東部に滞在
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年11月8日9時38分配信
【掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」は地中海へ向かった】

大型揚陸艦「オルスク」:2021年11月下旬から地中海東部に滞在
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中型偵察艦「キルディン」:2021年10月上旬から地中海東部に滞在
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小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」:2021年10月初頭から地中海東部に滞在
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年10月2日14時0分配信
【黒海艦隊の小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」は海峡を地中海へ向けて通行する】

対水中工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海東部に滞在
救助曳船SB-742:2021年10月末から地中海東部に滞在
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