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ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦ツィクロンは最終洋上試験の為にセヴァストーポリへ移動した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年12月11日11時45分配信
【最新小型ロケット艦「ツィクロン」乗組員は国家試験を続ける為にノヴォロシースクからセヴァストーポリへの移動を行なった】

黒海艦隊の為にケルチの造船工場『ザリフ』で建造された最新のプロジェクト「カラクルト」小型ロケット艦「ツィクロン」乗組員は、国家試験を続ける為にノヴォロシースクからセヴァストーポリへの移動を行なった。

黒海艦隊の契約軍人で形成された艦の乗組員は、サンクトペテルブルク海軍総合訓練センターでの研修の完了後、造船工場の代表と共に国家試験の幾つかの段階を実行し、その中で動力装置、操舵装置、補助機械、通信手段、航法及び他の艦載機器システムの動作、艦の航海性能、様々な航行モードでの制御性、安定性、慣性の特性を点検する。

セヴァストーポリへの滞在期間に乗組員は国家試験の実行を継続し、その完了後、小型ロケット艦「ツィクロン」黒海艦隊ロケット艦連合部隊の一員へ含まれる。

[参照]
プロジェクト「カラクルト」小型ロケット艦
は、武装としてミサイル「カリブル」を持つ汎用ミサイル複合体砲装置AK-176MA高射ミサイル複合体「パーンツィリ-M」大口径機関砲装置を有する。
艦の航続距離は2500海里、自立行動期間は15日。




プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、ロシア海軍の現用のプロジェクト12341「オヴォード」小型ロケット艦(ナヌチュカ級)及びプロジェクト12411「モルニヤ」ロケット艇(タランタル級)の後継となる新世代の小型ロケット艦であり、ロシア国内の複数の造船所で建造されています。
(サンクトペテルブルク『ペラ』造船所で4隻、クリミア半島フェオドシヤ造船所で3隻、ケルチ『ザリフ』造船所で3隻、ゼレノドリスク造船所で2隻、コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で4隻)


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ロシア内陸部タタールスタン共和国『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』は、2016年8月に5隻の「カラクルト」を受注しました。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為に小型ロケット艦カラクルト級を5隻建造する]

『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』は、2016年~2017年に3隻の「カラクルト」を起工していますが、実際には、同社の下請けとして、クリミア半島ケルチ市に在る造船工場『ザリフ』で建造されています。
[クリミア共和国ケルチ市のザリフ造船所はロシア海軍将来空母の建造へ参加できる]
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「ツィクロン」(工場番号801):2016年7月26日起工
「アスコリド」(工場番号802):2016年11月18日起工
「アムール」(工場番号803):2017年7月30日起工

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2019年2月26日には『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』本社で、同社が受注した4隻目の「カラクルト」となる「トゥーチャ」(工場番号804)が起工されました。
[ロシア海軍の為の最新鋭小型ロケット艦トゥーチャはタタールスタンのゼレノドリスク造船所で起工された]

5隻目の「タイフーン」(工場番号805)は2019年9月11日に起工されました。
[ロシア海軍の為の最新鋭小型ロケット艦タイフーンはタタールスタンのゼレノドリスク造船所で起工された]

これで、『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』契約分5隻は全て起工されました。

その1隻目となる「ツィクロン」は、2020年3月末までに黒海艦隊で乗組員が編成されました。
[ロシア海軍黒海艦隊はブヤン-M級小型ロケット艦グライヴォロンとカラクルト級小型ロケット艦ツィクロンの乗組員を編成した]

「ツィクロン」は2020年7月24日に進水しました。


[ロシア海軍黒海艦隊の為のカラクルト級小型ロケット艦ツィクロンはケルチで進水した]

進水後は造船所の岸壁で艤装が進められました。
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その後、ノヴォロシースク海軍基地へ回航され、各種試験が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新小型ロケット艦ツィクロンは洋上試験の準備を完了した]


12月上旬には最終試験~国家試験の為、セヴァストーポリへ回航されました。
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国家試験が終われば、ロシア海軍への引き渡しの準備が整います。


現在の所、「ツィクロン」は、2021年12月末にロシア海軍への引き渡しが予定されています。
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