ロシア海軍の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは黒海艦隊基地セヴァストーポリへ向かう
- カテゴリ:プロジェクト23120多機能後方支援船

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2021年12月14日9時21分配信
【後方支援船「フセヴォロド・ボブロフ」はセヴァストーポリへ向かう】
シンフェローポリ、12月14日-ロシア通信社ノーボスチ
最新後方支援船「フセヴォロド・ボブロフ」は、バルト海から主要駐留所セヴァストーポリへの艦隊間移動を行ない、黒海艦隊へ加わる。
黒海艦隊情報供給部長アレクセイ・ルリョフ2等海佐は発表した。
今年8月、「フセヴォロド・ボブロフ」は海軍へ受け入れられ、そこへ聖アンドレイ旗が掲げられた。
「船は恒久駐留所~セヴァストーポリへの移動を行ない、黒海艦隊の一員として加入します」
ルリョフは『ロシア通信社ノーボスチ』へ話し、バルト海から黒海への移動は、天候条件に依り、1ヶ月か、それ以上掛かるかもしれない事を指摘した。
以前、バルチースクへ到着した黒海艦隊司令本部の専門家は、船の物質部分の点検を行ない、乗組員へ出航及び艦隊間移動の許可を出した。
プロジェクト23120は、サンクトペテルブルク設計局『特殊船舶設計』により開発された。
船の全長は約95メートル、幅は約22メートル、吃水は約9メートル、排水量は9500トン、航行距離は約5000海里、自立航行期間は約60日、乗組員は27名。
救助作戦中、船は、乗組員を勘定に入れて43名まで受け入れる事が出来る。
プロジェクト23120後方支援船「フセヴォロド・ボブロフ」は、貨物輸送、曳航、水路調査の実施、遭難した艦への援助の為に意図されている。
クレーン設備と動態位置決定システムのお陰により、船は無設備の埠頭の岸壁及び外海で積載操作を行なえる。
自動化クラスA1は、当直無しでの勤務を保障する。
砕氷クラスArc4の船体は、厚さ0.6mの氷の突破が考慮されている。

プロジェクト23120多機能後方支援船の2番船MB-75は、2013年12月19日にサンクトペテルブルクの『北方造船所』で起工されました。


2015年2月5日に「フセヴォロド・ボブロフ」と改名されました。
2016年11月14日に進水しました。

その後、岸壁で艤装作業が進められました。

「フセヴォロド・ボブロフ」の洋上試験は、2020年12月初頭にバルト海で開始される予定でしたが、延期されました。
[ロシア海軍の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは洋上試験の準備を進めている]
2021年3月20日、「フセヴォロド・ボブロフ」は洋上試験の最初の段階となる工場航行試験を開始する為にサンクトペテルブルクから出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは洋上試験を開始した]
3月31日に補給の為、一旦クロンシュタットへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフはフィンランド湾で洋上試験の第1段階を終えた]
補給を終えた「フセヴォロド・ボブロフ」は4月4日に工場航行試験を再開し、同等の排水量(つまり9500トン前後)の船の曳航試験を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフはフィンランド湾で洋上試験を再開した]
4月中旬に洋上試験を一旦終え、船体外部の点検の為にサンクトペテルブルクの『北方造船所』へ戻りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは船体の点検の為にサンクトペテルブルクへ戻った]
5月17日にサンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験を再開しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは洋上試験を再開した]
その後、工場航行試験が完了し、最終洋上試験となる国家試験が始まりました。
国家試験は8月2日までに完了しました。

[最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは2021年8月中旬にロシア海軍へ就役する]
8月6日には国家試験の受領証書への署名が行なわれました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年8月6日17時31分配信
【後方支援船「フセヴォロド・ボブロフ」は海軍へ納入された】
2021年8月21日、クロンシュタット港でロシア海軍旗(聖アンドレイ旗)初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。
[最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフはロシア海軍へ就役した]
その後もバルト海沿岸に留まっていましたが、2021年12月に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ回航される事になりました。

プロジェクト23120の1番船「エリブルス」は2018年4月9日に就役しました。
[プロジェクト23120多機能後方支援船エリブルスはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
2019年2月~7月にはフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」と共に世界一周航海を行ないました。
[フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"遠距離航海(2019年2月-7月)]
プロジェクト23120の3番船「カピタン・シェフチェンコ」は2014年7月24日に起工されており、太平洋艦隊への配備が予定されています。

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