ロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーは日本海から地上目標へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2021年12月21日9時4分配信
【ロシアの潜水艦は日本海から「カリブル」で標的を成功裏に撃破した】
モスクワ、12月21日-ロシア通信社ノーボスチ
ディーゼルエレクトリック潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は日本海から有翼ミサイル「カリブル」を発射し、距離1000キロメートル以上の沿岸標的を撃破した。
太平洋艦隊広報サービスは発表した。



「最新のディーゼルエレクトリック潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーは、日本海エリアで水中位置から地上目標への有翼ミサイル"カリブル"発射を実施しました。
計算時間内にミサイルはシュルクの戦術空間(ハバロフスク地方)に位置する沿岸目標へ命中しました。
射撃距離は1000キロメートルを超えました」
リリースでは、こう述べられた。
艦隊が説明したように「発射の実行の直前、潜水艦は任務遂行海域へ隠密裏に進入する戦術機動を行ないました」
ミサイル射撃の実施は、太平洋艦隊の艦船、更には海上航空隊の航空機と無人飛行装置により支援された。
潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は艦支隊の一員としてバルト海からの移動を行ない、11月末に太平洋艦隊主要基地へ到着した。
ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の1隻目となるB-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、サンクトペテルブルクの『アドミラルティ造船所』で2017年7月28日に起工され、2019年3月28日に進水し、同年11月25日にロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
就役後はバルト海で訓練を行なっていました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはバルト海で潜航訓練を行なった]
[バルト艦隊の救助船SS-750は潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーの救助訓練を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはバルト海で乗組員の慣熟訓練を行なっている]
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦ヴォルホフはバルト海で潜航訓練を行なった]
2021年4月1日には、同型艦「ヴォルホフ」と敵味方に分かれて対戦する戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはバルト海で『対決』した]
2021年4月28日に魚雷発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはバルト海で魚雷を発射した]
2021年7月25日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタット泊地の観艦式へ参加しました。
そして2021年8月下旬頃に恒久駐留所、即ち太平洋艦隊のディーゼル潜水艦が駐留するウラジオストク南部のウリス湾へ向かう事になりました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の最新潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはバルト海からウラジオストクへ向かう]
2021年8月下旬、同型艦「ヴォルホフ」と共にデンマーク沖を通過しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはデンマーク沖を通過してウラジオストクへ向かった]
その後、同じくウラジオストクへ回航するコルベット「グレミャーシチー」と合流して地中海へ入りました。
9月23日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年9月23日9時59分配信
【太平洋艦隊支隊は地中海から紅海へ向かった】
その後、アデン湾を通過して10月7日にインド洋へ入りました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月7日10時1分配信
【情報筋:太平洋艦隊支隊はインド洋を横断した】
10月16日にスリランカのコロンボへ寄港後、10月19日にはスリランカ南部へ到達し、太平洋艦隊の担当海域へ入りました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月19日8時35分配信
【太平洋艦隊の新たな潜水艦とコルベットはスリランカを迂回した】
10月30日にはミャンマーのティラワ港へ寄港しました。
なお、太平洋艦隊の担当海域へ入った後、ウラジオストクから出迎えに来た給油船及び救助曳船と合流、11月16日にフィリピンのマニラ港へ寄港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"、潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはフィリピンのマニラへ寄港した]
その後、マニラを出航し、11月23日に沖縄本島と宮古島の間を通過し、11月27日に対馬海峡を北上して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年11月30日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
11月29日夜にウラジオストクへ到着しました。

翌11月30日にウラジオストク港内の金角湾埠頭で歓迎式典が開催されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"、潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはウラジオストクへ到着した]
12月21日、「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、回航後初めて有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
ミサイルは日本海から発射され、距離1000km以上離れたタタール海峡西岸のシュルク岬(ソヴィエツカヤ・ガヴァニの北方)の標的へ命中しました。
2021年4月6日にはフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」が同様に日本海からシュルク岬へ「カリブル」を発射しています。
[近代化改装されたロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"は日本海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
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