フリゲート「ネウストラシムイ」は長期航海の為に修理を実施する
- カテゴリ:ネウストラシムイ型警備艦

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
【バルト艦隊の警備艦は大洋航海の準備を行なう】
2013年3月4日
公開株式会社「沿バルト造船工場ヤンターリ」の専門技術者の力により、バルト艦隊の警備艦「ネウストラシムイ」は、大洋航海の為、機器及び装備の準備状態を復元する。
「中央海軍ポータル」は、同社の情報提供者より伝えられた。
一部の未完了の作業は、3月にバルチースクの艦上で工場労働者により続けられる。
計画された機器準備状態の回復と艦の通常状態への移行は、警備艦「ネウストラシムイ」の長期戦闘勤務の準備の枠組みにおいて行なわれる。
警備艦「ネウストラシムイ」の計画修理は、艦を同社の浮きドックに入渠させず、浮上状態で実施された。
兵器、動力装置、機器装置の修理と復元作業後の2月19日、「ネウストラシムイ」は軍港・バルチースク海軍基地へ行った。
これに先立ち、1月11日、プロジェクト11540警備艦のトップ艦「ネウストラシムイ」は、バルチースクからカリーニングラード海峡を通り、沿バルト造船工場「ヤンターリ」の停泊所へ来た。

ロシア連邦国防省が発注した戦闘艦の建造の他、輸出も手掛けている同工場は、ロシア連邦国防省と締結した契約により、バルト艦隊の戦闘艦及び保障船の修理回復作業を行なう。

プロジェクト11540警備艦「ネウストラシムイ」は、1987年3月25日にカリーニングラードのヤンターリ造船所で起工され、1988年5月25日に進水しました。
正式にロシア海軍へ就役(海軍旗の初掲揚)したのは1993年2月24日でした。
プロジェクト11540の原型である小型対潜艦プロジェクト1154は、当初、プロジェクト1124(グリシャ級)の発展型の1500トン級のコルベットとして計画されました。

プロジェクト1154の設計は1972年にゼレノドリスク計画設計局により開始され、1975年案では満載排水量1500t、1976年には1700t、1979年には2000t、更にはヘリを搭載して2500tと大型化していきました。
そして1981年、プロジェクト1154小型対潜艦は、更に大型化したプロジェクト11540警備艦として新たに設計される事になりました。
2008年9月、「ネウストラシムイ」はロシア海軍初のアデン湾海賊対処任務に就く為にバルチースクを出港しました。
「ネウストラシムイ」は、2008年10月末から2009年1月までアデン湾で海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍第1次ソマリア遠征]
2010年1月末、2度目のアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍第6次ソマリア遠征]
2012年7月から9月まで地中海で行動しました。
[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征(2012年7月-9月)]
今回の記事によると、「ネウストラシムイ」は、「大洋航海」「長期戦闘勤務」の為に造船所で修理を行なったとの事です。
つまり、「ネウストラシムイ」は、近い内に遠距離航海へ出発するという事です。
その行き先ですが、現在のロシア海軍の活動状況から推察すれば、地中海東部かアデン湾の何れかでしょう。
[ロシア海軍艦船は地中海とアデン湾へ派遣される]

同型艦「ヤロスラフ・ムードルイ」が2012年12月末から2013年1月末に掛けて地中海東部へ派遣されているので、今度は「ネウストラシムイ」が派遣されるのかもしれません。
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