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ロシア海軍黒海艦隊の救助曳船SB-742は地中海からノヴォロシースクへ帰投した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年12月21日8時39分配信
【救助曳船SB-742は地中海からノヴォロシースクへ戻った】

黒海艦隊の救助曳船SB-742の乗組員は、地中海で任務を遂行した後にノヴォロシースクへ戻ってきた。
ロシア連邦国防省が伝えたように、海軍基地の埠頭では曳船の歓迎式典が開催され、この時に乗組員は軍当局から表彰を受け、感謝の意を表明された。


地中海ロシア海軍作戦連合部隊の一員としての6ヶ月間の滞在中、SB-742乗組員は2つの国際演習へ参加した:アルジェリア海軍との『合同海軍演習-2021』及びエジプト海軍の艦との『友情の橋-2021』

国防省によると、近い内にSB-742乗組員は、曳船の主要メカニズムの航海後の複合定期作業を行ない、黒海艦隊の戦闘訓練計画に沿った活動の実施を継続する。

プロジェクト22870救助曳船SB-742は、2016年10月27日にアストラハン造船工場(艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』支所)で起工され、2019年5月に進水し、同年12月に就役した。
プロジェクト22870シリーズで、同船はアストラハン造船所にとって6隻目の受注となった。
同プロジェクトのトップ船SB-45は2014年に海軍へ引き渡された。

プロジェクト22870救助曳船ニジニ・ノヴゴロド設計局『ヴィンペル』により開発された。
これらは、遭難した艦船へ援助を与え、人員を救助し、曳航、火災の鎮火、更には被害を受けた艦の浮上を支援し、深度60メートルで複雑な水中作業を行なう為に意図されている。
加えてプロジェクト22870船は、海面から石油製品を回収し、捜索作業の実施が可能である。

プロジェクト22870船の全長は57メートル、幅14メートル、排水量1200トン、速力14ノット。



プロジェクト22870救助曳船の6番船SB-742は、『アストラハン造船工場』で2016年10月27日に起工され、2019年5月22日に進水しました。
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2019年秋に内陸水路経由で黒海へ移動し、10月28日にノヴォロシースクへ到着しました。
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2019年12月20日にロシア海軍へ就役し、ノヴォロシースクに駐留する黒海艦隊第314緊急救助船支隊へ編入されました。
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2021年に地中海へ進出し、11月にはフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ及び哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」と合流し、アルジェリア海軍との合同演習へ参加する為にアルジェリアへ向かいました。

3隻は11月13日にアルジェ港へ到着しました。


合同演習は11月16日~17日に実施されました。
[ロシア海軍黒海艦隊とアルジェリア海軍は地中海西部で合同演習を行なった]

その後、3隻はエジプト海軍との合同演習『友情の橋-2021』へ参加する為、エジプトへ向かいました。

12月3日にエジプトアレクサンドリア港へ到着し、4日と5日は基地フェーズとして港内に停泊したロシア海軍エジプト海軍の艦の通信訓練、海上行動の最終打ち合わせなどが行なわれました。
[ロシア海軍とエジプト海軍の合同演習『友情の橋-2021』はエジプト沖で2021年12月3日~10日に実施される]

そして12月6日に実際に海上で各種訓練を行なう海上フェーズが行なわれ、合同演習は12月10日に終了しました。
[ロシア海軍とエジプト海軍の合同演習『友情の橋-2021』が地中海で始まった]

SB-742は12月18日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入りました。
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12月21日にノヴォロシースクへ帰投しました。
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