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ロシア海軍バルト艦隊は2022年に10回以上の遠距離航海を行なう

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『タス通信』より
2021年12月21日22時時16分配信
【バルト艦隊の艦は2022年に10回以上の遠距離航海を行なう】
モスクワ、12月21日/タス通信

バルト艦隊の艦は、2022年に10回以上の遠距離航海を行なう。
火曜日に艦隊司令官ヴィクトール・リーナ中将は述べた。
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「新たな訓練年度においてバルト艦隊には、地中海、大西洋、インド洋海域への艦船の10回以上の遠距離航海と、更にはバルト艦隊の水上艦船の計画戦闘訓練活動及び国際演習への参加を含む大規模な任務が待っています」
彼はロシア国防省合同会議の結果について報道機関へ伝えた。

彼によると、バルト艦隊の努力は、ロシア海軍の利益の保障へと指向されている。
バルト艦隊船員は、海軍の為に建造或いは修理される艦の試験を支援する国家任務の遂行を続ける。

2021年の結果として、バルト艦隊の軍人は戦闘演習計画を100パーセント遂行した。
艦隊水上部隊の航海は、年初め以来、約3000昼夜に及んだ。
総計して艦と支援船は約20万海里を航行した。
打撃、掃海、揚陸艦の戦術グループの訓練が行なわれた。
何隻かのバルト艦隊の艦は、遠海ゾーンで指示された任務を成功に果たした。

艦隊の艦の乗組員は、2021年にミサイル、砲、魚雷射撃、機雷敷設、深海爆撃、対機雷訓練を含む430回の戦闘訓練を行なった。
艦の乗組員は120以上の錬成任務へ合格し、艦連合部隊戦術グループは、様々な水準の30以上の戦術演習を実施した。
高位の指揮官の指導下での艦連合部隊本部の訓練の際、5回の指揮参謀演習と9回のテスト戦術演習、更にはバルチースク海軍基地レニングラード海軍基地の艦の泊地での2回の集合訓練が実施された。

2021年の結果として、海上航空隊の総飛行時間は6500時間を超え、昨年の数字を大幅に上回った。
戦闘訓練活動の枠組みで、8回の飛行戦術演習が飛行隊と航空連隊で実施された。
全ての飛行戦術演習は「良」と評価された。



2021年1月1日の時点で、バルト艦隊の4隻の艦船が地中海に滞在していました。
[ロシア海軍バルト艦隊の4隻の艦船は地中海で2021年の新年を迎える]

工作船PM-82は2021年12月下旬に地中海東部へ進出し、2021年4月頃まで滞在していました。
[バルト艦隊の工作船PM-82は地中海東部でロシア海軍艦船のメンテナンスに従事する]

コルベット「ボイキー」大型揚陸艦「ミンスク」は、2021年2月中旬にバルチースクを出航して北海で行動し、3月下旬にはグレートブリテン島周辺海域へ進出し、4月初頭に帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦3隻とコルベット"ボイキー"はラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過して大西洋へ出た]
[英本土付近へ進出したロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と大型揚陸艦ミンスクはバルチースクへ帰投した]

コルベット「ストイーキー」支援船2隻は、2020年12月中旬にバルチースクを出航し、地中海・インド洋への遠距離航海を行ない、2021年4月末に帰投しました。
この間、2021年2月中旬にはアラビア海イラン海軍との合同演習を行ないました。
[ストイーキーの地中海・インド洋遠征(2020年12月-2021年4月)]

大型揚陸艦「カリーニングラード」「コロリョーフ」は、2021年3月下旬から大西洋、地中海、黒海への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍の5隻の大型揚陸艦が地中海東部に居る]
[ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦カリーニングラードとコロリョーフは黒海へ入った]
2隻の揚陸艦は4月17日にはボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、その後暫く同海域に留まっていましたが、7月11日に2隻揃ってボスポラス海峡を南下して地中海へ入り、その後、バルチースクへ帰投しました。

セヴァストーポリに停泊する「カリーニングラード」(102)と「コロリョーフ」(130)
(2021年5月1日)
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2021年7月11日にボスポラス海峡を南下する「カリーニングラード」(102)と「コロリョーフ」(130)
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小型ロケット艦「ソヴィェツク」は、2021年8月に白海へ進出して有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ソヴィェツクは白海から巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


2022年には、バルト艦隊の艦船は10回以上の遠距離航海~この場合は、バルト海以外の海域への航海~を行ないます。

ロシア海軍の新型艦船はバルト海沿岸の造船所(カリーニングラードサンクトペテルブルク)でも多数建造されており、他に修理中の艦船も有りますが、これらの艦船がバルト海で洋上試験を行なう際の各種支援も、バルト艦隊の主要任務の1つです。


なお、2016年9月17日からバルト艦隊司令官を務めていたアレクサンドル・ノサトフ大将は、2021年10月5日付でロシア海軍総参謀長兼第1副総司令官に任命されました。
後任のバルト艦隊司令官には、それまでロシア連邦軍参謀本部次長だったヴィクトール・リーナ中将(1968年7月19日生まれ、現在53歳)が任命されました。
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月14日9時24分配信
【アドミラルティで新たな海軍総参謀長が紹介された】
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