ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦オスリャービャとアドミラル・ネヴェリスコイはオホーツク海で機雷掃討訓練を行なった
- カテゴリ:ロシア太平洋艦隊(2021年-)


『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2021年12月23日3時35分配信
【太平洋艦隊の艦はオホーツク海で砲射撃を伴う演習を実施した】
ウラジオストク、12月23日、インテルファクス-極東
太平洋艦隊の大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」と「オスリャービャ」は、オホーツク海エリアで砲射撃と対空及び対破壊工作防衛訓練を実施した。
太平洋艦隊広報サービスは発表した。

「演習中、乗組員は、海上浮遊機雷の模型への57mm砲装置AK-725からの砲射撃実施を伴う対機雷任務へ取り組みました」
声明では、こう述べられた。
仮想「敵」の空爆を撃退する為、艦の携帯高射ミサイル複合体「ストレラ-2」班は、実際にミサイル発射を行なう事無く空中攻撃の撃退訓練を実施した。
演習は、戦闘訓練計画の枠組みで行なわれた。
更に大型揚陸艦は、無防備の泊地へ停泊する艦の安全を保障する演習を行ない、実際の対破壊工作擲弾射撃を実施した。
プロジェクト775大型揚陸艦の第2グループの2番艦(775シリーズ通算14番艦)BDK-101はポーランドのグダニスク造船所で建造され、1981年12月19日にソ連海軍へ納入されました。
その後、太平洋艦隊へ配備されました。
1985~1986年にはインド洋で戦闘勤務に就きました。
1986年にはイエメンのアデン港からのソ連民間人の避難作戦へ参加しました。
1990~1991年には再びインド洋で戦闘勤務に就きました。
1994年6月9日/6月10日のBDK-101


1996年、1997年、1999年にはカムチャツカ半島への貨物輸送を行ないました。
2006年1月24日に「オスリャービャ」と命名されました。
2015年からウラジオストクの『ダーリザヴォード』で近代化改装が行なわれ、2017年3月初頭までに完了しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦オスリャービャの近代化改装は完了した]
2017年7月5日には宗谷海峡を西進しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水上艦16隻はラ・ペルーズ海峡を通過して日本海へ入った]
「オスリャービャ」は、2017年7月5日にサハリンのコルサコフ港へ寄港しています。
2017年12月20日に母港フォキノへ帰港する「オスリャービャ」
2018年3月初頭、「オスリャービャ」は日本海で砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦オスリャービャは日本海で砲撃訓練を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦のナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは日本海で戦闘演習を行なった]
2018年3月下旬にピョートル大帝湾で実施された太平洋艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船はピョートル大帝湾で演習を行なった]
2018年4月下旬の太平洋艦隊の演習にも参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは日本海で艦対空ミサイル"フォルト"を発射した]
2018年7月5日にウラジオストク近郊で座礁しました。

2019年3月14日、「オスリャービャ」は久しぶりに出航し、各種砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦オスリャービャは日本海で砲撃訓練を行なった]
2019年4月29日~5月4日に黄海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2019』(2019年5月)]
2020年6月上旬から11月中旬までチュクチ半島(ベーリング海)へ派遣され、演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦4隻は5ヶ月間の航海を終えてウラジオストクへ帰投した]
2021年4月初頭にカムチャツカ半島へ派遣され、揚陸演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊はカムチャツカで上陸演習を行なった]
2021年6月初頭には沿海地方で戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦オスリャービャとペレスヴェートは日本海沿岸で戦闘訓練を行なった]
2021年6月中旬にはナヒーモフ海軍学校ウラジオストク分校の生徒を乗せて海上実習を行ないました。
[ナヒーモフ海軍学校ウラジオストク分校の生徒はロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦オスリャービャで海上実習を行なう]
2021年11月28日に宗谷海峡を東進してオホーツク海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2021年11月30日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
「オスリャービャ」は超音速地対艦「バスチオン」をクリル諸島中部のマトゥア島へ輸送していたようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)へ超音速地対艦ミサイル"バスチオン"を配備した]
プロジェクト775大型揚陸艦の第2グループの4番艦(775シリーズ通算16番艦)BDK-98はポーランドのグダニスク造船所で建造され、1982年9月28日にソ連海軍へ納入されました。
1983年7月1日にバルチースクを出航し、1984年1月31日にウラジオストクへ到着し、太平洋艦隊へ配備されました。
この間、イエメン、エチオピア、モザンビーク、セーシェル諸島、ベトナム(カムラン)を訪問しました。
1989年10月4日から11月9日までインド洋で行動し、イエメンとエチオピアを訪れました。
1990年1月から7月までエチオピアへ派遣されました。
2004年に上陸演習を行なうBDK-98


2007年7月初頭にアメリカ海軍の駆逐艦「カーチス・ウィルバー」がウラジオストクを訪問した際のホストシップを務めました。

2011年7月24日付で「アドミラル・ネヴェリスコイ」と命名されました。
2012年8月下旬~9月上旬には『追憶の航海』(第2次大戦に従軍した退役将兵を乗せ、サハリンやクリル諸島を巡る)へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊艦船は「追憶の航海」を行なう]
2013年3月から12月まで地中海への遠距離航海を行ないました。
[ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2013年3月~12月)]
2014年5月下旬には東シナ海で実施されたロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]
帰港後、ウラジオストクの艦船修理工場で修理が行なわれ、2015年2月に復帰しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイは2015年2月に修理を終えて復帰する]
2015年7月下旬にはハバロフスク地方のワニノ港とサハリン島のホルムスク港の間の貨客輸送任務に従事しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイはワニノ-ホルムスク間の貨客輸送を終えた]
2015年9月2日にサハリン南部のコルサコフ港で行なわれた第2次世界大戦終結70周年記念観艦式へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はサハリン南部で第2次世界大戦終結70周年記念観艦式を挙行する]
2016年5月~6月にクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の調査へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の調査を全て完了した]
2018年9月にはロシア連邦軍の戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の揚陸艦部隊は演習『ヴォストーク-2018』へ参加する]
2020年6月上旬から11月中旬までチュクチ半島(ベーリング海)へ派遣され、演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦4隻は5ヶ月間の航海を終えてウラジオストクへ帰投した]
2021年4月初頭にカムチャツカ半島へ派遣され、揚陸演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊はカムチャツカで上陸演習を行なった]
2021年6月中旬にもカムチャツカ半島で揚陸演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイとペレスヴェートはカムチャツカ沿岸で装甲兵員輸送車BTR-82Aの積載訓練を実施した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイとペレスヴェートはカムチャツカ沿岸で海軍歩兵部隊の上陸訓練を実施した]
2021年11月初頭にオホーツク海へ入り、砲撃訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2021年11月2日12時45分配信
【太平洋艦隊の大型揚陸艦はオホーツク海で砲射撃を実施した】
2021年12月下旬、2隻の揚陸艦はオホーツク海で機雷掃討、対空防衛、対水中破壊工作防衛の戦闘訓練を行ないました。
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