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今後のロシア海軍向けの新型フリゲートとコルベットの発注の一部はサンクトペテルブルクの『北方造船所』以外の造船所へ分配されるかもしれない

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『タス通信』より
2021年12月23日13時3分配信
【情報筋:「プロヴォールヌイ」の火災の後、艦の建造発注は分配される】
モスクワ、12月23日/タス通信

12月17日にサンクトペテルブルク『北方造船所』で発生したコルベット「プロヴォールヌイ」の火災の後、フリゲート及びコルベットの建造発注の一部は、沿バルト造船工場『ヤンターリ』『アムール造船工場』へ転送されるかもしれない。
『タス通信』軍当局に近い情報提供者より伝えられた。

「リスクを分散させる為、現在、2023年に2隻のフリゲート或いはコルベットの建造発注の一部を、必要な生産力を有し、2022年末には造船台を入れ換えるカリーニングラードの『ヤンターリ』へ移転する問題が検討されています」
対談者は話した。

彼は、コルベット1隻の発注は、来年5月にプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」を引き渡す公開株式会社『アムール造船工場』(コムソモリスク・ナ・アムーレ)へ転送できる事を指摘した。
ここでは、プロジェクト20380コルベット「グローズヌイ」「ブラーヴイ」、そして更にプロジェクト20385コルベット「ブーイヌイ」が建造されている。

対談者は、『北方造船所』で約8年に渡って建造中であり、来年末に太平洋艦隊へ引き渡さなければならなかったコルベット「プロヴォールヌイ」の火災の後、発注を分配する必要性が生じたと説明した。
彼によると、プロジェクト20385及び20386コルベット海軍における需要は、おおよそ18隻になる。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

サンクトペテルブルク『北方造船所』において建造中のコルベット「プロヴォールヌイ」で発生した火災で、船体は損傷を受けず、艦の上部構造物は撤去される事になる。
新たな上部構造物を建設する為の交渉が進められている。

「プロヴォールヌイ」は、海軍プロジェクト20385コルベットシリーズの第2の誘導ミサイル兵器コルベットである。
コルベット海軍への引き渡しは2022年末に計画されていた。
現在、『北方造船所』では更にコルベット「「グレミャーシチー」を完成させている。
コルベットの主要兵装は、ミサイル複合体「カリブル」高射ミサイル複合体「リドゥート」である。
工場『北方造船所』は、軍事及び民間造船に従事しており、『統合造船業営団』へ加入している。



現在、サンクトペテルブルク『北方造船所』では、ロシア海軍向けの6隻のフリゲートと4隻のコルベットが建造中です。

[プロジェクト22350フリゲート]
「アドミラル・ゴロフコ」:2012年2月1日起工/2020年5月22日進水/2022年就役予定
「アドミラル・イサコフ」:2013年11月14日起工/2023年就役予定
「アドミラル・アメリコ」:2019年4月23日起工/2024年就役予定
「アドミラル・チチャーゴフ」:2019年4月23日起工/2025年就役予定
「アドミラル・ユマシェフ」:2020年7月20日起工/2025年就役予定
「アドミラル・スピリドノフ」:2020年7月20日起工/2026年就役予定

[プロジェクト20385コルベット]
「プロヴォールヌイ」:2013年7月25日起工/就役日未定

[プロジェクト20380コルベット]
「メルクーリイ」:2015年2月20日起工/2020年3月12日/2022年就役予定
「ストローギー」:2015年2月20日起工/2023年以降就役予定

[プロジェクト20386コルベット]
「ジェルズキー」:2016年10月28日起工/2022年以降就役予定

2021年12月17日、建造中の「プロヴォールヌイ」で火災が発生し、多層複合材料製の上部構造物が完全に焼失してしまいました。
船体には目立った損傷は無く、今後は上部構造物を新たに作り直して建造は再開されます。
[2021年12月17日の火災事故により損傷したロシア海軍の最新コルベット"プロヴォールヌイ"は上部構造物を作り直して建造を再開する]


しかし今回の火災により、ロシア海軍向けに建造される新世代水上戦闘艦(フリゲートコルベット)の大半が『北方造船所』に集中している事が問題視されるようになりました。

そこで、万が一の場合のリスクの分散を考慮し、今後新たに建造するフリゲートコルベットの発注を、『北方造船所』以外の造船所にも分配する事が検討されています。

候補に挙がっているのは、カリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』です。
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『ヤンターリ』では、現在、ロシア海軍向けに建造中の戦闘艦は、2019年4月23日に起工されたプロジェクト11711大型揚陸艦「ウラジーミル・アンドレーエフ」「ワシーリー・トルシン」の2隻くらいのものであり、この他に元々はロシア海軍向けだったが、その後インドへ売却されたプロジェクト11356フリゲート2隻が建造中です。

この他、ロシア極東コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』にもコルベット1隻の発注が検討されています。
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『アムール造船工場』太平洋艦隊向けのコルベットを建造しており、現在はプロジェクト20380コルベット2隻、プロジェクト20385コルベット1隻が建造中です。

2020年12月15日に締結された契約に基づき、今後更にプロジェクト20385コルベット3隻が同工場で建造されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の4隻のプロジェクト20385コルベットと2隻のプロジェクト20380コルベットの建造契約が締結された]


今回の記事によると、2023年には新たなフリゲート2隻とコルベット2隻の起工が計画されているようですが、具体的に、どのタイプを建造するのかは明らかにされていません。

しかし、以前の情報によると、プロジェクト22350Mフリゲートの1番艦は2023年に起工されます。
[ロシア海軍の将来フリゲート(プロジェクト22350M「超ゴルシコフ」型)の1番艦は2023年に起工される]

更に、今回の記事の「匿名希望の情報提供者」は、今の所1番艦しか起工されていないプロジェクト20386コルベットにも言及しています。

7000トン級のプロジェクト22350Mフリゲートは、ソヴィエト連邦時代にほぼ同サイズのプロジェクト1155大型対潜艦を建造した『ヤンターリ』でも建造は可能ですし、プロジェクト20386コルベット『アムール造船工場』(以前には1万トン級の原子力潜水艦を建造していた)で建造する事も充分に可能でしょう。
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