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ロシア海軍黒海艦隊の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフと多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは地中海へ入った

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『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2021年12月25日10時51分配信
【2隻の新たな艦が黒海艦隊を強化する為にバルト海から移動を行なっている】
モスクワ、12月25日、インテルファクス

バルト海から黒海艦隊への移動を行なっている2隻の新たなロシア艦地中海へ入った。
土曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフと後方支援船フセヴォロド・ボブロフで構成される黒海艦隊艦船支隊は、ジブラルタル海峡の通行を行ない、地中海エリアへ入りました」
声明では、こう述べられた。

軍によると、艦はバルト艦隊から黒海艦隊への計画艦隊間移動を行なっている。

「乗組員にとって、これは初めての艦隊間移動であり、その中で彼等には5000海里以上の航海と一連の艦上演習の実施が待ち受けています」
黒海艦隊
は伝えた。

対機雷防衛艦「ゲオルギー・クルバトフ」後方支援船「フセヴォロド・ボブロフ」は、2021年8月にロシア連邦海軍へ受け入れられた。

地中海には、ロシア戦隊が常時行動している。
それは、約15隻の艦と支援船で構成される。

ロシア黒海艦隊は、近年、長距離有翼ミサイル「カリブル」(コンツェルン『アルマーズ-アンテイ』)を装備する6隻のディーゼルエレクトリック潜水艦、一連のフリゲート小型ロケット艦を受け入れている。

最近、黒海艦隊へ修理後の旗艦ロケット巡洋艦「モスクワ」が復帰した。

ロシア連邦海軍総参謀長ヴィクトール・クラフチェンコ予備役大将は、ロシア黒海艦隊は毎年5~6隻の現代的な艦を受け入れていると以前に『インテルファクス』へ話した。
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「黒海における戦闘艦の数ではトルコが優勢であり、ロシアの質とトルコ(の数)は、おおよそ肩を並べております」
提督は話した。



プロジェクト12700「アレクサンドリト」対機雷防衛艦の2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2015年4月24日に起工されました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフは起工された]


起工から1年以上経った2016年5月下旬までにガラス繊維強化プラスチックの船体の形成は完了しました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフの船体が形成される]

その後、艦内へ各種機器を設置する為、船体周辺に足場が組まれましたが、2016年6月7日夜に火災が発生しました。

[ロシア海軍の為に建造中の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフで火災が発生した]

この火災により焼けた「ゲオルギー・クルバトフ」ガラス繊維強化プラスチック製船体を修復する為、同艦の進水は延期される事になりました。

「ゲオルギー・クルバトフ」の船体の修復は2020年6月に完了し、7月15日には造船台から出ました。
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフは2020年6月に進水する]
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフは2020年9月に進水する]

2020年9月30日、「ゲオルギー・クルバトフ」はようやく進水しました。

[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフはサンクトペテルブルクで進水した]

進水後は造船所の岸壁で艤装工事が進められ、2021年6月1日からバルト海で洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフは洋上試験を開始した]



洋上試験完了後、2021年8月20日にバルト艦隊基地バルチースク聖アンドレイ旗(ロシア海軍旗)初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。
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[新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフはロシア海軍へ就役した]


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プロジェクト23120多機能後方支援船の2番船MB-75は、2013年12月19日にサンクトペテルブルク『北方造船所』で起工されました。
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2015年2月5日に「フセヴォロド・ボブロフ」と改名されました。

2016年11月14日に進水しました。
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その後、岸壁で艤装作業が進められました。
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「フセヴォロド・ボブロフ」の洋上試験は、2020年12月初頭にバルト海で開始される予定でしたが、延期されました。
[ロシア海軍の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは洋上試験の準備を進めている]

2021年3月20日、「フセヴォロド・ボブロフ」は洋上試験の最初の段階となる工場航行試験を開始する為にサンクトペテルブルクから出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは洋上試験を開始した]

3月31日に補給の為、一旦クロンシュタットへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフはフィンランド湾で洋上試験の第1段階を終えた]

補給を終えた「フセヴォロド・ボブロフ」は4月4日に工場航行試験を再開し、同等の排水量(つまり9500トン前後)の船の曳航試験を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフはフィンランド湾で洋上試験を再開した]

4月中旬に洋上試験を一旦終え、船体外部の点検の為にサンクトペテルブルク『北方造船所』へ戻りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは船体の点検の為にサンクトペテルブルクへ戻った]

5月17日にサンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験を再開しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは洋上試験を再開した]

その後、工場航行試験が完了し、最終洋上試験となる国家試験が始まりました。

国家試験は8月2日までに完了しました。
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[最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは2021年8月中旬にロシア海軍へ就役する]

8月6日には国家試験の受領証書への署名が行なわれました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年8月6日17時31分配信
【後方支援船「フセヴォロド・ボブロフ」は海軍へ納入された】

2021年8月21日、クロンシュタット港ロシア海軍旗(聖アンドレイ旗)初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。

[最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフはロシア海軍へ就役した]


この2隻は就役後もバルト海に留まっていましたが、2021年12月に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ回航される事になりました。
[ロシア海軍の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは黒海艦隊基地セヴァストーポリへ向かう]

2隻の艦船は12月中旬にバルチースクを出航し、北海、英仏海峡、ビスケー湾を通過し、12月25日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
今後、2隻はセヴァストーポリへ向かいます。

プロジェクト23120多機能後方支援船が黒海艦隊へ配備されるのは今回が初めてになりますが、プロジェクト12700「アレクサンドリト」対機雷防衛艦は、これまでに2隻~「イワン・アントノフ」(460)と「ウラジーミル・イェメリヤノフ」(466)が配備されています。
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