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ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・チャバネンコの近代化改装は2023年末に完了する


テレビ局『ズヴェズダー』より
2021年12月24日11時36分配信
【北極の条件下で:ムルマンスクにおける大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」の近代化はどう行なわれているのか?】

大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」は新たな高精度兵器を受け取り、フリゲートとなる。
北方艦隊の主要打撃ユニットの1つは、大規模なドック修理を完了する。
2年後には、それは北極グループのポテンシャルを遥かに強化する~エレーナ・シヴォネンは更新される艦を訪れた。

極夜には、額の電灯が工場労働者の助力を行なう。
これは、何処を繕う必要が有るのかを確認できる唯一のものである。
最後の仕上げの1つは、キングストンボックスの組み立てである。
これは、海水を受け入れる為の特殊装置である。
残りの船体は100パーセント準備が整っている。

「事実上の新調です。
艦の船体の状態は良好であり、より良くなります。
船体で問題の有った全ての要因は修復いたしました」
艦船修理工場『ネルパ』
の技師アレクサンドル・ネステロフはコメントした。

検討する問題の要因の中には、船体の変形が有った。
通常、それは海上で3年経てば発生する。
艦は、常時の係留と曳航により、その以前の光沢を失い、へこみを得る。
例え目には見えなくても、船体の壁の厚さを測定すれば、厚さの寸法は明白である。

「海水は最も分かりやすく艦の船体を侵食し、何処かに物理的な機械的変形が有り、何処かがへこみます。
これらは全て洗い出され、修復しております」
ミハイル・ヴァレヴァヒン
職長は指摘した。

修理される大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」は更新される。
それは1999年から海軍の戦闘編制に在る。
それは北の海上境界線を保護し、アデン湾で勤務に就き、カリブ海を訪れ、数千海里を走破した。
2014年に艦の修理が始まったが、完全なる近代化が決定された。
「更新された」兵器が追加され、その後、大型対潜艦からフリゲートへ再分類される。

「修理の後、艦が新しくなるのは無論の事、乗組員は遥かに居心地が良くなり、新しい材料部分は常に事故なく運用されます。
要員は、それを大事に扱うのみならず、それを維持できます」
大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」
艦長アンドレイ・マリシェフは話した。

ドック修理は大規模な近代化の段階の1つでしかない。
しかし、これは、その重要性を減ずるものでは無い。
このようにして艦は出て行く。
同じ舷側番号650で、今日も更新されていく。

艦での作業は2交代で組織され、塗装作業は3交代モードで行なわれた。
これは、順番に船体の水上と水中部分を行なわなければならず、それは4000平方メートル以上の巨大な量であった。

そして巨大な量の材料~9トンにもなる塗料は、温度モードを遵守し、船体底部の4層と上部の2層に割り当てられた。
これは、極北の冬という条件下では全く容易では無かった。

「使用温度がマイナス10度までならば、マイナス15度では、もはやそれを使う事は割り当てる事は出来ません。
全ての塗料は2成分であり、全てエポキシ樹脂が基になっておりますので、温度に合わせる事は望ましくありません」

塗装-被覆主任オリガ・スポグレワは話した。

進水後、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」は、近代化を完了する為、次の艦船修理工場へ自力で行く。
計画では、艦は2年後に復帰し、北方艦隊の能力を著しく強化しなければならない。



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プロジェクト11551大型対潜艦の1番艦「アドミラル・チャバネンコ」は、1989年2月28日にカリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』で起工され、1992年12月14日に進水し、1995年から洋上試験を開始しました。
1999年1月28日にロシア海軍へ引き渡され、その後、北方艦隊へ編入されました。
[ウダロイII型駆逐艦「アドミラル・チャバネンコ」]

2007年6月末にアメリカノーフォークを訪問しました。
[アドミラル・チャバネンコ in ノーフォーク(2007年6月)]

2007年12月~2008年2月の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征へ同行しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第2次地中海遠征(2007年12月-2008年2月)]

2008年9月から重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共にカリブ海への遠距離航海を行ない、ベネズエラキューバを訪問しました。
[ロシア艦隊の大西洋・カリブ海遠征]

2008年12月5日にはパナマ運河を通過しました。
[大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、パナマへ]
[パナマ運河を通過する大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」(2008年12月5日~6日)]

カリブ海へ行った後に「ピョートル・ヴェリキー」と別れ、2009年1月中旬に沿バルト造船工場『ヤンターリ』へ戻って短期間のオーバーホールを行なった後、地中海へ向かい、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」と合流し、2009年3月初頭に帰投しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第3次地中海遠征(2008年12月~2009年3月)]

2009年11月から2010年4月までアデン湾で海賊対処任務に従事しました。
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[ロシア海軍第5次ソマリア遠征]

2011年12月~2012年2月の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征へ同行しました。
[空母クズネツォフ第4次地中海遠征]

2012年7月には、地中海への遠距離航海へ向かった北方艦隊大型揚陸艦3隻を北大西洋までエスコートしました。
[大型対潜艦アドミラル・チャバネンコは北東大西洋で訓練を行なう]

2012年9月の北方艦隊北極圏遠征へ参加しました。
[ロシア北方艦隊北極圏演習(2012年9月)]

2014年4月にムルマンスク『第35艦船修理工場』へ回航され、オーバーホールと近代化改装が始まりました。
[ロシア海軍の大型対潜艦アドミラル・チャバネンコは2015年からオーバーホールを始める]
[ロシア海軍の大型対潜艦アドミラル・チャバネンコはオーバーホールの第1段階を終えた]

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しかし、『第35艦船修理工場』重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装も行なっており、こちらの方が優先されている為か、「アドミラル・チャバネンコ」の工事は後回しにされました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]
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2021年7月以降、「アドミラル・チャバネンコ」スネシュノゴルスク艦船修理工場『ネルパ』へ回航され、ここで工事を続行する事になりました。
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「アドミラル・チャバネンコ」は近代化改装により有翼ミサイル「カリブル」の垂直発射機などを装備します。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・チャバネンコは近代化改装により巡航ミサイル"カリブル"を装備する]

現在の所、「アドミラル・チャバネンコ」の近代化改装の完了は2023年末頃に予定されています。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・チャバネンコの近代化改装は2023年までに完了する]
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