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ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはセーシェル諸島へ向かった


『タス通信』より
2021年12月29日11時4分配信
【ウラジオストクから太平洋艦隊艦船支隊が遠距離航海へ出発した】
ウラジオストク、12月29日/タス通信

太平洋艦隊艦船支隊は遠距離大洋航海任務を遂行する為にウラジオストクから出航した。
この間に艦船はセーシェル諸島共和国を訪問する。

「旗艦のナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、大型対潜艦アドミラル・トリブツ、大型海洋給油船ボリス・ブトマで構成される太平洋艦隊艦船支隊は、遠距離大洋航海任務を遂行する為にウラジオストクから出航しました」
広報サービスは伝えた。

航海中に艦は、セーシェル諸島を含む一連の外国港へ訪問の為に寄港する。
寄港は、装甲甲板巡洋艦「ワリャーグ」セーシェル諸島ヴィクトリア港訪問105周年に合わせられる。
航海中に国際演習を含め、支隊を構成する戦闘艦は様々な海域での演習の実施を計画している事を広報サービスは明らかにした。



ロシア太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(1990年1月7日就役)は、2021年11月下旬からウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』でオーバーホールを開始し、12月中旬までに完了しました。
[ウラジオストクでロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグのオーバーホールが始まった]

大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(1986年2月15日就役/2016年7月再就役)は、2021年4月末から6月下旬まで東南アジアへの遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツは東南アジアへの遠距離航海からウラジオストクへ帰投した]

大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」(1978年10月30日就役)は、2021年6月に太平洋中央部で実施された太平洋艦隊の大規模演習へ参加しました。
[太平洋中央部(ハワイ諸島海域)の演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の支援船はウラジオストクへ帰投した]


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2021年12月29日、この3隻はセーシェル諸島への遠距離航海へ出発しました。
艦船支隊の指揮官は、以前に黒海艦隊所属のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(2016年3月11日就役)の2代目艦長(2016年2月~2018年8月)を務め、今は太平洋艦隊第36水上艦師団参謀長アナトーリー・ヴェリチコ1等海佐です。
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今回の遠距離航海は、ロシア帝国時代の装甲巡洋艦「ワリャーグ」セーシェル諸島訪問105周年を記念して行なわれます。
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『ロシア連邦外務省公式サイト』より
2021年12月24日19時29分配信
【セーシェル首都ヴィクトリアで巡洋艦「ワリャーグ」寄港105周年記念行事が行なわれた】

ロシア・日本戦争中の1904年2月に仁川沖日本海軍と交戦した後に自沈し、その後日本に鹵獲された「ワリャーグ」は、日本海軍練習巡洋艦「宗谷」として海軍兵学校の卒業生の遠洋航海などに従事していましたが(例えば井上成美、小澤治三郎、草鹿仁一、大河内伝七などの海兵37期生は卒業後に「宗谷」で遠洋航海を行ない、この時に鈴木貫太郎が艦長を務め、高野五十六古賀峯一も指導官として乗っていた)、第1次世界大戦が始まると、「宗谷」を始めとする鹵獲艦はロシアへ買い戻され、1916年4月5日にはウラジオストクへ回航されました。
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「ワリャーグ」北氷洋小艦隊(北方艦隊の前身)へ編入され、ムルマンスクへ向かいました。
その途中でセーシェル諸島ヴィクトリア港へ寄港しました。
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