ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは就役40周年を迎えた

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2022年1月10日20時0分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」乗組員は艦への海軍旗掲揚記念日を祝った】
本日(1月10日)、北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、初めて海軍旗が掲揚された日から40周年を迎えた。
海軍旗及び艦首旗と共にトップマスト旗と祝賀ヴァージョンの満艦飾が掲揚された。
会合は艦のヘリコプター発着場で開催され、艦隊司令部、大型対潜艦の乗組員、海軍の退役将兵が参加した。
行事の最中、艦の乗組員への激励と顕著な功績の有る軍人への表彰の指示書が読み上げられた。
2021年に大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」乗組員はクロンシュタットの主要海軍パレードへ参加し、その完了後、大西洋での北方艦隊の軍部隊管理の指揮参謀訓練中に実地行動の各々のエピソードへ取り組んだ。
8月18日から9月23日まで北方艦隊将兵は、地中海のロシア海軍常設作戦連合部隊の一員として任務を遂行した。
この間、彼らはアルジェリア、シリア、キプロスを訪問し、更に海上移動中に艦支隊の様々な種類の一連の防衛演習を行ない、仮想敵潜水艦の捜索へ取り組んだ。
10月に北方艦隊将兵は、大西洋のギニア湾のアフリカ沿岸で民間船舶航行の安全を保障した。
彼らは何隻かの民間船を検査し、パナマのコンテナ船「ルチア」の先導の安全を保障し、海賊がウクライナ、ロシア、ルーマニアの市民から成る乗組員を捕える試みを阻止した。
[参照]
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、A.A.ジダーノフ記念レニングラード造船工場で建造され、1982年1月10日に海軍旗が掲揚された。
2010年にサンクトペテルブルクの造船工場『北方造船所』で高度な近代化を完了し、その枠組みで大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は兵装システムと生活保障システムを交換した。
艦の乗組員は、地中海、北大西洋、北極海への長期航海へ何度も参加した。
艦の「誕生日」は、艦が海軍の艦構成へと受け入れられ、乗組員が用途上の任務の遂行を開始した時点から、次の記念日に祝われる。
プロジェクト1155大型対潜艦の2番艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)の『ジダーノフ記念造船工場』(現『北方造船所』)で1977年11月4日に起工、1980年5月16日に進水し、1981年12月26日に受領-引渡証書へ署名され、1982年1月10日に海軍旗初掲揚式典を開催して正式に就役し、北方艦隊へ編入されました。
[ウダロイ級2番艦ヴィツェ-アドミラル・クラコフ]

1990年秋にオーバーホールの為、クロンシュタットへ回航されましたが、資金不足の為、修理作業は殆ど進みませんでした。


2000年にサンクトペテルブルクの『北方造船所』へ回航され、修理と近代化改装が始まりました。



[大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」近況]
2010年1月下旬から航海試験を開始し、同年12月7日に北方艦隊へ復帰しました。
[大型対潜艦「クラコフ海軍中将」、航海試験開始]
2011年8月、攻撃ヘリコプターKa-52の着艦試験を行ないました。
[攻撃ヘリKa-52、大型対潜艦「海軍中将クラコフ」で発着試験(2011年8月31日)]
2012年2月初頭からは乗員が契約軍人(志願兵)のみとなりました。
[北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコフ」乗員は、契約軍人だけで構成される]
2012年5月から7月までアデン湾海賊対処任務に就きました。
(2012年4月6日出港・9月12日帰港)
[大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフはアデン湾海賊対処任務を終えた]
アデン湾から戻る途中、2012年8月17日にポルトガルのリスボン、8月24日にグレートブリテンのポーツマス、8月30日にアイルランドのコークを訪問しました。
2013年5月から9月まで地中海、大西洋、カリブ海への遠距離航海を行ないました。
(2013年5月11日出港、9月28日帰港)
[ロシア北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは長期航海を終えて基地へ戻った]
2014年4月から翌2015年1月まで地中海への遠距離航海を行ないました。
(2014年4月15日出港・2015年1月5日帰港)
[ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ地中海遠征(2014年4月-2015年1月)]
2015年3月から7月末までムルマンスクの第35艦船修理工場でガスタービン機関を含むオーバーホールが行なわれ、8月初頭には修理後の点検の為の洋上試験が実施されました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはオーバーホール後に復帰した]
2015年10月23日から2016年4月4日まで地中海、インド洋への遠距離航海を実施しました。
[ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2015年10月-2016年4月)]
2016年8月30日から10月7日まで北極圏遠征を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は北極圏航海を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]
2016年10月15日には、ロシア海軍機動部隊の一員として地中海東部へ向かいましたが、本隊よりも一足早く12月13日には帰港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはセヴェロモルスク基地へ帰投した]
2017年7月初頭、7月30日にクロンシュタットで行なわれる『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する為にバルト海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバルト海へ向かった]
7月30日には他の北方艦隊所属艦と共にクロンシュタットの観艦式へ参加しました。
[2017年7月30日にクロンシュタットとサンクトペテルブルクで挙行される『ロシア海軍の日』観艦式には約40隻の艦船が参加する]
観艦式が終わった後も母港へは戻らず、大西洋を南下して地中海へ入り、更には紅海、アデン湾へ進出し、2017年9月1日から海賊対処任務に就きました。
[大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」アデン湾遠征(2017年8月-)]
海賊対処任務を終えた「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、10月17日にスエズ運河へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年10月17日11時0分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はスエズ運河へ入った】
10月21日にエジプトのアレクサンドリア港訪問を終えて出航し、地中海へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年10月21日17時42分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はエジプトのアレクサンドリア港への業務寄港を完了し、地中海へ出た】
11月3日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出ました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年11月3日10時16分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出た】
翌11月4日、ポルトガルのリスボン港を訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年11月4日17時15分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はリスボン港へ寄港した】
11月27日、バレンツ海で砲撃演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年11月27日15時0分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はバレンツ海で砲射撃を実施した】
遠距離航海を終えた「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、11月28日にセヴェロモルスク基地へ帰投しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年11月28日14時53分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は遠距離航海を完了した】
帰投から約1ヶ月後の12月26日にはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年12月26日17時18分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はバレンツ海で対潜演習を実施した】
2018年1月23日にはヘリコプターの発着訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年1月23日17時25分配信
【北方艦隊の艦上航空隊は大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の発着場でヘリコプターの着艦へ取り組んだ】
3月21日にはヘリコプターの夜間の発着訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年3月21日18時6分配信
【北方艦隊の艦上ヘリコプター乗員はコラ湾で夜間着艦へ取り組んだ】
2018年3月23日、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、大型対潜艦「セヴェロモルスク」と一緒にバレンツ海へ出航し、対空防衛戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクとヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対空戦闘訓練を行なった]
2018年3月末から4月初頭まで2隻とも北方艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海での演習を終えた]
2018年4月17日にも2隻揃ってバレンツ海へ出航し、対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクとヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なう]
7月19日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はバレンツ海へ出航し、ヘリコプターの発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海でヘリコプターの発着訓練を行なった]
その後、バレンツ海で対空戦闘訓練を行ない、7月23日には対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対潜演習を実施した]
2018年8月8日から10月11日まで北極海への遠距離航海を行ないました。
この間、北極海を横断してベーリング海、更にはオホーツク海まで進出しました。
[ロシア北方艦隊北極圏遠征(2018年8月-10月) ]
2019年7月13日、対潜戦闘訓練を行なう為、北方艦隊基地セヴェロモルスクを抜錨し、バレンツ海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは対潜演習を行なう為にバレンツ海へ出航した]
「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、バレンツ海で対潜戦闘訓練、Su-24前線爆撃機を「敵役」とした対空戦闘訓練、そして機雷掃討訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年7月16日15時58分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はバレンツ海の対潜演習へ参加した】
7月21日には、北方艦隊の原子力潜水艦が「敵役」を務める対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対潜演習を実施した]
2019年8月5日から9月30日まで北極海への遠距離航海を行ないました。
[ロシア北方艦隊第8次北極遠征(2019年8月-9月)]
2019年11月末にはバレンツ海で演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年11月25日16時25分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と大型揚陸艦「コンドポガ」はバレンツ海で連携へ取り組んだ】
2019年12月3日から2020年2月13日まで、大西洋、バルト海、地中海、黒海への遠距離航海を行ないました。
[ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2019年12月-2020年2月)]
帰投後、ムルマンスクの『第35艦船修理工場』でオーバーホールが行なわれました。

2020年5月24日、オーバーホールを完了した「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、修理後の試験も兼ねてバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはオーバーホール後の試験の為にバレンツ海へ出航した]
6月8日、対潜演習を行なう為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対潜演習を行なう]
6月10日にはRBU-6000「ザーパド」対潜ロケットによる潜水艦攻撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で潜水艦攻撃訓練を行なった]
2020年6月13日にセヴェロモルスクを出航し、バルト海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバルト海へ向かった]
しかし、バレンツ海とノルウェー海を通過した「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、北海からバルト海へは入らず、更に南下してラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。

[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは英仏海峡を通過した]
その後、バルト海へ入り、7月26日にクロンシュタットで行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
観艦式が終わった後も母港セヴェロモルスクへの帰路には就かず、そのまま地中海への遠距離航海へ出発しました。
[大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2020年8月-12月)]
2020年12月11日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海遠征を終えて母港セヴェロモルスクへ帰投した]
2021年6月15日にバレンツ海へ出航し、潜水艦への魚雷発射訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で潜水艦への魚雷発射訓練を実施した]
2021年6月中旬にバレンツ海で戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で対空戦闘訓練を実施した]
その後、北方艦隊の最新鋭大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」(2020年12月23日就役)と共にバレンツ海へ出航し、各種訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフは海軍歩兵部隊の乗船訓練を実施し、バレンツ海へ出航した]
2021年6月28日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」を含む北方艦隊艦船部隊は、『ロシア海軍の日』(7月の最終日曜日)にクロンシュタット泊地で行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、セヴェロモルスクを出航し、バルト海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の水上艦はバルト海へ向かった]
7月11日にクロンシュタットへ到着しました。
[2021年7月25日のクロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する北方艦隊の大型水上艦は現地へ到着した]
7月25日の『ロシア海軍の日』にクロンシュタット泊地の観艦式へ参加しました。
観艦式が終わった後、北方艦隊の艦はクロンシュタットを去り、バルト海を出て北東大西洋へ入りました。
8月4日から北方艦隊の指揮-参謀訓練が始まり、クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加し、基地へ戻る途中の北方艦隊の水上艦も北東大西洋で演習へ参加しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加した北方艦隊の水上艦は北東大西洋で演習を開始した]
主要海軍パレード及び指揮-参謀訓練へ参加した北方艦隊の水上艦~ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は、8月11日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[クロンシュタットとサンクトペテルブルクの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加した北方艦隊の水上艦は母港セヴェロモルスクへ帰投した]
しかし、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と支援船(救助曳船「アルタイ」と給油船「アカデミック・パシン」)はセヴェロモルスクへ戻らず、グレートブリテン島北東のマレー湾に投錨停泊しました。

『MarineTraffic.com』より
【アカデミック・パシン】
8月11日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と支援船はマレー湾を去り、遠距離航海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはグレートブリテン島北東沖から去り、遠距離航海へ出発した]
8月12日には、同じく主要海軍パレードへ参加した後にバルト海から出た太平洋艦隊のプロジェクト20385コルベット「グレミャーシチー」(2020年12月29日就役)及び黒海艦隊のプロジェクト12700対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」(2019年12月28日就役)が合流し、8月13日に英仏海峡へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフと太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"と黒海艦隊の対機雷防衛艦ウラジーミル・イェメリヤノフは英仏海峡へ入った]

8月18日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
「グレミャーシチー」と「ウラジーミル・イェメリヤノフ」については触れられていませんが、おそらくは一緒に地中海へ入ったようです。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
8月23日にアルジェリアのアルジェ港を訪問しました。


[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアルジェ港を訪れた]
8月25日にアルジェ港を出港し、地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアルジェ港を去り、地中海東部へ向かった]


その後は地中海東部で行動し、9月中旬にキプロスのリマソール港へ物資補充の為に寄港し、9月16日に出航しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年9月16日8時50分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はキプロスで備蓄を補充した】

更にシリアのタルトゥース港へ寄港した後、地中海を西進し、9月23日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年9月23日15時8分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は大西洋へ入った】
9月25日には大西洋上で潜水艦の捜索訓練を行いました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年9月25日12時45分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は大西洋上で潜水艦の捜索へ取り組んだ】


その後、大西洋中部に位置する島国カーボベルデへ寄港し、10月1日に出航しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年10月1日20時45分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はカーボベルデへの業務寄港を完了した】
「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支隊は大西洋を南下し、10月5日にはアフリカ沖で捜索救助演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年10月5日22時15分配信
【北方艦隊将兵はアフリカ沿岸で救助演習を実施した】
10月6日にギニア湾へ入り、同海域のパトロールを開始しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年10月6日18時45分配信
【北方艦隊将兵はギニア湾で船舶航行の安全を保障する】
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年10月11日19時45分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はアフリカ沿岸で船舶航行の安全保障を開始した】
10月13日には海賊に乗っ取られた船を解放する訓練を行ないました。
給油船「アカデミック・パシン」が乗っ取られた船を演じました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年10月13日11時30分配信
【北方艦隊将兵はギニア湾で海賊に乗っ取られた船を解放する演習を実施した】


10月19日に赤道ギニアのマラボ港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年10月19日19時55分配信
【北方艦隊艦船支隊はマラボ港~赤道ギニア首都への業務寄港を行なった】
そして10月26日にギニア湾で海賊に乗っ取られたパナマ船籍のコンテナ船を解放しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ、ギニア湾で海賊に乗っ取られたコンテナ船を解放(2021年10月26日)]
11月1日にギニア湾を去りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年11月1日16時45分配信
【北方艦隊艦船支隊はギニア湾での対海賊任務を完了した】
その後、再びカーボベルデへ寄港し、11月8日に出航しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年11月8日22時45分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」率いる北方艦隊艦船支隊はプライア港への業務寄港を完了した】
11月12日には大西洋上で対空戦闘訓練を行いました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年11月12日19時30分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は大西洋で仮想敵の攻撃を撃退した】
11月16日にはビスケー湾を通過しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年11月16日19時30分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は遠距離航海の最終段階へ着手した】
11月17日には英仏海峡(ラ・マンシュ海峡)へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年11月17日23時30分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はラ・マンシュ海峡へ入った】
11月19日に北海へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年11月19日15時45分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」率いる北方艦隊の艦・支援船支隊は北海へ入った】
その後、ノルウェー海へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年11月22日23時10分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は嵐の条件下でノルウェー海の通行を行なった】
ノルウェー海で戦闘訓練を行なった後、11月30日にバレンツ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはノルウェー海での戦闘訓練を終えてバレンツ海へ入った]
翌12月1日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは遠距離航海を終えて母港セヴェロモルスクへ帰投した]
2022年1月10日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は海軍旗初掲揚(就役)40周年を迎えました。
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