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新型対潜ミサイル複合体オトヴェート(91R1対潜ミサイル)はロシア海軍へ制式採用された

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『タス通信』より
2022年1月11日9時33分配信
【情報筋:艦載ミサイル複合体「オトヴェート」はロシア海軍へ軍備採用された】
モスクワ、1月11日/タス通信

最新の艦載対潜ミサイル複合体「オトヴェート」ロシア海軍へ軍備採用された。
『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「対潜複合体オトヴェートはロシア海軍へ軍備採用されました。
今年から、それは海軍の艦へ生産品が供給されます」

彼は話した。

『タス通信』は、この情報について公式に確認していない。

以前に『タス通信』は情報提供者より、複合体の国家試験は成功裏に完了したと伝えられた。
試験は2019年以来、プロジェクト22350フリゲートの最初の生産艦「アドミラル・カサトノフ」で行なわれた。

[複合体「オトヴェート」]
(2021年)12月15日、ロシア軍当局は、太平洋艦隊フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」日本海エリアからミサイル複合体「オトヴェート」の発射を実行し、成功裏に水中目標を撃破したと発表した。

複合体の開発者は、コンツェルンMPO(海洋水中兵器)『ギドロプリボル』(コーポレーション『戦術ミサイル兵器』へ加入)である。
公開情報源によると、「オトヴェート」は、汎用発射装置3S-14(有翼対艦ミサイル「カリブル」「オーニクス」「ツィルコン」の為にも使用される)から撃ち出される対潜ミサイルで構成されている。

ミサイル「オトヴェート」の頭部には、小型自己誘導対潜魚雷が有る。
目標エリアへ到達すると、ミサイルパラシュート魚雷を水中へ投下し、その後は、自身の水中音響ステーション(ソナー)を使用し、自己で敵潜水艦の捜索を続ける。
ミサイル複合体水上艦の為のヴァージョンの最大射撃距離は40キロメートルである。

『タス通信』の情報提供者は、有翼ミサイル複合体の射程を延ばす為の作業が進められていると伝えた~それは少なくとも2倍に出来る。
「オトヴェート」は、重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」を含むロシア連邦海軍の大部分の水上艦が装備する。



現在、ロシア海軍新世代水上戦闘艦の為の新たな対潜兵器として、対潜・対魚雷複合体「パケート-NK」が配備されています。
[ロシア海軍の為の対潜/対魚雷複合体パケート-NKは近代化される]
「パケート-NK」(324mm短魚雷)は、プロジェクト20380/20385コルベットプロジェクト22350フリゲートに装備されており、今後は、近代化改装される重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」、建造が始まったプロジェクト20386コルベッ、将来に建造される原子力駆逐艦「リデル」にも装備されます。

この他、ソ連邦時代に開発された対潜ミサイル「ラストルブ」「ヴォドパード」の後継となる新型対潜ミサイル「オトヴェート」が開発されました。
[ロシア海軍の為の新型対潜ミサイル"オトヴェート"の試験は2020年に完了する]

対潜ミサイル「ラストルブ」


対潜ミサイル「ヴォドパード」


「オトヴェート」は、有翼ミサイル「カリブル」の対潜型91RE1をベースにした対潜ミサイルであり、「カリブル」用の垂直発射機から発射します。
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「オトヴェート」の試験は、2019年からフリゲート「アドミラル・カサトノフ」(2020年7月21日就役)で行なわれました。

「アドミラル・カサトノフ」は、2020年10月28日にバレンツ海新型対潜ミサイルの発射試験を行ないましたが、これが「オトヴェート」の最終試験だったようです。
[ロシア海軍の新型対潜ミサイルの試験がバレンツ海で行なわれた]
[ロシア海軍の新型対潜ミサイル"オトヴェート"の試験は完了した]

2021年12月15日、太平洋艦隊フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」日本海「オトヴェート」(91R1)を発射しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"は日本海で新型対潜ミサイル"オトヴェート"を発射した]

「オトヴェート」(91R1)は、2022年1月初頭にロシア海軍へ軍備採用(制式採用)されました。


現在の所、91R1対潜ミサイルの最大射程は40キロメートル程度ですが、今後は射程距離が2倍、つまり80キロメートル程度に延伸されます。
[ロシア海軍の最新対潜ミサイル複合体オトヴェート(91R1対潜ミサイル)の射程距離は2倍に延伸される]
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