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ロシア海軍黒海艦隊の新世代対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフはセヴァストーポリへ到着した

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『タス通信』より
2022年1月12日16時17分配信
【新たな対機雷防衛艦「ゲオルギー・クルバトフ」はセヴァストーポリへ到着した】
セヴァストーポリ、1月12日/タス通信

昨年8月に黒海艦隊の一員として受け入れられた対機雷防衛艦「ゲオルギー・クルバトフ」セヴァストーポリへ到着し、歓迎式典が開催された。
水曜日に黒海艦隊広報サービスは発表した。

「乗組員はバルト海から黒海艦隊への艦隊間移動を完了し、この間に科は5000海里以上を走破し、等級7の嵐を2回、等級6を1回、等級5を3回乗り越え、これは艦の航海性能と、乗組員のプロ意識の計画外の試験となりました」
声明では、こう述べられた。

セヴァストーポリでの新たな艦の歓迎式典には、クリミア海軍基地司令官フェリクス・メニコフ少将、黒海艦隊水域保護連合部隊の退役将兵、公的機関の代表と聖職者が参加した事が明らかにされた。
「乗組員は、軍楽隊、パンと潮、伝統的な子豚の丸焼きで出迎えられました」
プレスリリースは述べた。

最新対機雷防衛艦「ゲオルギー・クルバトフ」『中部ネヴァ川造船工場』で建造され、2021年8月20日に黒海艦隊の一員として受け入れられた。
これは、黒海艦隊で任務を遂行する第3のプロジェクト12700艦となる。
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艦の船体の製造の為に、複合材料が使用されている。
「ゲオルギー・クルバトフ」の排水量は890トンになり、全長-61メートル、幅10メートル、満載排水量での速力-16.5ノット、乗組員-40名以上。
艦は様々な操舵装置の効率的な複合体を使用している為に高い機動性を有する。
同プロジェクト艦は、乗組員の勤務の快適な条件を作り出す為の新たなアプローチが実現している事をプレスリリースは指摘した。



プロジェクト12700「アレクサンドリト」対機雷防衛艦の2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2015年4月24日に起工されました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフは起工された]


起工から1年以上経った2016年5月下旬までに強化プラスチック製船体の形成は完了しました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフの船体が形成される]

その後、艦内へ各種機器を設置する為、船体周辺に足場が組まれましたが、2016年6月7日夜に火災が発生しました。

[ロシア海軍の為に建造中の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフで火災が発生した]

この火災により焼けた「ゲオルギー・クルバトフ」強化プラスチック製船体を修復する為、同艦の進水は延期される事になりました。

「ゲオルギー・クルバトフ」の船体の修復は2020年6月に完了し、7月15日には造船台から出ました。
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフは2020年6月に進水する]
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフは2020年9月に進水する]

2020年9月30日、「ゲオルギー・クルバトフ」はようやく進水しました。

[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフはサンクトペテルブルクで進水した]

進水後は造船所の岸壁で艤装工事が進められ、2021年6月1日からバルト海で洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフは洋上試験を開始した]



洋上試験完了後、2021年8月20日にバルト艦隊基地バルチースク聖アンドレイ旗(ロシア海軍旗)初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。
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[新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフはロシア海軍へ就役した]

就役後もバルト海に留まっていましたが、2021年12月に多機能後方支援船「フセヴォロド・ボブロフ」(2021年8月21日就役)と共に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ回航される事になりました。

2隻の艦船は12月中旬にバルチースクを出航し、北海、英仏海峡、ビスケー湾を通過し、12月25日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフと多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは地中海へ入った]

2022年1月7日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、1月9日にセヴァストーポリへ到着しました。
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1月12日に歓迎式典が開催されました。

プロジェクト12700「アレクサンドリト」対機雷防衛艦は、これまでに黒海艦隊へ2隻~「イワン・アントノフ」(460、2019年1月26日就役)と「ウラジーミル・イェメリヤノフ」(466、2019年12月28日就役)が配備されており、「ゲオルギー・クルバトフ」は3隻目となります。
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