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ロシア海軍の掃海艦は水中ロボット「マリーン-350」を導入する


『イズベスチヤ』より
2022年1月14日0時0分配信
【機雷の海:海軍の掃海艦へ水中ロボットが現れる】

マリーン」の必要性について、そして昨年夏にフィンランド湾で何をやったのか

ロシア国防省は、水中装置「マリーン-350」海軍掃海艦の軍備とする決定を下した。
それは機雷を捜索し、破壊する為に使用される。
このようなロボットは光学システムの助力を得て深海目標を探知し、その後に特殊爆破弾薬を取り付ける。
機材は昨年夏にフィンランド湾で試験が行なわれ、その助力により大祖国戦争時の多くのドイツ製機雷が破壊された。
このような装置は、海軍基地の防衛と海上交通の信頼性を向上させると専門家は指摘した。

[錆びた機雷]
『イズベスチヤ』
軍当局の情報提供者が話したように、掃海艦遠隔操作水中機雷除去ロボット「マリーン-350」を装備する決定は既に下されている。
新たな装置は、4艦隊全ての対機雷艦が受け取る~北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊
掃海艦の再装備は、昨年夏にバルト艦隊の艦がフィンランド湾への航海を行ない、成功裏に大規模な機雷除去作業が行なわれた後に決定された。

これまでに国防省は、バルト艦隊プロジェクト12700掃海艦(コード名「アレクサンドリト」)「アレクサンドル・オブホフ」プロジェクト1265(コード名「ヤーホント」)掃海艦「レオニード・ソボリョフ」「マーリン-350」の助力を得て、約20個の水中及び海底の磁気機雷を爆破方式で破壊したと発表している。
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これらの弾は、ゴトランド島から離れていない場所で発見された。
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腐食が故に錆びた機雷は、水上へ引き揚げるのが危険な状態に在った。

大祖国戦争中、ドイツフィンランド湾へ複数の超飽和機雷源を設置し、バルト艦隊クロンシュタットレニングラードへ封じ込めた。
ソヴィエト船員は、これらの障害を突破して破壊したが、湾には未だに機雷が有る。

海軍の行動を保障し、民間船舶航行を支援する掃海艦の役割を過小評価してはならない。
現在の軍事政治情勢においては、これらを強化し、近代化する必要が有ると元海軍総参謀長ワレンチン・セリヴァノフ提督は考えている。
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「海軍が新たな掃海艦を受け入れ始めたのは、つい最近です。
このような艦は30年間近く建造されていませんでした」

彼は『イズベスチヤ』へ想い起こさせた。
「機雷戦は、大祖国戦争の経験から示されるように、大規模な軍事行動が始まる前ですら始まる事も有り得ます。
その目的は、艦を基地へ封じ込め、交通を遮断する事です。
掃海艦は、艦隊の展開と貨物船舶航行を保障しなければなりません。
海上での更なる行動の効率性は、その作業に依るでしょう。
バルト海、黒海、更には戦略水中ロケット艦の展開を掃海艦が保障する必要のある太平洋でも、艦隊の安全の保障は特に重要です。
新たな装置を含め、掃海艦の強化は、防衛能力と艦隊の能力を高める重要かつ必要な要因です」


[深海の「マリーン」]
メディアが主張するように、ロシア国防省は45台の遠隔操作無人水中装置「マリーン-350」の購入契約を締結し、約6億400万ルーブルを支払った。

このような装置は、350メートルまでの深度で水中物体及び水中機器を捜索し、その動作を検査する為に必要である。
これは非常にコンパクトな機体である:全長は1メートル弱、水中装置の重量はわずか50キログラムである。
それはマイナス20度からプラス50度までの温度域での動作が可能である。
その速力は時速約5キロメートル或いは2.5ノットである。

装置は水中で簡単に移動できる。
それは6基のエンジンの助力を得て操縦する。
このような回路は、1か所で回転し、必要ならば迅速な後進を可能にする。

指令はケーブルにより水中無人機へ送信される。
オペレーターは制御盤で動作を行なう~全ての情報がそこで受信される:遠隔測定データ、装置の座標、更にはビデオカメラからの画像。
これらのデータは全て3つの大型ディスプレイに表示される。
「マーリン」はジョイスティックで制御され、水中で複雑な機動と操作を行なう事が出来る。
ロボットの為に取り外せるマニピュレーターセットが用意される~それは探知した機雷へ爆薬を取り付けるのを助ける意味を持つ。

水中ロボットには、追加の機器を設置できる~例えば、高解像度カメラ、全展望水中音響測定器、様々な設計のマニピュレーター。
更にロボットには巻揚機が有り、事故時に装置を掃海艦へ戻すのを助ける。
コンパクトな寸法と操作性は、装置を公海のみならず、港や狭い湾での使用を可能にする。

[輝く「アレクサンドリト」]
「ロシア海軍には、ソヴィエト時代に建造された掃海艦が幾つか含まれておりますが、これらは既に時代遅れです」

軍事専門家ドミトリー・ボルテンコフ『イズベスチヤ』へ説明した。
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「マリーンの出現は、これらの艦の能力を著しく向上させますが、無論、全ての問題が解決するわけでは有りません。
海軍は逃がした機会を埋め合わせる時期に来ていますが、残念な事に、新たな艦の受け入れのテンポは不充分です。
ベテランはプロジェクト"アレクサンドリト"掃海艦と交代しなければなりません。
海軍にはこのような艦が5隻含まれており、更に数隻が建造されています」


これらの掃海艦は単一グラスファイバー強化プラスチックの船体を得て、海洋機雷の磁気信管にとっては見えなくなった。
指揮所には自動制御システムが有り、水中状況に関する正確な情報をリアルタイムモードで受け取る。

機雷の捜索と破壊の為に、「ディアマント」システムが在る~これは、外見は魚雷に似た特殊水中ロボットを持ち、カーボンプラスチックで作られた2隻の軽無人艇である。

プラスチック船体と低騒音エンジンのお陰により、これらの装置は機雷に反応せず、海域を静かに梳く事が出来る。
艇は、水中音響システムと磁力計の助力を得て機雷を探知する。
その後、そこから、或いは掃海艦から水中ロボットは水中へ降ろされ、死をもたらす「贈り物」を破壊する。
水中装置システム「アレクサンドリト-ISPUM」は、大深度で物体を探すのに役立つ。



「マリーン-350」は、ロシア『テチス-プロ』社が開発した遠隔操作の水中無人装置です。
『テチス-プロ』公式サイトより
【マリーン-350】

元々はロシア海軍捜索救助部隊用の無人装置であり、2015年3月に試験を完了し、同年9月30日付で制式採用されました。

2016年には5台が引き渡され、2017年には12台、2019年に16台、2020年に14台が引き渡されており、プロジェクト22870救助曳船プロジェクト21980「グラチョノク」対工作艇などに装備されています。
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2021年にはバルト艦隊掃海艦が試験的に「マリーン-350」フィンランド湾での大祖国戦争時の機雷捜索に使用した結果が良好だった為、今度は掃海艦部隊向けに大量調達される事になりました。
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